EOS10D日記その2


2005年1月8日 スゴいカウンター
自作のCGIのカウンタがすぐ壊れるので、無料のカウンタを探すことに。”スゴいカウンター”(http://www.sugoicounter.com)というのがよさそうなので、これに決めました。アクセス解析も見やすいです。問題は私の使っているホームページビルダー6でうまく扱えないことです。特にどこでも配置モードのとき困ります。やむを得ずカウンターなしで編集し、テキストレベルでカウンターを追加することにしました。面倒です。


2004年12月5日 英語版パノラマページ作成
せっかく作ったパノラマですので、大勢の人に見てもらいたいと思い、次のような対策をしました。

1. 英語版ページの作成
http://www.ksmt.com/panorama_e.htm

2. panoramas.dkの管理をされている方へメールでリンク依頼。

3. 検索エンジンにひっかかりやすいように、トップページにキーワードを豊富に含んだ文章(英語+日本語)の追加。

さて、どうなることやら。


2004年12月4日 掲示板修復 & FTP Exchange

壊れていた掲示板とフォームメールを修復しました。サーバーを移した時にCGI ファイルの実行属性がなくなっていたので実行できなかっただけでした。ファイルを送りなおすだけで修復完了。ところで、私が長年使わせてもらっているFTP用のフリーソフト "FTP Exchange" は超便利です。接続先を選んで、ボタンを1個押すだけで、更新したファイルだけを自動的にサーバーに送ってくれます。うちの子供も使っています。CGIファイルのX属性も自動的につきます。全ファイルのダウンロードも簡単にできます。FTP Exchangeは次のページからダウンロードできます。
http://www.toyota.ne.jp/~kawauso/web/


2004年11月25日−27日 京都紅葉めぐり
仕事が一段落したので二日休暇をとって京都へ紅葉めぐりに行ってきました。紅葉真っ盛りで秋を堪能できました。
http://www.ksmt.com/panorama/041125kyoto/041125kyoto.htm
http://www.ksmt.com/panorama/041126kyoto/041126kyoto.htm
写真の順番と実際に行った順番は異なります。日程は次のとおり。
11月25日 渡月橋ー天龍寺ー野宮神社ー常寂光寺ー大河内山荘ー祇王寺(3時間)
11月26日 銀閣寺ー法然院ー哲学の道ー永観堂ー南禅寺ー祇園ー円山公園ー高台寺ー清水寺(6時間)
11月27日 北野天満宮ー金閣寺ー龍安寺(5時間)


2004年11月21日 ksmt.comのパノラマ合成方法解説
結局パノラマ合成方法は次のように落ち着きました。解説します。

1.撮影
360°キュービックパノラマの場合:
EOS10D, SIGMA8mmで縦位置で72度づつ5枚撮影するのが基本。6枚以上でもかまいません。手持ちでもOK。念のため天井と床を撮影する場合もあります。
または、Coolpix 990 + FCE8円周魚眼3枚以上。
天井と床を後で適当に埋められれば、EOS10D, SIGMA8mm横位置120度づつ3枚でもOK。ゆっくり5枚撮れない時にも有効。

上下方向を100度以下に制限したキュービックパノラマの場合:
どんなカメラでもかまいません。適当に重ねて適当な枚数で横方向にぐるっと360°撮影します。

いずれの場合でも、マニュアルフォーカス(ほとんどの場合無限遠)、マニュアル露出、マニュアルホワイトバランスで撮影します。

2.合成
PTGui + Panorama toolsで合成します。

Source Images
撮影したJPEG画像をドラック&ドロップします。
q

Lens Settings
Lens type 普通のレンズの場合、Normal(rectilinear)
       円周魚眼の場合、Circular
Hor. Field of View 画角を指定。円周魚眼の場合180°
他のパラメータは指定する必要なし。

Panorama settings
File Format: Photoshop without feather (Photoshopで修正する場合)
Projection: Equirectangular(for sperical panorama)
Field of View: 360(hor) x 180(vert)
他のパラメータは指定する必要なし。

Crop
円周魚眼画像の場合、画像範囲の円をマウスで指定。一枚指定すれば、Apply to all imagesボタンを押して全画像に適用できるので便利。

Image parameters
Yow 大体の水平角を指定
Pitch 0のままで問題なし
Roll 縦位置で撮影した場合には-90または90を指定
ここで大体つながるようにしておくことが重要です。細かな調整は後でOptimizerにまかせます。


Control Points
一枚目の画像と2枚目の画像で同じポイントを指定します。2枚目と3枚目、最後と一枚目で同様に繰り返します。一枚あたり、2点か3点で十分です。たくさん指定するほど合成の精度が上がりますが、それほど違わない場合がおおいようです。


Optimizer
Run Optimizerボタンを押します。This is goodとか言ってくれば大成功。Image Parametersが更新されます。円周魚眼の場合、Field of viewが180程度になっていれば、だいたい大丈夫です。

Preview
本番の合成はイメージサイズが大きいと結構時間がかかりますので、800x400pixel程度でPreviewをします。

Create Panorama
Width 4000, Height 2000程度で合成します。Celeron 1.5GHzで3分くらいで合成できます。画像のサイズを小さくすれば、速くできます。

3.修正
次のようなPhotoshopファイルが出力されます。マスクレイヤーを消しゴムで消したり、鉛筆で書いたりして微妙な重なりを調整します。ポイントとしては、
・必ずマスクレイヤーをセレクトすること。”編集→一段階戻る”でレイヤーが変わってしまうので要注意。
・描画色は白、背景色は黒に設定すること。
・右端と左端はかならず同じレイヤーの絵にすること。ここを間違えると、360°にしたときつながりません。

マスクレイヤーをうまく調整すると、次のような絵になります。左右のつながりのレイヤーを一番上に移動しています。マスクレイヤーが消されているのが分かります。絵自体を修正するのは避けた方がよういでしょう。

修正ができたら、JPEGで保存します。

4.QTVRの作成
Panoweaverを起動して、”ファイル→パノラマ画像をインポート”で修正したJPEGを読み込みます。このときの注意点としては横2:縦1または横1:縦6の比率の画像しか読めないということです。

”球形/キュービックの変換”ボタンを押して変換を行います。変換後は下のようになります。立方体の6面をたてにつなげた画像です。

最後に”発表”ボタンを押せば出来上がり。


2004年11月15日 合成やりなおし
CANON Photo Stitchで以前パノラマ合成したものの、あまりにも解像度の悪いものがあります。長谷寺の花の写真をPanorama Tools + PTGui + Photoshopで再合成してみました。
http://www.ksmt.com/panorama/040529hase7pt.jpg
http://www.ksmt.com/panorama/040529hase7pt.mov (QTVR)


2004年10月17日 理事会
この日は朝から快晴の撮影日和。でも、朝から管理組合の総会で撮影にも息子の新人戦2回戦の応援にも行けず。おかげさまで議案はすべてとおりましたが、野球は0−0で延長の末負けてしまったようです。残念。来週末の晴天を祈る。


2004年10月16日 夕焼け
秋雨前線の影響で、先週の台風以来ずっと天気が悪く、この日も寒い曇り空。中学の野球部の新人戦の一回戦を球場に見に行ったのですが、冬のように寒くて驚きました。運良くコールド勝ち。
日没直前になって、東の雲が切れ、夕日が見事です。その後、全天の夕焼けになりました。近くの富士山が良く見える丘からパノラマ撮影。ISO400で手持ち撮影。ぴんぼけ。ピントを合わせるのを忘れてました。ひどい。残念。
http://www.ksmt.com/panorama/041016yuyake/041016yuyake.htm


2004年10月12日 電池テストその後2
純正の電池2本は完全に放電させないと充電できなくなってしまいました。充電器にディスチャージ機能はありませんので、10Dに電池を入れて電源を一晩つけっぱなしにする方法しかありません。たった20回くらいの充電でまともに使えなくなるリチウムイオン電池というのは、どう考えてもおかしいですね。


2004年10月12日 パノラマ参考資料
キュービックパノラマを調べる過程で、すばらしい作品を見つけましたので紹介します。

http://www.panoramas.dk
ここはパノラマの宝庫という感じです。

http://www.panoramas.dk/quicktime/index.html
撮影に使用されたカメラとレンズ、それと合成に使用されたソフトが書いてあるので、非常に参考になります。

http://www.panoramas.dk/fullscreen3/f1.html
これはすごいです。Fuji S2とNikkor 8mmで撮影したそうです。私のカメラでもこれくらいは行ける可能性ありということです。

http://www.panoramas.dk/fullscreen2/full20.html
1Ds + 15mm fisheyeの作例。強烈な解像度ですが、空のトーンジャンプが気になります。私の作品もトーンジャンプが激しいので、解決策を模索中。

http://www.panoramas.dk/fullscreen2/full13b.html
SIGMA 15-30mmを使って32枚撮影し、合成されたパノラマ。名古屋の風景です。

http://www.panoramas.dk/fullscreen3/f12.html
これもすごい。というか怖い。


2004年10月11日 パノラマヘッドの製作
キュービックパノラマ用のヘッドを自作してみました。材料は100円ショップのアルミ製ブックエンド3枚。
http://www.ksmt.com/panorama/panohead/panohead.htm


2004年10月10日 QTVRキュービックパノラマ
最近360°上下左右にぐるぐるまわるキュービックパノラマに凝り固まっています。
http://www.ksmt.com/panorama/040926yokohama/040926yokohama.htm
http://www.ksmt.com/panorama/040923harajuku/040923harajuku.htm
http://www.ksmt.com/panorama/040919kamakura/040919kamakura.htm
などに試作品がありますので、ご覧下さい。

9月5日の日記からは研究がずいぶん進みました。

1) CANONのフィルム一眼レフを買ってSIGMA8mmで撮影し、スキャンする。魅力的だが、現像が面倒。
答:やはり面倒なのでやめました。

2) NIKON製フィッシュアイコンバータFC−E8またはFC−E9と対応するデジカメを買う。相当の出費。
答:FC−E8(新品)とCOOLPIX990(中古)を購入しました。合計4万円くらいの出費。結論として、さすがに往年の標準システムなので問題なく使えます。
・それなりにきれいに円周魚眼画像が撮影できます。
・一眼レフに比べて小型軽量です。
・スイバル機構により簡単なパノラマヘッドで撮影できます。
但し、古いがゆえに欠点もたくさんあります。
・まず、遅い。一枚撮ってメモリーに書き込むのに5秒ほどかかります。
・次にカメラが不安定。中古のせいか突然エラーが出て使えなくなります。
・また噂どおりモードダイアルが時々変になります。シャッターを押すときにちょっと触れただけで再生モードになってしまい、シャッターが切れなくなります。
・さらに、電池の消耗がはげしい。最近のデジカメの10倍くらい電力を消費するようです。

3) NIKON製フィッシュアイコンバータFC−E8またはFC−E9を無理やりキャノンに接続。日曜大工楽しそう。
答:FC−E8をCANON PowerShot A75に取り付けるマウントを自作しました。見事に円周魚眼として使えるようになりました。残念ながらレンズの相性があまりよくないらしく解像度はいまひとつです。フレアが多くて、シャープさが不足しています。
http://www.ksmt.com/panorama/panohead/panohead.htm
の最後に自作の方法があります。

4) EOS10D+SIGMA8mmを光軸を中心に120°づつ回転させ3枚の画像を撮影。PhotoShopで合成し、完全な円周魚眼画像を得る。実は上のサンプルはこの方法で作りました。光軸方向3枚 X 鉛直3方向 = 9枚 の写真から合成しますので非常に手間がかかりますし、どうしてもつなぎ目がずれます。
答:当初使い方が分からなかったPanorama Toolsを使えば、こんなことをする必要はありません。縦位置で72度ごとに5枚撮影してPanorama Toolsで合成するのが普通のようです。Photoshopのプラグインはスクリプトを書かないと使えないようですのが、PTGuiを使えばGuiだけで作業できます。この方法の利点は、
・高解像度。きれいです。
・ノイズレス。ISO感度を上げられますので、夜でも大丈夫。COOLPIX 990は夜はノイズが出るので苦手。
・何枚の写真でもつなげられます。
・Photoshopデータでレイヤー別に出力できますので、つなぎめの修正ができます。特に動くものがつなぎ目にあるときにはこの機能は必須です。動くものが半分に切れたり、ふたつ写ったりするのを見事に修正できます。

5) EOD10D+SIGMA8mmの上下が切れたFishEye画像3枚をとりあえずCubeに変換。Cubeとは立方体の箱の前後左右上下の写真6枚を縦につなげた写真です。天井と床に穴があくので、ここを別撮りした写真で埋めます。写真が5枚ですみますが、レンズ交換が必要。天井と床は比較的きれいにつながります。但し、Panoweaver試用版では、Cube変換時とQTVR変換時に二重にEasypanoというロゴが入りますので、見苦しい。お金を出してライセンス購入した場合は有効かも。
答:Panoweaverのライセンスをオンラインで購入しました。
http://www.easypano.com/
10Dを横位置で使う時には、上下を100度ほどに制限して球形パノラマにすればよいようです。真上とか真下を見せたくないときには、この方法が適します。


2004年9月5日 電池テストその後

互換品の3号、4号は安定した成績を残しています。まだ8回ほどしか充電していないので当然。EF300ISを使うと400枚程度。これはずっと動く被写体を追っているので、AFとISを長時間使うため。このレンズを使わないと500枚以上。特にパノラマ系はAFもAEも何も使わないので長持ち。
一方、キャノン純正BP−511は1号、2号とも絶不調。10Dで電池切れになっても、充電器CB−5Lでは満充電と認識され全く充電できない。(下の表で*がついているのが充電できなかった回) しばらくすると電圧が戻っているらしく、もう一度10Dに戻すと50枚くらい撮影できる。これでもまだCB−5Lでは満充電と認識される。これを何回かくりかえさないと充電できない。まだ20回くらいしか充電していないのにこんな状態じゃ全然だめですね。私のように一気に電池一本撮影しない人なら大丈夫なのでしょうか? 1日に50枚なら問題なかったりして。ちゃんと充電できれば、それなりに動くのですが。
とにかく純正は充電が面倒くさいので、最近使っていません。通販で買った1個2000円也のニセモノは快調です。

1号(純正) 2号(純正) 3号(互換品) 4号(互換品)
154枚、505MB 360枚、633MB 2080枚、1106MB 567枚、481MB
730枚、892MB 428枚、361MB 651枚、881MB 339枚、464MB
348枚、335MB* 469枚、755MB 318枚、486MB 555枚、536MB
556枚、582MB* 349枚、343MB* 754枚、758MB 317枚、276MB
694枚、605MB* 335枚、264MB* 981枚、809MB 473枚、389MB
273枚、265MB* 534枚、450MB 352枚、402MB
474枚、429MB* 476枚、485MB 491枚、823MB
415枚、468MB 383枚、474MB

*は充電不良を表します。


2004年9月5日 SIGMA 8mm円周魚眼

最近SIGMA 8mm円周魚眼を主に使っています。
http://www.ksmt.com/panorama/040904sigma8mm/sigma8mm.htm
なかなか面白いです。解像度は思っていたより良かったです。もちろん10Dでは上下が切れるため、完全な円周魚眼としては使えません。横方向が何とか円周になります。カメラの個体差だと思いますが、レンズの光軸が右にずれています。左端は余裕があるのに、右端はわずかに切れています。
子供とかの動くものをファインダーで追うのは危険。子供を大きく写そうとすると、レンズがぶつかってしまいます。この場合はF8くらいに絞って、MF最短20cm固定でノーファインダー撮影が便利。カメラを鼻先10センチくらいにおいてシャッターを押します。なにしろ前にあるものは全部写るので、ファインダー不要です。飛んでいる蝶の写真もノファインダーです。ストロボは真ん中にしか当たりませんので、蝶がストロボで光ってくれれば撮影できています。


2004年9月5日 ぐるぐるまわる360度パノラマ(QuickTime VR)
SIGMA 8mmの応用事例としてぐるぐる回る360度パノラマを作ってみました。

http://www.ksmt.com/panorama/040821tsujido_fest/meiji_jim.html
http://www.ksmt.com/panorama/040821tsujido_fest/tsujido_fest.html
http://www.ksmt.com/panorama/040822qtsample/entr.html
http://www.ksmt.com/panorama/040822qtsample/koen.html

機材: EOS10D+SIGMA8mm
ソフト: Panoweaver試用版(このソフトは直感的に使えます。他のは訳がわからん)
苦労する点: 完全な円周画像ではないので、上下が切れます。これをCUBEに変換すると、天井と床に穴があいてしまいます。この穴をふさぐには次の5つの方法があります。
1) CANONのフィルム一眼レフを買ってSIGMA8mmで撮影し、スキャンする。魅力的だが、現像が面倒。
2) NIKON製フィッシュアイコンバータFC−E8またはFC−E9と対応するデジカメを買う。相当の出費。
3) NIKON製フィッシュアイコンバータFC−E8またはFC−E9を無理やりキャノンに接続。日曜大工楽しそう。
4) EOS10D+SIGMA8mmを光軸を中心に120°づつ回転させ3枚の画像を撮影。PhotoShopで合成し、完全な円周魚眼画像を得る。実は上のサンプルはこの方法で作りました。光軸方向3枚 X 鉛直3方向 = 9枚 の写真から合成しますので非常に手間がかかりますし、どうしてもつなぎ目がずれます。
5) EOD10D+SIGMA8mmの上下が切れたFishEye画像3枚をとりあえずCubeに変換。Cubeとは立方体の箱の前後左右上下の写真6枚を縦につなげた写真です。天井と床に穴があくので、ここを別撮りした写真で埋めます。写真が5枚ですみますが、レンズ交換が必要。天井と床は比較的きれいにつながります。但し、Panoweaver試用版では、Cube変換時とQTVR変換時に二重にEasypanoというロゴが入りますので、見苦しい。お金を出してライセンス購入した場合は有効かも。

このソフトはどうやらNikonのFC-8E/EF-9E用に作られているらしく、SIGMA8mmできれいにつなげるのは難しいようです。魚眼レンズのゆがみぐあいがちがうものと思われます。SIGMA8mmをサポートしているソフトもあるようです。今後さらに研究します。


2004年8月1日 横浜花火大会
http://www.ksmt.com/panorama/040801hanabi.jpg
花火が結構きれいに撮れたので暑中見舞いにしてみました。デジカメは実に花火向きですね。撮った写真がその場で見られるので、シャッタースピードで悩む必要がありません。シャッタースピード変えながらばしばし撮って、後で選ぶだけです。


2004年6月5日 SIGMA 12-24mm片ボケテスト その2

確かに片ボケしているようですが、コントラストの高い物や光る物が画面右端にあった時に顕著に出ます。コントラストが低い物の場合には目立ちません。多分これが、片ボケしてると思ったり、思わなかったりする原因だと思います。次のような被写体を使って実験しました。木の左上の方に光る葉があります。12mmと17mmで比較しました。参考としてCANON EF17-40mmF4の17mm端を使いました。

 
左が12mmの全体像。右が17mmの全体像。絞りF4.5で統一。AE。シャッタースピードは1/350 - 1/750。EOS10D。手持ち撮影。ピントは木の上の葉っぱに合わせてあります。

 
シグマ12mm。左が問題の片ボケです。シャッターボタンを上にした縦位置。右はカメラを逆にして撮影。シャッターボタン下。だいぶ差があります。

 
シグマ17mm。左がシャッターボタン上。ほとんど解消されています。

 
キャノン17-40mm。こちらはほとんど片ボケはありませんが、解像度はシグマと同等。

結論:片ボケは確かにありますが、修理に出すほどではないと思います。片ボケする位置に光るものがある場合には、カメラを逆に据えた方がよさそうです。


2004年5月29日 ゴースト

広角レンズの場合、どうしてもゴーストが出てしまいます。SIGMA12-24mmは思ったよりゴーストがうまく抑えられていますが、太陽が画面に入ってくると面白いゴーストが出ます。SLD(特殊低分散)ガラスを4枚、グラスモールド非球面2枚、ハイブリット非球面1枚が豪勢に使われているのですが、その形と色がそのままゴーストとして出ているようです。派手な色つきのゴーストは、私にとってはそんなに悪いことではありません。ゴーストが出ているのがすぐに分かるので、対策をするもよし、思い切ってゴーストを演出に使うもよし。


一方、結構困るのがファインダーでは良く分からない地味なゴーストです。下の写真はCANON TS-E24mmでフルフォールした時のゴーストです。これは色が薄く、カメラの液晶モニター(晴天下)では見えませんでした。家に帰ってパソコンを見てひっくりしました。ゴーストが出るのはフォールしたときだけです。ライズでは出ていません。パノラマ写真撮るときに、ライズでゴーストが出なければ、フォールの時にはファインダーも液晶も見ません。ですのでこのようなことが起こります。TS-E24の花形フードをつければよいのでしょうが、あまりに大きくてフードつきではかばんにはいりません。


こちらはコンパクトデジカメCANON PowerShot A75に0.7倍のワイコンをつけた時のゴーストです。思いっきり出ています。なにしろ安価な装置ですので、しょうがないです。でも、これを生かすと豪快な写真ができるかもしれません。こんなイメージををPhotoShopで作ろうと思ったら大変です。


2004年5月29日 SIGMA 12-24mm 片ボケテスト

SIGMAのレンズ設計は優秀だが、組み立て精度が悪く、12-24mmでは右上の画像が流れるレンズがあるというのがWEBに出ていました。私の買ったものは、正常だと思います。しかしながら、写真によっては、流れていると言われれば流れているようなものもあります。たとえば、次の写真です。(12mm、F8なので被写界深度が浅いわけではありません。

等倍に拡大すると、右端の屋根が左端に比べて流れているような。。。
 
左端と右端の屋根を等倍で表示したところ。何となく左側が流れているような気が。でも、10DはAPSサイズなので、決してレンズの端の方ではありません。

そこで、思い立って、壁テスト。自宅のベランダでのテストのため、壁からカメラまでの距離は、わずか40センチ。マクロ領域ですので、正しいテストかどうかは分かりませんが。 絞り開放(F4.5)から最大絞り(F22)までテストしたのですが、結果は全く同じため、F8のものだけ掲載。

SIGMA 12-24mmの12mm端。

特に問題ないように見えます。直線が見事に出ています。
  
左上、中央、右上の等倍表示。ここまで拡大しても、何も見えません。もちろん中心部より周辺の方が解像度も光量も落ちますが、十分許容範囲内に見えます。わずかに右上の方がボケているようにも見えますが、屋根の写真ほどではありません。考えられるとしたら手ぶれしかありません。屋根の写真は手持ちです。シャッターを押す右手側がぶれているので、ひょっとしたらカメラを支える左手を中心に回転ぶれを起こしているのかもしれません。今度カメラをきっちり三脚に据えてレリーズで静かにシャッターを切って調べてみたいと思います。

SIGMA 12-24mmの17mm。

17mm時も特に問題は見えません。こちらも直線がきれいに出ています。
  
特に流れている様子は見えません。12mmよりは周辺光量落ち少ないです。

CANON EF17-40F4の17mm端。

EF17-40F4は予想に反して、たる型のゆがみが目立ちます。シグマの方が当然悪いだろうと思っていたので全く予想外です。
  
等倍で見たときの解像度はキャノンの方が勝っているようです。

デジタルではわずかな画像の乱れでも、はっきりと分かってしまうので怖いですね。銀塩なら相当大伸ばしにしないと気づかないかもしれません。超広角レンズでも、十分手ぶれに注意し、高速シャッターを切った方がよさそうですね。