EOS10D日記その18

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2007.5.29 ひらがな ん 最終回

八体字典では”ん”の原字は”ん”であると書いてありますが、Wikipediaでは”无”の草体であると書かれています。また、Wikipediaでは”无の字は「」と同字で、存在しないことを意味する。”と書いてあります。

ひらがなシリーズはこれにて終了。


2007.5.28 ひらがな わ行

和(わ)、為(ゐ)、恵(ゑ)、遠(を)

”を”は遠だったんですね。

”ゐ”はカタカナでは”ヰ”。”ゐ”をWikipediaで調べると、”古代日本語ではウィという発音であったと推定されている。(中略) 現在でもヰセキ農機など古さを表したい場合や、よゐこ(お笑い)のように面白半分で「い」を置き換えて使う場合に使用されている。”とあります。

”ゑ”はカタカナでは”ヱ”。”ゑ”をWikipediaで調べると、”平安時代までは「うぇ」という発音であったと推定されている。(中略) 「え」と「ゑ」の区別が大正時代まで残っていたという説もある。”


2007.5.27 ひらがな ら行

良(ら)、利(り)、留(る)、礼(れ)、呂(ろ)

”ら”は良だったんですね。変体がなで、羅もありますが、書きにくいです。


2007.5.26 Opic 5.5 inch 最終マウント

Nikon Fマウントに改造されたOpic 5.5 inchを買ったのですが、やたらとマウント部の穴が小さく、ケられているようです。開放でも丸いボケになりません。せっかく64mmもある巨大な後玉なのに、あまりにも穴が小さい。

写真左が私の改造。私のはEOSマウント一杯まで広げています。写真右が業者による改造。Nikon Fマウントですが、それよりさらに穴が小さい。


先週ペンタ6x7に改造を試みたのですが、ヘリコイドを入れると無限遠が出ないし、マウントがうまく取り付けられずぐらぐらする、などの問題がありました。しかたないので、業者が使ったヘリコイドを切断して使うしかないかと思ったのですが、ヘリコイドを叩いたり捻ったりしているうちに、ふたつに分解できることに気づきました。これで問題は一気に解決。ヘリコイド部分だペンタ6x7に変えればいいわけです。


ところが、フィルムバックが短すぎて、ペンタ6x7では無限遠が出ません。当然普通のペンタ6x7 -> EOSアダプタ(写真左)を使った時でも無限遠は出ません。そこで、特別に短いペンタ6x7 -> EOSアダプタ(写真右)を製作。


ヘリコイドは他のレンズでも使うので、3段分離式にしました。


比較的きれいにヘリコイドの入れ替えができました。ガムテープを使わないとすっきりします。


2007.5.23 Kino Plasmat 9cm Pentax 6x7マウント


Kino Plasmat 9cmはフィルムバックが短く、わずか55mmくらいしかありません。中判で使うと無限遠は出ませんが、マクロとしてなら使えます。ということで、むりやりPentax 6x7マウントに改造してみました。後玉が大きく、Pentax 6x7のマウントの穴に入らないため、作業は難航。マウントの金具の加工をして、穴を広げたのですが安定しない。ビスもうまく打てない。2日がかりで、やっと改造したものの、不安定でぐらぐらします。結果、レンズの先から50cmまでのマクロなら写ることが分かりました。F1.5開放で接写すると、相当ホワホワのメルヘンチックな絵が期待できます。6x7ではたしてKino特有のグルグルのボケは見えるのか?


2007.5.22 Lynkeioskop Pentax 6x7マウント

EXTRA-RAPID-LYNKEIOSKOP Serie C No. 5 C.P GOERZ BERLIN No. 100600をペンタックス 6x7に改造してみました。

長いです。300mmくらいですね。ガムテープで巻いただけです。製作時間約1時間。


自作マウントアダプタでEOSに取り付けると、こんな感じになります。リンカイオスコープはGoerzのモーザーの傑作と言われています。ダゴール発売後も、しばらく販売されていたようです。アプラナートまたはラピッドレクチリニアの類ですが、新種ガラスが使われているようで、大変良く写ります。微妙な収差でクラシックレンズらしい雰囲気の写真も撮れます。


2007.5.21 Telyt f=20cm 1:4.5 Pentax 6x7マウント

Telyt f=20cm 1:4.5 Nr. 1366918 Ernst Leitz GmbH Wetzlar

シリアルナンバーから1956年(昭和31年)製造と思われます。このレンズは人気がないらしく、一万円台で買えます。ビゾフレックス用ですので、35mmはもちろんのこと、Pentax 6x7にも簡単に改造できます。


ヘリコイド付きなので、Pentax 6x7のチューブに39mmメスを瞬間接着剤で接着すれば出来上がり。ちょうどぴったりの39mmメスがあったので、作業時間10分で終了。


Pentax 6x7に取り付けると、こうなります。


レンズが軽いので、瞬間接着剤で貼っただけのマウントでも問題ありません。Pentax 6x7のイメージサークルをカバーするか分かりません。

このレンズ、最短撮影距離が長く、ヘリコイドをぐるぐる回しても全く寄れません。それを除けば、大変シャープでお買い得なレンズだと思います。


2007.5.20 本日快晴

本日は快晴。二階の窓から丹沢の向こうに真っ白な富士山と南アルプスが見えます。CanonのEF 70-200 F4.0Lの200mmで撮影したのですが、周辺光量落ちが激しく、うまくスティチできません。多分レンズのせいではなく、前方に張出した窓枠にケラレているんじゃないかと思います。

こんな横長の景色には、パノラマ合成が適しています。一枚の写真では難しい。


あまりにもいい天気なので、リンカイオスコープを持って、臨海線に乗って(駄洒落ですが、リンカイオスコープを使う機会がなくて、持ち出そうと思っていたことも確かです)、お台場へ。


ついでに新顔のTelyt 200/4.5も持って。


2007.5.15 Planar Ia No.9 6x8画像

ついでにPlanar Ia No.9 (110mm F3.6) で同じ場所から撮影してみました。ZeissではF4.5より明るいレンズを一類と呼んでいるようで、I類= Protar 4.5, Ia類=Planar 3.6-4.5, Ib類=Unar 4.5-4.7?, Ic類=Tessar 4.5があります。

標準画角だと思っていたのですが、それより少し広角になるようです。


Planar 画面中央はすばらしい解像度。


Planar中間画角: あまりよくないですね。


Planar 画面端: 少し甘いような気がしますが、持ち直しているような気もします。


2007.5.14 Zeiss Anastigmat I類(1893年) 6x8画像

私の調査では(怪しい?)Zeiss Anastigmat I類は1892年から1896年にかけてわずか42本の生産。私の持っているものはI類全体で23番目、183mmとしては9番目にして最後のものです。

ガムテープでぐるぐる巻きにして、暫定ペンタ6x7マウントを製作。製作時間約10分。


後ろから見ると、こんな感じです。


Anastigmat I類: いいですね。画面中心は大変シャープです。人物撮影用なので、周辺は怪しいですが。


Anastigmat I類: 金網がはっきり分かります。すばらしい解像度です。


Anastigmat I類: 中間画角だと大きく光が滲みますが、物の形はよく分かります。


Anastigmat I類: 周辺も結構しっかりしています。流れていないですね。機会があれば、やはり肖像写真を撮ってみたいレンズです。


2007.5.13 Kodak Aero-Ektar 178/2.5 6x8画像

エアロエクターをペンタ6x7マウントに変更するのは、そんなに難しくありません。ガムテープぐるぐる巻きの暫定マウントなら30分もあればできます。岩のように重いレンズです。

ペンタ6x7のヘリコイドチューブから1cmくらい前に出せば無限遠が出ます。


ペンタ6x7のマウントは太いので、こんなに重いレンズでもへっちゃらです。だいたい太さがおなじなので、割と繋ぎやすい。


Aero-Ektar全体: 戦後のレンズだし、5x5 inchフィルム用のレンズなので、コントラストが高く優秀です。


Aero-Ektar画面中心: 遠景にピントを合わせたので、画面中心はピンボケかもしれません。


Aero-Ektar中間画角: ネオンサインの縦線が良く見えます。


Aero-Ektar画面端: 画面の端もしっかりしています。ド逆光ですが、これくらいの光のにじみで済んでいるのはさすがです。


2007.5.12 Speedic 6.5inch/2.5 6x8画像

Taylor-HobsonのSpeedicはSeries Xとも呼ばれますが、レンズにはCooke Anastigmatとしか書かれていません。レンズの構成はトリプレットの後ろに一枚凸レンズを追加したような構造です。前玉、後玉とも大きなレンズですが、非常に軽いです。6.5inchなので、フィルムバックが長く、Pentax67のチューブをガムテープで留めるだけでOKです。

レンズがチューブの向こうにあり、フィルムバックに余裕があるのが分かります。


工作は適当ですが、精度は十分出ています。

Speedic F2.5開放 全体図

Opicと同じように右列だけコントラストが違いますが、これは逆光のせい。このようなテストは順光で行ったほうがいいかもしれません。


網があやしいですね。


相当の収差が認められます。”写真レンズの歴史”には次のように書かれています。”F2.5の明るさでは、球面収差はよく補正されているが、中間の画角の非点収差は前より悪くなっている”。


画面右上は相当流れています。このレンズはOpicなどの6枚玉に比べて非常に軽いのが特長です。


2007.5.11 Opic 5.5inch f/2 6x8画像

Planar 110/3,6をペンタックス6x7マウント改造に成功したのに気をよくして、他の主要レンズについてもペンタックス6x7マウント化を推進しています。今まではEOS5Dでレンズの中心部分だけを使った撮影だったので、レンズ本来の性能が分からなかったのですが、これでかなり良く分かるようになるはずです。

Opic 5.5inch (約140mm)

このレンズ、後玉が出っ張っているので、後玉を下にしてテーブルに置くことができません。フィルムバックが短く、鏡胴の途中にPentax 6x7マウントを取り付ける必要があるのですが、後玉がマウントの内径より大きく、改造は難航しました。


左がPentax67のヘリコイド。右がOpic 5.5inchの後玉。後玉の方がヘリコイドの内径より大きいので、入りません。ヘリコイドに後玉をくっつけてもPentax67では無限遠はわずかに来ません。岸本式デジタルバックがPentax67よりフィルムバックをわずかに短く設定してありますので(というか、誤差でちょっと短くなってしまった)、ぴったり無限遠が来ます。どうしてもPentax67で無限遠が欲しいのであれば、ヘリコイドを削る必要があります。


Pentax67のチューブのオスを取り外して、内径をいっぱいまでヤスリで広げて、ネジで止めるのですが、これが難しい。


こんなに長いネジだと、強く締めると折れてしまい、なかなかキチッと止まりません。


こんな感じでやっと完成。

Opic 5.5inch f/2 f/2開放 全体図

EOS5Dの9枚合成。右下はちょっと失敗。この写真は南西方向を向いており、右約45度からの逆光。フードなし。左列と中央列は少しフレアが出てコントラストが落ちていますが、右列は一番右の列はうまくフレアが逃げており、コントラストが上がっています。リヤシフトですので、レンズは動かしていないのですが、カメラのミラーボックスの位置が変わっており、その影響だと思います。


Opic 5.5inch f/2 画面中央部の金網。ピクセル等倍でも、かなり解像しています。


Opic 5.5inch f/2 次に中央から少し離れた西友の看板。5Dピクセル等倍。右下に光が滲んでいます。やはりコマ収差のようです。


Opic 5.5inch f/2 画面右上の端。ちょっとあやしいですが、ひどく流れているわけではありません。

参考画像: Olympus Macro 50/3.5 F3.5開放

コントラストが高いですね。


Olympus Macro 50/3.5中央部 網はきれいに解像していますが、テールランプは滲んでいます。


Olympus Macro 50/3.5中間画角 コントラストが高いので、SEIYUの文字は白トビしています。


Olympus Macro 50/3.5 右上。少し滲んでいますが、まずまずでしょう。


2007.5.10 ひらがな や行

也(や)、由(ゆ)、与(よ)

この行は素直ですので、覚えやすいが、面白くない。


2007.5.9 ケーブルテレビ・インターネット開通

やっとケーブルテレビとインターネットが開通しました。メールの送信ができないので、調べてみたら、どうやらOP25Bがかかっていて、他のドメインのSMTPサーバー経由ではメールが送信できないようです。後はインターネット電話だけです。今はNTTの回線が各部屋のモジュラージャックに直結してあり、ケーブルテレビのルーターに入れられないのです。これが建売の標準だと建築会社は言うのですが、大いに疑問。


2007.5.8 ホームページ復旧予定

引越しに伴い、Yahoo BB光を解約しました。このためYahoo BB内のファイルがなくなり、2005年以前のページが見えなくなりました。本日、ケーブルテレビの引き込み工事ができている予定ですので、引越しから3週間たって、やっと高速インターネットが使えるようになります。インターネットが使えるようになったら、どこかにレンタルサーバを借りて復旧させたいと思います。もうしばらくお待ち下さい。現在はPHSでインターネットやってます。普段は出先からメール取るために使っていますが、こういうときは便利ですね。

4月は引越しシーズンのため、ケーブルテレビの工事が立て込んでおり、工事業者さんに来てもらうまで、ずいぶん時間がかかるようです。引越しの時には、早めに申し込んだほうがいいようです。今はケーブルテレビ会社にお願いして室内アンテナを借りているのですが、放送局から遠いせいか、非常に写りが悪く、ほとんど見ていません。これでやっとテレビが見られます。


2007.5.7 逆流光

夕暮れ時に”岸本式デジタルバック ミニ6x8”が一応完成し(この後かなり改造していますが)、試験と撮影のため外に持ち出してみました。

まず、カメラを取り付けてみました。そしてレンズ側から除くと、見慣れない光景が。


カメラの中に向こうの風景画はっきりと写っているではありませんか。レンズはまだ取り付けていないのに。なぜデジカメの向こうが見えるの? 約1秒後、これがカメラのファインダーからの逆流光であることを理解しました。カメラの向こうに明るい夕空があるので、それがはっきりミラーに写ったのですね。ド順光でノーファインダーで撮影するときには、ファインダーに強い光が入るので、露出計が大幅に狂います。自動露出を使う場合には、アイピースシャッター(親指でも良い)でファインダーをふさぐ必要があります。マニュアル露出だったらどうなんでしょうか? やっぱり塞いだ方がいいような気もするし、関係ないような気もするし。


こちらはレンズだけ取り付けたところ。上下左右反転画像です。ファインダーからの逆流光はペンタプリズムを通っているので、ひっくり返っていません。

この装置を使ってリヤシフト9枚でタイリング撮影をする場合、慣れないと妙な感じです。カメラを左上にシフトすると、右下の画像が正像で見えるのです。画像全体では上下左右反転で、一枚づつのローカルでは正像なのです。

その後、逆流光について調べていたら、何と逆流光成分センサーを備えたカメラがあるとのこと。それはゼンザブロニカECだそうです。確かにウエストレベルファインダーを日中屋外で使う場合には、大きな問題となりそうですね。

日浦慎作氏のゼンザブロニカの解説ページより引用させて頂きました。
”またウエストレベル式であるため,ファインダ側からの逆流光が問題となりますが,これについては逆流光成分を測定するセンサを設け,測光値を相殺することで補正を行っています”


2007.5.6 ミニ6x8には10Dは付かない

”岸本式デジタルバック ミニ6x8”にEOS 10Dを取り付けようとしたのですが、内臓ストロボと干渉して取り付けられません。EOS 10Dの内臓ストロボはペンタプリズム部分から前に出ているので、ぶつかります。EOS 5Dに内臓ストロボが付いていないので、問題なく取り付けられます。写真は5Dです。内臓ストロボがないことのメリットがこんなところにもあるんですね。


2007.5.5 岸本式デジタルバック ミニ6x8 完成

次々に発見される問題を何とか克服し、足掛け3日かかって、”岸本式デジタルバック ミニ6x8”の完成です。何も買い足さずに完成させるという目標は達成できず、近所のホームセンターで約1300円分、新規部品調達。やはりレール部分を自分で作るのは難しいですね。


昨年作った5x7 inch用に比べて、大幅な小型化を達成しました。EOS 5D使用の場合、わずか9ショットで6x8 cmをカバーします。


レンズを三脚に固定して、カメラを移動するリヤシフト方式です。これはカメラを一番左まで移動したところ。


カメラを一番右まで移動したところ。


トラベルは約45mmですので、撮像素子のサイズ35.8mmとあわせて、合計約8cmをカバーします。


カメラをライズしたところ。


カメラをフォールしたところ。


縦方向のトラベルは約32mm。撮像素子の24mmとあわせて、ブローニーと同じ56mmをカバーします。


2007.5.4 岸本式デジタルバック ミニ6x8

ペンタックス6x7で少しフィルムで撮影してみたのですが、心配が的中し、スキャンがうまくできない。 スキャナーを買い直さなければならないようです。しばらくはデジカメ+タイリングでしのごうと思います。 以前5x7インチの岸本式デジタルバックを製作したのですが、あまりにも大きなシステムで、外に持ち出すのが面倒です。 それに自転車では無理だし。スティッチも面倒くさいし。実際のところ6x8センチあれば十分なので、 小さなデジタルバック ミニ6x8を製作することにしました。

ペンタックス6x7のレンズをEOSで使うマウントアダプタを見ると、単なる筒の部分が14mmほどあります。 ここにライズ、フォール、左右のシフトを組み込むことができれば、EOS 5D 3x3=9ショットで6x8センチがカバーできそうです。ペンタックス6x7の レンズのレンズにはヘリコイドが組み込まれていますので、蛇腹は不要です。


実際どの程度小型化できるのか、 ダンボールで組み立ててみました。左はペンタックス6x7マウント。右はEOSマウント。


以前買ったアルミ板が余っていたので、これを使うことにしました。


ダンボールをアルミ板の上に並べて、マジックでなぞるだけ。絶対に間違いは起こりません、と言いたいところですが、 それでも間違いは起こります。

後はこれを切断して組み立てるだけ。のはずなのですが。。。


2007.5.3 ひらがな ま行

末(ま)、美(み)、武(む)、女(め)、毛(も)

言われてみりゃ原字そっくりです。ひらがなができた時代の漢字の読み方と、今の漢字の読み方が全く変わっていないのは、ひょっとしてすごいことかもしれません。


2007.5.2 リバーサルフィルム現像

ペンタックス6x7でリバーサルフィルムで撮影し、近所のお店に現像をお願いしたところ、工場に出して中3日なので、仕上がりは連休明けになりますとのこと。まずカメラがちゃんと動いているか確認しないと連休中の撮影に困るため、別の店を探すことに。青葉台のチャンプならすぐ現像してくれると教えてもらい、チャンプに持ち込み。一時間半後に現像仕上がり。これは助かります。

現像済みのフィルムを見ると、1/1000秒シャッターが動いていないことを除けば、ほぼ完璧で、ひと安心。1/500秒までなら問題なく写せます。露出計も合っています。ただ、RDPIIIは思ったよりもコントラストが高く、露出が難しいですね。もうちょっとコントラストの低いフィルムがいいなぁ。

うまく行ったので喜んで帰宅して、スキャンしようとすると、これが大変。


2007.5.1 Summar 8cmのふた

ズマール8cmのふたをボール紙とガムテープで製作。製作時間約10分。本当は糊で紙を貼るのがいいのですが、面倒くさいので、ガムテープ使用。利点はガムテープの弾力でぴったりとはまること。難点はガムテープの劣化が速いこと。このくらいの小さいレンズなら、こんな簡単なものでも十分役に立ちます。


2007.4.30 Planar 110mmのふた

骨董品のレンズの場合、ふたで困ることがあります。ふたを引っ掛けるところもなく、プラスチック製かボール紙製のかぶせ式キャップくらいしか使えません。これはすぐにはずれてしまうので、万全とはいえません。特にペンタ6x7は重く、簡単なふたでは心配です。そこで、超強力オーバースペックふたを製作しました。


左側がむき出しのレンズ。今までこの状態で持ち運んでいました。右が製作した超強力オーバースペックふた。というか単純にペンタ6x7のチューブ。


本当はペンタ6x7のボディーキャップがあれば完璧なのですが、うちにはないので、マミヤプレスのレンズキャップをチューブにガムテープで固定しています。製作時間約1分。


これでもうレンズが傷つく心配はありません。バヨネットですので、ワンタッチで確実に脱着できます。この手はブロニカのヘリコイドでも使えます。


2007.4.29 姫路城

4月6日に行った桜満開の姫路城やっと整理してアップできました。初めて行ったのですが、さすがに世界遺産・国宝・重要文化財だけあって、その美しさと規模に驚きました。桜満開の4月上旬がおすすめです。偶然にも4月6日は城の日で、無料で入城できました。通常は600円也。


2007.4.28 Planar 110mm ペンタ6x7マウント

20年ぶりにペンタ6x7を取り出して電池とフィルムを入れてみました。1899年頃に製造されたPlanar 110mm F3.6を使うためです。

ペンタックス6x7のヘリコイド用に、へこみボードを製作して取り付けます。これで無限遠から80cmくらいまでピントが来ます。レンズの移植に時間がかかると思われたのですが、2時間ほどで終了。


へこみボードにネジでレンズを固定するとき、レンズが痛まないように、薄い金属板をガムテープで巻きました。これでネジの先がレンズに直接触ることなく固定できます。レンズが落下しないように配慮すれば、後は適当でも何ら問題ありません。一番困るのはペンタ7x6のヘリコイドが高いこと。今までスピーディックで使っていたヘリコイドがプラナー専用になってしまったので、もう一個安いのを探さねばなりません。


バックフォーカスは、あと8mm-9mm余裕があります。ペンタ6x7は105mmが標準なので、それ以上の焦点距離の標準画角のレンズであれば取り付けられるようです。


ペンタ6x7にマウントできれば、以前作ったアダプタを介してEOSにも取り付けられます。以前よりきれいなヘリコイドになりました。


2007.4.27 Summar 8cm 1:4.5

Summar f=8cm 1:4,5 Ernst Leitz Wetzlar 17245

無限遠マーク付きのズマール8cmです。箱付き、M42ヘリコイド付きです。マウントアダプタでほとんどの一眼レフに取り付けられるので、お店で簡単にチェックができます。このレンズ、∞マーク付きと、∞マークなしの近接専用レンズがあるらしいです。

M42ヘリコイドは手作りです。箱はきれいです。


マウントアダプタを介してEOS 5Dに取り付けたところ。


手書きでシリアルナンバーのような数字が書いてあります。


2007.4.26 たし算とかけ算

たし算は最も簡単な計算ですが、いろいろ面白い問題が隠れているそうです。たとえばリンゴを3個持った人が3人いるので、3+3=6というのはあまり意味がありません。リンゴと人は単位が違います。たし算は同じ単位のものをたすもののようです。これは、案外間違いやすいことらしいのです。たとえば、分数のたし算が難しいのは分母(すなわち単位)が違うからであり、まず通分して単位を合わせなければなりません。

一方、かけ算は違う単位のものをかけることができます。3個x3人=9個です。あるいは2キロワットの電気を3時間使うと2kW x 3h = 6kWhの電力量となり、電気代はこれで決まります。かけ算は、たし算の繰り返しでも計算できますが、これは計算方法にすぎないようです。”読む数学”(瀬山士郎著、ベレ出版)を参照。


2007.4.25 欲しいレンズ12 Fisheye Nikkor 6mm F2.8

Fisheye Nikkor 6mm F2.8ずいぶん長い間ニコンのカタログなどの表紙になっていた巨大レンズで、ご存知の方も多いと思います。。220度の円形画像が撮影できます。重量は5.2Kg。販売されたのは1970年代から1990年代。値段は当時で70万円ほど。今中古で探すと100万以上です。簡単には買えないですね。
http://www.mir.com.my/rb/photography/companies/nikon/nikkoresources/fisheyes/6mmf28.htm

常識的には8mm F2.8でしょう。これも安くはないですが、実用的だし、見ているだけでも満足できるでしょう。
http://homepage1.nifty.com/tetuya/mysystems/ai8mm.html


2007.4.24 循環小数

”分数を少数で表すと、必ず有限小数か循環小数になる”。割り切れる場合には有限小数になり、割り切れない場合には必ず循環小数になります。これは簡単ですが、なかなか面白いですね。


2007.4.23 虚数と複素数

2乗するとマイナスになる数を虚数といいます。特に2乗すると-1になる数のひとつを i という記号で表します。つまり i2=-1です。したがって、(-i)2も-1となり、x2=-1の解は x = ±√-1 = ±i となります。たとえばx2 = -2の解はx = ±√2 i となるわけです。この新しい数 i を使って、z = a + b i (a, bは実数)と書ける数を複素数といいます。複素数とは1とiの2つの単位を使って書ける数というくらいの意味です。”読む数学”(瀬山士郎著、ベレ出版)より引用。

”読む数学”では虚数と複素数を面白く解説しています。虚数という抽象的な数字を使うことによって、手品のように不思議で美しい数学の世界が展開していきます。数というのは、たとえ小学校一年生で習う”3”でも、かなり抽象的なもののようです。”3”というもの自体は存在せず、3個あるもの、または3番目の出来事を抽象的に”3”と皆で決めているだけのようなのです。ですから"3" と "i" の違いは”慣れ”だけの問題だそうです。



2007.4.22 ひらがな は行

は行の原字: 波(は)、比(ひ)、不(ふ)、反(へ)、保(ほ)

”へ”は”反”だったんですね。”へ”以外はほとんど草書と同じで、分かりやすいです。


2007.4.21 ひらがな な行

な行の原字: 奈(な)、仁(に)、奴(ぬ)、祢(ね)、乃(の)

な行はほとんど草書と同じで、非常に素直です。ちょっと面白みに欠けます。昨日も今日も引越しの後片付け。


2007.4.20 ひらがな た行

た行の原字: 太(た)、知(ち)、川(つ)、天(て)、止(と)

”つ”は川だったのですね。今では川を”つ”とは読まないので、普通は思いつきません。変体がなである”都”や”津”の方が自然な感じがしますが、”つ”ほど簡単な字ではないので、採用されなかったのでしょう、きっと。


2007.4.19 ガロア理論

”読む数学”を読んでいて、一番印象的だったのは決闘で21歳の命を終えたフランスの天才ガロアでした。決闘で死ぬというのは写真レンズの歴史には登場しなかったことです。この部分を引用します。

”方程式が解けるとはどういうことか、に決定的な寄与をしたのがフランスの天才ガロア(1811-1832)でした。この、決闘で21歳の命を終えた数学者の生涯については、「神々の愛でにし人は夭折す」という言葉とともに数学史に刻まれています。” ”読む数学”(瀬山士郎著、ベレ出版)より引用。

2次方程式は6000年以上も前の古代バビロニアの時代にすでに解かれていたそうです。3次方程式には、12世紀のペルシャの詩人・数学者オマル・ハイヤーム、16世紀のイタリアの数学者タルタリヤ、同じく16世紀イタリアの数学者・医師・錬金術師・魔術師ともいわれるジロラモ・カルダノなどが登場し、なかなか面白いそうです。

4次方程式はカルダノの弟子でもあったフェラーリによって解かれ、17世紀の終わりころまでには解決したそうです。5次以上の方程式は代数的には解くことができないそうです。”代数的に解けない”ということをよく考えるところから、方程式を解くということの構造の分析が始まり、ガロアの登場となるようです。

数学史って、面白そうですね。


2007.4.17 引越し

先週末に藤沢市から横浜市青葉区に引っ越しました。ケーブルテレビとインターネットはまだ先です。4月は工事が混み合っていて、5月8日まで待たなければなりません。PHSでの接続があるので、一応簡単なことはできるのですが。

引越しは何度やっても大変ですね。特に今回は15年ぶりの引越しだったので、大量にゴミがでました。処分が大変。ということで、日記を書いている暇がない。荷物の整理が落ち着いて、毎日日記が書けるようにるには、もうすこしかかりそうです。


2007.4.13 読む数学

”読む数学”(瀬山士郎著、ベレ出版)という本を読みました。大変面白かったです。大学1年くらいまでの内容をカバーしており、素人にも分かるように書かれています。”用語がわかれば数学の風景が見えてくる”という副題のとおり、難解な数学用語を丁寧に解説してあります。数学は用語と記号が理解の妨げになっていたことが良く分かります。

私の場合中学までは数学が得意だったのですが、高校では公式の丸暗記だけで意味はよく分からず、大学ではすっかり落ちこぼれてしまいました。このような人に適した本のようです。意味は分からなかったが、一応習ったというのが大切で、何だそういうことだったのか!、と、ずっと後で思うのはとても楽しいものです。


2007.4.6 そば

そば屋の看板に変な字がかいてありますが、あれも変体がなです。どうやら楚(そ)者”(ば)と書いてあるようです。 現代のかなのように一音一字になったのは、1900年(明治33年)、帝国教育会が「同音ノ仮名ニ数種アルヲ各一様ニ限ルコト」 と議決してからのことだそうです。( http://homepage2.nifty.com/osiete/seito221.htm を参照) ひらがなが現在の形に決まったのは、割と最近のことなんですね。レンズでいうと、プラナーやテッサーが設計されたのと同じ時代ですね。


2007.4.5 ひらがな さ行

何故ひらがなの原字に興味を持ったかというと、中国系アメリカ人と飯を食いながら、ひらがなの話をしていた時、原字を書いてあげると一発で覚えてくれたからです。発音が変化してしまっている文字もありますが、やはり発音のヒントにはなるようでした。ところが、原字を知らないひらがなが出てきて困ったわけです。さ行では、”し”の原字が分かりませんでした。

さ行の原字: 左(さ)、之(し)、寸(す)、世(せ)、曽(そ)


2007.4.4 ひらがな か行

ひらがなの”か行”の原字は、加(か)、幾(き)、久(く)、計(け)、己(こ)、ですが、これではあまりに簡単なので、問題です。”か行”の変体仮名を各一文字づつ示せ。こりゃ無理ですね。答えを書きます。

可、岐、九、希、古。ほかにも変体仮名が書いてあるのですが、悲しいことに原字が何か推測できない。


2007.4.3 忘れ物

日曜日、久しぶりに一脚とSigma 8mm 円周魚眼を持って、簡易ホールパノラマをやろうと自転車で鎌倉に出かけました。ところがケーブルレリーズを忘れてしまい、一脚は使わずじまい。一脚を高く持ち上げて行うポールパノラマには、どうしてもケーブルレリーズまたはワイヤレスレリーズが必要なのです。結局、いつものように手持ちでの撮影。


2007.4.2 ものすごく長い竿

昨日、World Wide Panoramaのねた探しに鎌倉をうろうろしていたら、ものすごく長い竿の先にコンパクトデジカメを取り付けて撮影している人を発見。9mまで伸ばせるとのこと。4本ほどケーブルがつながっているのですが、竿を伸縮してもからまないようになっており、すばらしいしかけでした。また、9m先のカメラの上下方向の角度を自由に変えることができたり、デジカメの画像を手元で見られたり、非常によくできていました。


2007.4.1 ひらがな あ行

ひらがなの”お”って、元の漢字は何? と子供に聞かれて、待ってましたとばかりに持ち出したのが、”八体字典”(富谷松雲著、有紀書房)です。八体とは、

漢字の場合、明朝、ゴシック、楷書、行書、草書、隷書、篆書、彩雲体
かなの場合、原字、行書、草書、かなI、かなII、変体がなI、変体がなII、変体がなIII

のそれぞれ八種類の書体が書かれています。

ちなみに、ひらがなの”あ”行の原字は、安(あ)、以(い)、宇(う)、衣(え)、於(お)、です。


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