EOS10D日記その14

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2006.11.24 テーブルQTVR撮影方法

VR寒いっと東京でテーブル上のQTVRを撮影しました。私の方法は手持ちで、非常に簡単ですので、紹介します。

準備するもの: デジタル一眼レフ、魚眼レンズ(Sigma 8mm)、目印
カメラの設定: 露出適当(この場合 ISO 1000, F4.0, 1/30)、焦点距離適当(この場合1mに固定)、WB適当(この場合太陽光)
ノーダルポイント設定: テーブル上に目印を置きます。(説明上50円玉を使いましたが、実際はフライドポテトの食べカスでした)
この真上にレンズの先端が来るようにします。

EOS 10DなどAPS-C機とSigma 8mmでの撮影: 上から見たところ



カメラをグリップを上にして縦位置でテーブルの上に置いてシャッターを押します。目印の上にレンズの先端が来るように注意して、回転しながら4枚から6枚。人が動くことを考慮して6枚がいいと思います。レンズの後ろ側にいる人にシャッター押してもらうといいでしょう。最後に上に向けて1枚。

EOS 5Dなどフルサイズ機とSigma 8mmでの撮影: 上から見たところ


縦位置でカメラをテーブルの上に置いて、横方向を適当に3枚撮影。上を1枚撮影。


VR寒いっと東京でのEOS 5Dでの撮影: 斜め上から見たところ



後で考えると変なのですが、5Dであることをすっかり忘れていて、縦位置で撮影しました。横位置の方がスマートだったですね。念のため下向きの写真も撮りましたが、写っていたのはカメラの影ばかりで、使いませんでした。照明が上にあったので意味なかったです。

スティッチおよびレタッチ: 適当。PTGuiの場合は、マニュアルでコントロールポイントを設定すれば、普通にスティッチできます。というか、地面にカメラを置いて撮影したりしますので、私の場合は普段と何も変わりません。


2006.11.23 ウムラウト

ドイツ語のウムラウトが書けなくて困っていたのですが、やっと方法が分かりました。öなら単にHTMLで ö と書けばいいようです。ただアスキー表を見るだけでOKだったのです。気が付かなかった。HTML以外の場合には、別の方法があるようですが、私はHTML以外では使わないので、これで万事解決。すっきりしました。ö ä ü Ä Ö Ü ß Ø Æ Å ½ ¾ ¼ など何でも書けます。

後で気付いたのですがウィキペディアにも詳しく出ています。最初からここを見れば早かったんですね。öがoeと書かれる場合があるので、Meyer Goerlitzになるんですね。私はGorlitzと書いている場合が多いのですが、これは紛らわしいですね。GörlitzまたはGoerlitzとすべきのようですね。

½ ¾ ¼などもレンズのインチ表記でよく出てきます。これも書けなくて困っていたのですが、これですっきり。


2006.11.22 サーバーの容量不足

ksmt.comは300Mバイトのサーバーと300Mバイトのgeocitiesの合計600Mバイトで運営しているのですが、これが一杯になってしまいました。カンターを使わせてもらっているFC2さんの無料ホームページが1Gバイトまで無料とのことでしたので、試してみたのですが、だめでした。最大のファイルサイズが500Kバイト。.movファイルなどの動画が禁止。これではQTVRが使えません。FTPで送ることはできるのですが、後で自動的に消去されます。なかなかうまい方法はないものですね。もうちょっと探して見ます。


2006.11.21 直進式鏡胴

ヘリコイドをぐるぐる回してピント合わせするのが面倒くさいので、直進式のピント合わせ装置を作って見ました。材料はNikonの36-72 F3.5ズームレンズ。

まず、直進式ズームレンズの中身を全部取り出します。これが大変な作業。ニコンの構造は大変複雑です。キヤノンEOSなら1個の部品で5本のビスできているマウント金具を、4個の主要部品と14本のビスで作ってあります。また、各ネジが非常に硬い。精密ドライバーを2本壊しました(百円ショップのものです)。3本のネジ山をつぶしてしまったので、ドリルで貫通。あまり気持ちの良いものではありません。前玉がコンパスではどうしても外れないため、やむを得ずレンズを割りました。あぁ疲れた。


次に内面処理をします。ズームレンズの内面は直接光が当たらないので、特に内面処理がされておらず、プラスティックの光沢面がむき出しです。丁寧にフェルトを貼りました。しかし、ズームレンズの鏡胴の内側は複雑で可動部が多く、完璧に処理するのは難しいです。

最後に39mmのメスを前に貼り付けて完成です。使いたいレンズは私の蛇腹用に39mmオスに変換してありますので、120mmより長いレンズならねじこむだけで使えます。


NIKON-EOSアダプタを取り付けた後の長さは、最短で77mm、最長105mm位。

直進式ズームとヘリコイドを両方使ってピント合わせができるので、それなりに便利なのですが、ニコンのズームレンズの中身を取り出すのは大変です。キヤノンがEOSで機械式の絞り連動ピンを廃止したのは大正解だと思いました。こんなに複雑な機械を組み立てるくらいなら、CPUとモーターを入れてしまった方がよっぽど簡単です。


2006.11.20 Planar 1,8/50 5193674 調査

ツアイスの電話帳でPlanar 1,8/50 5193674を調べてみました。5179236から5194235の15,000本がRolleiflex SL35用に1969年から1971年頃に出荷されたようです。この頃のツアイスのレンズが使われたはカメラはArriuflex, Rolleiflex SL 66/35, Linhof, Contarex, Contaflex, Hasselblad Cなどです。


2006.11.19 Takumar点光源

絞り開放で点光源を写した時、Takumar 1.8/55もプラナーと同じようなものだろうと思っていたのですが、ちょっと違いますね。点のにじみは大変小さくて優秀ですが、上下方向ににじみが出るようです。

EOS5Dで撮影し、画面左端をピクセル等倍で切り取り。


同様に右端。


2006.11.18 Planar 1,8/50 Rolleiflex SL35マウント改造

Carl Zeiss Planar 1,8/50 5193674
ローライSL35マウントのPlanar 1,8/50です。後玉が少し曇っているのでジャンク。ただ同然でした。ビオメタール型なので後玉が分解できれば、簡単に曇りは取れそうです。問題はマウント。SL35のフランジバックは44.6mmでEOSよりわずか0.6mmしか長くないので、無限遠を出すのが大変そうです。それに50mmだと後玉がミラーと干渉すること間違いなしです。まあ、ただ同然ですのでチャレンジする価値はあるかと。

外観はこの程度です。


EOSマウントを接着剤で貼り付けると、そのまま使えるのですが、レンズが1.4mmほど前に出てしまうので無限遠が出ません。約3mより手前にしかピントが合いません。無限遠を出すには、どこかを削らなければなりません。マウントは元々2mmほどの厚みですので、削ると0.6mmのぺらぺらになり現実的ではありません。それに硬そう。


分解できるところまで分解してみました。これ以上は分解できません。写真上部に2個ネジがありますが、これをはずしてしまったため悲惨なことになりました。分解はできないくせに、中の部品だけ外れます。結局うまく復元できず、絞りのマニュアル・オート切り替えができなくなりました。このネジははずさない方が無難でしょう。


レンズの後ろを削るのは大変だと思ったのですが、いろいろやったところ、レンズの最後尾のリングが外れました。これは3mm厚のアルミ板ですので、ヤスリで何とか削れそうです。これを1.4mm削ればいいわけですが、削った後の1.6mm厚のアルミは弱そうなので、マウントに瞬間接着税で接着してから削ることにしました。


削った結果はこちら。平面に削るのはそんなに難しくありません。ぴったりとはまりました。

これでEOSに取り付けられるようになり、ファインダー上では無限遠が出るようになったのですが、5Dのミラーが後玉と干渉します。ミラーは一旦上がるのですが、ひっかかって降りてこない。

そこで後玉の枠をヤスリで削りました。レンズぎりぎりまで削らないとミラーにぶつかります。レンズを削らないようにセロテープを何重にも貼って保護しながら削ります。ちょっと削っては試写してまた削る。途中から面倒になってセロテープを一重にしたところ、見事にレンズをヤスリで傷つけてしまいました。それでもセロテープのおかげで、ほんの0.2mmほどの小さな傷ですみました。どんどん削って行くと、あるところで留め金が回りだし、分解できないと思っていた後玉が2枚に分解できました。クリーニング液で拭くと、見事に曇りが取れたのでした。プラナーと言っても、ビオメタール型の5枚玉ですので、後玉に貼り合わせはありません。結局、曇りが取れた代わりに、ヤスリ傷がつくという結果で終了。


削り終わった後玉。こんなに削らなくても良かったようです。カメラに取り付けたとき、下側になる部分はミラーと干渉しませんので、削る必要はありません。


これなら5Dのミラーでも干渉しません。10DなどのAPS-C機ならミラーが小さいので削らなくてもいいかもしれません。


カメラに取り付けたところ。絞りが不自由なことを(無理に回せば多少は絞れる)除けば完璧です。


なかなかの姿ですが、Takumarとあまり変わらないという説も。


開放時の無限遠の点光源。5Dの画面左端をピクセル等倍で切り出し。

同様に画面右端。多少コマ収差が出ていますがまあこんなもんでしょう。


2006.11.17 Takumar 1:1.8/55

Auto-Takumar 1:1.8/55 Asahi Opt Co. 407334
ジャンクのタクマー55mmです。ただ同然だったので、ヘリコイドだけ使おうと思って買ったのですが、その前に試し撮りしたらよく写るので、撮影用に昇格。

前と横から見るとまあまあなのですが、


後玉に剥離があるのでジャンクなのでした。これは写真には全く影響ありませんでした。M42マウントなのでアダプタで簡単にEOSに取り付けられますし、5Dのミラーとは干渉しませんので改造不要です。


2006.11.16 Unar M42マウント

Unar M42マウントでツアイスから新発売。なんてことはありえませんので、自作。このUnarにはヘリコイドが付いていますので、単にM42の筒をガムテープで止めただけです。

前から見た姿。まずまずです。小さくて軽いレンズですので、鏡胴も軽く作ってみました。これで、手軽に持ち出せるようになりました。


横から見ると細くて情けない姿。このようなまっすぐの筒は内面反射がひどいので要注意です。筒の内面に浅い角度で光が入りますので、ものすごく反射します。中に螺旋状にフェルトを貼って対策しました。平らにフェルトを貼ってしまうと反射します。


145mmですので、10センチほどの筒をつけるだけでOKです。


点光源が点として写っています。F4.7とはいえ優秀。


画面右端。ピクセル等倍。強い光は多少収差が見えますが、弱い光は点に見えます。


Unarのイメージ写真。Wray 2in F1.0


2006.11.15 キノプラズマットのフード

WOLLENSAK FASTAX PRO RAPTAR のフードの内面反射がひどいので、フェルトを貼ってみました。

今回は両面テープを使用。これをキノプラズマット90mmF1.5にはめてみると、なんとぴったりではありませんか。フェルトの厚みと弾力でうまく脱着できます。これはラッキー。


そこそこ見られる外観になりました。十分深いのでかなりの効果が期待できます。


2006.11.14 第一回 VR寒いっと東京

昨晩QTVR関係者のミーティング(単なる飲み会)が有楽町でありました。発起人のkeijiさんの命名で”VR寒いっと東京” (VR Summit Tokyo)です。北海道在住のkeijiさんとtakagiさんが出張で東京に来られたので、そのついでに東京近郊のQTVR作者に召集がかかりました。私はどなたともお会いしたことがなかったのですが、日頃Web上ではおなじみですので、いきなり打ち解けた飲み会となりました。

印象に残った企画は、全天の星を実写でQTVR化する方法。円周魚眼なら全天の星を一枚の写真に写しこめるのですが、地面は真っ暗。そこで地球の裏側で同じ日に南半球の全天を撮影して360度QTVR化しようというもの。ノーダルポイントのずれは地球の直径である約12741.9キロメートルですが、宇宙の広さに比べれば無視できるという壮大な(無理な)計画でした。周辺光量落ちが激しいので、北極、南極、赤道上4枚の6枚構成の方がいいかもしれません。もちろん新月の日に。


2006.11.13 汎用ヘリコイド

トラベナー300mmの鏡胴を切断してEOSマウントの汎用ヘリコイドを作成。

最短66mmなので110mm以上のレンズなら使えます。最長86mmで20mmほど繰り出せるので結構マクロが利きそうです。


試用してみると内面反射が激しいので、フェルトで内面処理。100円ショップで買った黒いフェルトを細く切って螺旋状に接着しました。全面に貼ると結構反射したので、わざとでこぼこに貼ってみました。


トリオプラン 5 1/4 inchをガムテープで取り付けてみました。なかなか良いようです。


難点はそのサイズ。フードをつけるとこんなに長くなってしまいます。


2006.11.12 WOLLENSAK FASTAX PRO RAPTAR

WOLLENSAK 6" (152MM) f/2.7 FASTAX PRO RAPTAR TELEPHOTO No E27713

マウント不明FASTAX PRO RAPTERです。何のレンズか分かりません。多分シネ用じゃないかとのこと。マウントアダプタの製作に苦労しましたが(といっても3時間くらいですが)、何とかEOSには簡単に取り付けられました。

レンズ自体を切ったり張ったりすることなく無限遠が出ます。


見たこともない3箇所切り欠きのあるマウントなのですが、


これをコンパスではずすと31mm程のスクリューマウントが出てきます。


このスクリューマウントをプライヤーで外すと、ライカのLマウントが出現します。Lマウントのフランジバックを調べると、46mm程で、何とEOSより長いのでした。


ばらばらに分解したところ。左上がヘリコイド。実はレンズよりこのクラシックなヘリコイドが欲しくて購入したのでした。右がフードと蓋ですが、これはキノプラズマットに使えるのではないかという読み。実際はキノプラズマットよりちょっと太かったのですが、何とか流用できました。


これが作成したPRO RAPTAR(39mm) -> EOSマウントアダプタ。EOSのマウントに39mmのメスを埋め込みました。ぴったりの厚さの39mmメスの製作に手間取りました。


レンズをねじ込んだところ。めずらしくきれいなアダプタができました。

ところでレンズの構成ですが、単純な逆向きテッサーでした。152mmのテッサーですから、広大なイメージサークルがあるのですが、中心のほんの小さな所しか使いませんので、F2.7まで頑張っても特に問題ないと思われます。

このレンズについてWebで一生懸命調べたのですが、何も見つかりません。依然謎のままです。


2006.11.11ザッツ・トリオプラン

Meyer-Goerlitz Nr 375043 Anastigmat Trioplan 1:4,5 Foc. 5 1/4 inches
Vorsatzlinse II 5 1/4 - 10 inches Made in Germany

ザッツ・プラズマットの話をしていたら、ザッツ・トリオプランというのがあるよ、という話が出て、エェ!と驚いたのでした。ザッツ・オイリプランというのは聞いたことがありますが、まさかザッツ・トリオプランがあったとは。対照型のレンズで前玉と後玉の組み合わせで焦点距離が変わるのは分かるのですが、トリプレット型の組み合わせレンズというのは聞いたことがありません。

一見普通のトリオプランのようですが、実はそうではありません。


Vorsatzlinse II 5 1/4 - 10 inchesというレンズがトリオプランの前に入っています。つまり、テレコンバータです。ザッツ・トリオプランとはテレコンバータ付きトリオプランという意味だったのでした。


Vorsatzlinseをとりはずすと、トリオプラン 5 1/4 インチが出現しますが、Vorsatzlinseを取り付けられるように前玉が奥に引っ込んでいます。普通のトリオプランは、シャッターをはさんで前玉が2枚、後玉が1枚ですが、このトリオプランは逆で、前玉が1枚、後玉が2枚です。これもVorsatzlinseを取り付けるための工夫のようです。



Vorsatzlinseにはこのような刻印があります。Vorsatzlinseをライブドア翻訳で調べるとattachment lensと意味だそうです。商品名というより単なる説明のようです。


Vorsatzlinseは手で簡単に取り外すことができます。今のコンパクトデジカメのテレコンと全く同じです。尚Vorsatzlinseを使うと焦点距離が伸びると同時に、バックフォーカスも伸びます。また、イメージサークルも広がるようです。


全て分解するとこうなります。後玉はこれ以上分解することはできません。

このレンズをWebで検索しても全くヒットしませんでした。ところがMeyerの1936年のカタログにはしっかり記載されていました。F4.5 Trioplan, Lens Attachments, Attachment Lenses.このカタログはテキストデータではないし、ドイツ語ではないので、決して検索に引っかからないのです。

Vorsatzlinseを使わない時、すなわち5 1/4 inch F4.5のサンプル。


開放からシャープな描写です。普通のトリオプランです。

Vorsatzlinseを使用。すなわち10 inch F8.7(カタログによると露出4倍を書いてあるので、F9.0かもしれません)


開放だとこんなもんです。目一杯絞って使うレンズんのようです。


トリオプランのイメージ写真。Wray 2in F1.0


2006.11.10 Hermagisプラナーコピー ニコンマウント

大昔のプラナーのコピーと思われるHERMAGIS ANASTIGMAT 1:4.5 F=210m/mの性能をテストするため、マミヤプレス150mmのヘリコイドを取り付けてみました。 EOSマウントが品切れのため、手元にあったニコンFマウントで作り、マウントアダプタでEOSに取り付けました。 150mmのヘリコイドでは長さがたりないため、レンズを前に出して無限遠を調整。ただし、ヘリコイドの繰り出し量が足りず、 最短撮影距離は約5mとなってしまいました。

210mmにしてはえらく長いレンズになってしまいました。


点光源のコマ収差テスト。EOS 5Dで撮影した写真の左端をピクセル等倍で切り出し。F4.5と暗いせいか、コマ収差は少なめです。作例は後で掲載します。


2006.11.9 スカイプ カンファレス フォン

スカイプ カンファレス フォンを購入。これは便利です。最近仕事で海外の事業所との電話がやたらと多いのでSkypeを使っているのですが、パソコンのマイクとスピーカーは貧弱なので困っていました。こちらがひとりならヘッドセットで問題ないのですが、数人でちょっと打ち合わせをするのにもSkipeをあきらめて普通の電話でのコンファレンスコールに切り替えていました。Skypeは今だれがオンラインで電話に出られるのか分かるので助かります。普通の電話だと留守電ばかりでいやになるのですが、Skypeなら出られる人を狙って電話できるので助かります。会議通話も簡単ですし。

近所のカメラ量販店にパソコン用のマイクロフォンとスピーカーを買いに行ったところ、バッファローのスカイプ カンファレス フォンを発見。マイク・スピーカー一体型でハウリング対策、全方向の声を拾えるマイク、USBバスパワーで電源が不要、手ごろな価格、小型軽量などの点が気に入り購入。おもちゃみたいなので心配だったのですが、使って見ると、マイクの性能、スピーカーの性能とも期待以上で、少人数なら全く問題ありませんでした。昔は電話会議システムというと大掛かりなものだったのですが、今は簡単になったものです。


2006.11.8 エルノスターを一眼レフに

エルノスター(Ernemann Anastigmat "ERNOSTAR" 1:2 f=10cm)はバックフォーカスが短すぎて、一眼レフにはでは使えないという意見を聞きました。私の持っているニコンFマウントに改造されたエルノスター 100mm F2は問題なく使えていますので、これを分解してみました。ただし、レントゲンなどの工業用のエルノスターまたはエルノスター型のレンズには極端にバックフォーカスが短いようです。イメージサークルが小さくてもいい場合には、バックフォーカスを短くした方がレンズを明るくできるようです。レントゲン用のF0.75のレンズではバックフォーカスが0.8mmしかないものもありました。写真用のエルノスターでも、バックフォーカスが短いものがあるかもしれません。一眼レフ用に自分で改造する場合には、あらかじめバックフォーカスを確認してから購入した方がいいでしょう。もちろんニコンマウントに改造済みのレンズであれば心配は無用です。少し高くなりますが。


無限遠の時、レンズの最後尾はニコンマウントの1mmほど手前にあります。


アダプタはアルミ削り出しのようです。イモネジ3本でレンズを固定しています。ぎりぎり入っているのが分かります。


これをはめると、ぴったり合います。イモネジが利くように、レンズにドリルでごく浅いくぼみが彫られています。一番右のニコン用の爪は、キヤノン装着時には邪魔なので、取り外しました。


レンズの後玉とフィルムの間に内面処理が必要な場所はないため、アダプタの内側には何も処理されていません。バックフォーカスがぎりぎりのレンズはこの点で優れています。バックフォーカスが長いとアダプタの作成は楽なのですが、内面処理が大変です。


2006.11.7 もう一本のオルソメタ

Carl Zeiss Jena Nr. 2792559 Orthometar 1:4,5 f=21cm

http://www.ksmt.com/eos10d/eos_nikki_body12.htm#060829でオルソメタを買った直後、もう一本同じレンズがやってきました。他のレンズを買った時のおまけです。同じレンズを2本も持っていてもしょうがないので、おまけを辞退しようかとも思ったのですが、前のオルソメタには3mmの円の謎がありますし、同じスペックの2本を比べるのも面白そうだし、オルソメタ21cmを2本持っている人も少ないだろうし、ということでもらっておくことにしました。探していた時にはなかなか見つからず、買った後でもらうことになるとは皮肉ですが、ありがちなことですね。で、その後放置されていたのですが、昨日電話帳で調べてこともあり(結局記載されていなかったのですが)、日記に書くことにしました。シリアルナンバーから1941年(昭和16年)頃に製造されたと分かります。


外観はもうひとつのオルソメタとはかなり違います。前玉がネジを止めてあります。座金があるので、加工は楽そうです。


鏡胴にはN60と書いてあります。これは意味不明です。

もうひとつのレンズにあった3mmの円はありません。どうみてもこらのレンズの方が普通だと思います。後日マウントを作って、もう一本と比較してみたいと思います。


2006.11.6 手持ちのツアイスレンズ調査

ツアイスの電話帳で手持ちのツアイスレンズを全部調べてみました。調べている間に気付いたことがあります。

1905年くらいまでは、1ロットが1本から多くても50本くらいまでなので、一度に出荷されたようです。従って製造年月日の特定が容易です。しかし、M42のビオターは1936年から1955年まで戦争をまたいで19年もかかって3000本を出荷しています。エキザクタのゾナーは1937年から1958年まで21年もかかって750本出荷しています。同じ伝票番号のレンズには一連のシリアルナンバーが与えられるので、どのレンズが何年に製造されたかを特定することは不可能です。ツアイスの戦後のシリアルナンバー表がWebで見つからないのは、このせいだったのですね。

記載がないレンズが結構あります。プラナーだけかと思ったら、テッサーやオルソメタでも記載されていないものがあります。帳簿が紛失してしまったものと思われます。

記載が実際のレンズと異なるものがあります。プロターリンゼVII類がテッサー5.5cmのロットの中に入っていたり、テッサー13,5cmがテッサー10,5cmのロットの中に入っていたりします。しかし、何しろ古い話です。第二次世界対戦の戦火の中、ドイツでこれだけの資料が残っていることは驚異的だと思います。

(年号は日.月.年)
Carl Zeiss, Jena No 4475 Anastigmat 1:4,5 F-183mm
Listed 28.1.1893 3unit I-Blende 記載あり。3本。

Planar 1:3,6 F=110mm Serie Ia No 36606 Carl Zeiss Jena
Not listed 記載無し

Carl Zeiss Jena No 63822 Unar 1:4,7 F=145mm
Listed 1903 1unit Minimum Palmos, Palmos AG 記載あり。1本

Carl Zeiss Jena Nr 103898 Tessar 1:6,3 F=148mm
Listed 1908 1unit 記載あり。1本。

Carl Zeiss Jena Nr 250943 Tessar 1:4.5 F-18cm
Not listed 記載無し

Carl Zeiss Jena No 364145 Tessar 1:6.3 f=9cm
Not listed 記載無し。

Carl Zeiss Jena Nr. 493312 Protarlinse VII F=35cm
Listed but diferent lens, 1922 Tessar 4.5/5.5cm 1,000 unit 483124-493997 for Heidoscop Frtanke & Heidecke 記載が異なる。

Carl Zeiss Jena Nr. 578132 ZEISS-ICAR 1:6,3 f=13,5cm
Not listed 記載無し。

Carl Zeiss Jena Nr 912269 Tessar 1:4,5 f=13,5cm
Listed but different lens, 05.04.27-26.03.28 2500unit 911001-913500 Tessar 4,5/10.5cm 記載が異なる。

Carl Zeiss Jena Nr 1196937 Tessar 1:4,5 f=10,5cm(Rokuoh-shaLily)
Listed 05.04.27-30.05.30 Patent-Etui 200unit 1196801-1197000 記載あり。パテントエティ用に製造されたものが、六櫻社のリリーに使われたようです。

Carl Zeiss Jena No 1279610 Tessar 1:4,5 F=10,5cm(IKONTA)
Listed 05.04.27-02.01.31 2000unit 1275001-1277000 Maximar C32 記載あり。マキシマー用に製造されたものがイコンタに使われたようです。

Carl Zeiss Jena Nr. 1839708 Tessar 1:2.8 f=8cm
Listed 27.01.33-26.02.36 700unit 1839601-1840300 Kochmann 記載あり。レフコレについていたレンズですので。記載と一致します。

Orthometar 1:4,5 f=21cm Carl Zeiss Jena No 2073312
Not listed 記載なし。

Orthometar 1:4,5 f=21cm Carl Zeiss Jena Nr. 2792559
Not listed 記載なし。

Carl Zeiss Jena Biotar 2/58 4231070
Listed 19.10.36-02.02.55 3000unit 4228301-4231300 M42 BV 記載あり。何と出荷開始から終了まで19年もかかっています。

Carl Zeiss Jena Sonnar 4/135 4875893
Listed 14.01.37-14.03.58 750unit 4875801-4876550 Exakta 24x36 記載あり。こちらは21年かかっています。

Carl Zeiss Jena Biometar 2,8/120 5894110
Listed 30.07.56-09.10.59 600unit 5893601-5894200 P.-six ASB 記載あり。


2006.11.5 Zeiss Unarは何本作られたか

Unarは1899年に開発された優秀なレンズですが、3年後に出たテッサーに置き換えられたためか、中古市場にほとんど出てきません。私はヤフオクで買った一本(No 63822 Unar 1:4,7 F=145mm)以外見たことがありません。 昨日と同様にツアイスの電話帳で調べてみました。

まず、私のNo 63822 Unar 1:4,7 F=145mmですが、1903年にPalmos AG社のMinimum Palmosに使われたと書いてあります。数えると、ウナー全体で102本目、145mmとしては2本目であることが分かりました。案外と古い物だったようです。

次にUnar全体の生産量ですが、
1900-1905 2455
1905/06 294
1906/07 5467
1907/08以降記載無し

1900年から1907年の短い期間に約8000本作られたようです。残念ながら1906/07年に大量に作られたレンズがどのカメラに使われたのか記載されていません。その後二度と作られることはありませんでした。今後コシナかソニーによりウナーが現代に蘇る、ということがないとは言い切れませんが、あまり切れの良い感じのする名前ではありませんので、やっぱり無理かな。


2006.11.4 Zeiss Aanastigmat I類 F4.5は何本作られたか

Zeiss Anastigmat I類は1891年に開発され、短命に終わったらしいのですが、一体何時何本作られたのか調べてみました。ツアイスの電話帳で調べた限りにおいては、1892年から1896年にかけてわずか42本でした。私の持っているものはI類全体で23番目、183mmとしては9番目にして最後のものです。最盛期は1892年の15本、1893年の18本です。詳細は次の通り。

130mm 3 1892
150mm 5 1892
300mm 3 1892
183mm 4 1892
416mm 2 1893
183mm 5 1893 <--- Serial No. 4475 is the 23rd of Anastigmat 4,5. The 9th of 4,5/183mm
260mm 7 1893
220mm 4 1893
150mm 1 1894
260mm 1 1894
416mm 1 1895
300mm 1 1895
150mm 1 1895
260mm 3 1895
50mm 2 1896
416mm 1 1896

ツアイスはどうやらその後、F4.5程度の明るいアナスチグマットをI類と呼ぶようになったようです。
I 類 アナスチグマットF4,5
Ia類 プラナー F3,6 - F6
Ib類 ウナー F4,5 - F5.6
Ic類 テッサー F3,5 - F4,5


2006.11.3 Planar 3,6/110のフードとキャップ


Planar 3,6/110 にはジャンクで買ったホースマンのフードがぴったりと合うのですが、試写したところ浅すぎて不十分でした。そこで、適当なプラスティックのフードをガムテープでとめて深くしました。


キャップもぴったりのものが見つかりました。ここの鏡胴は直径がフォクトレンダーなどの大判レンズと同じなので助かります。今までキャップなして持ち歩いていたのでちょっと心配でしたが、これで安心です。


2006.11.2 鹿の遠吠え

仕事で奈良に行ったのですが、近鉄奈良駅前はものすごい混雑。正倉院宝物展が開催されているためのようでした。残念ながら時間の都合で正倉院宝物展は見られず、写真もほとんど撮れなかったのですが、ちょっとだけ鹿の観察。今は発情期らしく、雄同士の角(角切りされていますが)つきあわせてのけんかが見られ、雄の遠吠えが聞けました。ものすごく大きな声で鳴いていました。鹿がこんなに大きな声を出せるとは知りませんでした。


2006.11.1 京都のホテルは満室

京都は秋の観光シーズン中の三連休でホテルが満室のようです。私は一週間ほど前に予約したので大丈夫だったのですが、昨日予約しようとした人はダメだったようです。この連休に京都と奈良に出かけるなら、早めの予約が必要です。一方昨日泊まった大阪のホテルは空いていました。明日は京都と奈良で仕事です。


2006.10.31 大阪出張

明日、明後日と大阪出張です。3日に京都にでも行って、ちょっと撮影して帰ろうと思います。まだ紅葉には少し早いかもしれませんが。持ってきたレンズはPlanar 3.6/110とPrimoplan 1.9/58です。Primoplanは買ってから全然使っていないので。本当はPlasmat 1.5/90を持ってきたかったのですが、あまりの重さに断念。


2006.10.30 古いプラナーはWebでは見つからない

1908年以前のプラナーに関する情報をWebで調べてみたのですが、ほとんど何も見つけられません。大阪の某カメラ店に既に売れた古いプラナーを知るのみです。プラナーで検索するとローライフレックス以降の新しいプラナーの記事が膨大な数出てきてしまいますのでとても見きれません。何とかうまくフィルターしようとするのですが、planarもzeissもIaも110mmもあまりに一般的な言葉でダメです。Googleで”1899年 プラナー”を検索すると寺崎さんのUnarのページと私のページがひっかかってきます。きっとどこかに古いプラナーの蒐集家がいて全部買い占めているのではないかと思います。ひとつだけ役に立ちそうだったのはSigriste 4,5 x 6 (1901)です。Zeiss-Krauss Planar 3,6/100 と書いてありますので、クラウスでライセンス生産したプラナーがこんなカメラに使われていたようです。Hermagisのプラナー型レンズを一本持っているのですが年代不明です。KraussやHermagisなどでツアイスのライセンス生産していたようなのですが、情報はさらに乏しいです。古いプラナー蒐集家の方がおられましたら、是非ご連絡下さい。

昨日の日記でアポプラナーはVIII類と書きましたが、良く見るとIa類のApo-Planarとは別に、VIII類があり製版用Apochromat PlanarとApochromat Tessarの総称のようです。


2006.10.29 写真用のプラナーは1909年のカタログにない

ツアイスの1909年のカタログのSeries Ia The Planarを見ると、既にNo.9 1:3,6 110mm は掲載されていません。代わりにNo.23 1:6,3 110mmが掲載されています。No.1-5は顕微鏡用、No.22-28は3色分解カラー製版用と書いてあり、普通の写真用のレンズではないようです。製版用のアポプラナーはVIII類かと思っていたら、まだIa類のようですね。


2006.10.28 1898年(明治32年)のPlanar試写

簡単にプラナー110/3.6の試写をしてみました。まずは、コマ収差のチェックから。約1km先の点光源を写しています。EOS5D, F3.6開放。手持ち。

画面左端。ピクセル等倍。開放がF3.6と暗い割には派手にコマ収差が出ています。

画面右端。ピクセル等倍。キノプラズマットのF1.5よりちょっとましかなという感じです。


画面中央のボケ具合のチェック。ピントを最短1mに合わせて無限遠の点光源を撮影。


開放絞りだとほわほわかと思ったのですが、以外にも開放からシャープでした。


ピクセル等倍。画面中央はここまで解像しています。すばらしい。


ピクセル等倍。一方、画面の下の方は、かなり流れます。明らかにコマ収差が見えます。点光源のテストから予想された範囲です。


逆光テスト。絞り開放。なかなか優秀です。太陽は左上にあるのですが、おかしなフレアは出ていません。


ねこです。せっかく天気がよかったのに駅付近しか撮影できず。


ピクセル等倍。この後、少し絞ってみたのですが、あまりシャープにはならないようでした。


夜の駅。ISO1600で金網越しの撮影ですが、普通ですね。画面中央にピントを合わせた時には、周辺はボケと収差の区別がつかないので、開放でも問題ありません。画面の端にピントを合わせるのは避けた方がよさそうです。


2006.10.27 1898年(明治32年)のPlanar

Planar 1:3,6 F=110mm D.R.P. 92313 Serie Ia No 36606 Carl Zeiss Jena D.R.P. 84996

1899年(明治32年)のプラナーです。プラナーはツアイスのルドルフが1896年に開発したとする説が有力です。
・プラナーF3.6 1896年 写真工業2006年6月号(小池恒裕)
・プラナーF4.5 1896年 写真レンズの歴史(ルドルフ・キングズレーク)
・プラナーF3.5 1895年 写真レンズの基礎と発展(小池敏布)
本によって微妙に違いますが、このレンズは開発から約3年後のプラナーであることは間違いないようです。

金ニスは少しはげていますが、レンズは無傷で、まずまずの状態です。


手で簡単にばらばらに分解できます。この頃のレンズは分解清掃しやすいので、助かります。

刻印の拡大


前玉は少し汚れていますが、白い刻印が読めます。スレはフードをつけた跡だと思われます。


一方、後玉の刻印は全く汚れておらず、はっきり読めます。

このレンズを調べるために購入したツアイスの電話帳ですが、残念ながらこのレンズ記載されていませんでした。この本にはツアイスの全レンズが記載されていると思ったのですが、良く見ると結構記載漏れがあるようです。36602(1899/5/9)の次は36613(1899/6/9)でこの間の10本が記載されていません。

おかしいなと思って、これより前に記載されているプラナーを調べると、わずか7本だけです。620/9(1899), 83/3.6 x2本(製造日記載なし、多分1898), ?/?(?多分1898), 20/4.5(?多分1897), 19/4,5(1897)。製造日が明記してあるのは、わずか2本で、それも19mmと620mm。プラナーはどうやら帳簿が違うようです。ツアイスの帳簿にプラナーが頻繁い登場するようになるのは1902年からです。ツアイスの電話帳によるとプラナー 1aの出荷本数は次の通り。(VIII類は除く)
1890-1900 記載なし
1900-1905 1,622
1905-1906 324
1906-1907 329
1907-1908 210
1908-1909 188
1909-1910 284?(表の見方が良く分からない)
1910-1911 記載なし(ほとんどの出荷がテッサーです)
この後プラナーは姿を消し、Carl Zeiss Jenaの電話帳で本格的に復活するのは、1957年、ローライフレックス用に75/3.5を45,000本出荷した時のようです。


このレンズのネジは約44mmで、岸本式蛇腹に偶然そのまま付きました。ヘリヤー150mmやコリニアやミランダと同じですね。


蛇腹は使い勝手はいいのですが、どうしても何らかのアオリが入ってしまい、レンズの評価には不向きですので、ヘリコイドを取り付けてみました。マミヤプレス100mmのヘリコイドを流用しました。さらにマミヤプレス->EOSアダプタを作成しました。最初35mm用のヘリコイドの流用を試みたのですが、内径が細すぎてケラレそうだったので、思い切って太いヘリコイドにしました。


左が最短1mにレンズを繰り出した状態。右は無限遠の状態。かなりユニークな形で最初はどうかと思いましたが、案外ハッタリがきいていいのではないかと。使い勝手はいいです。ヘリコイドについていたレンズとだいたい同じ焦点距離なので、距離目盛がほぼ一致します。


オリジナルの座金を使っていますので、ヘリコイドの脱着が簡単かつ確実に出来ます。最初ミランダのチューブを座金の代わりに裏から使っていたのですが、脱着が難しく、オリジナル座金に変更しました。


2006.10.25 頭痛に効くガム

毎日、仕事も趣味もパソコンばかりなので、眼精疲労が原因と思われる頭痛に悩まされます。以前はひどくなると頭痛薬を飲んでいたのですが、あまり気持ちの良いものではありません。ところが、最近ガムを噛むことによって頭痛が治ることを発見しました。ガムは出来るだけ硬いものがいいようです。私が愛用しているのはカネボウの歯みがきガムです。以前はあまり売っていなかったのすが、最近は駅の売店でも売っているところがあります。これは非常に硬いので、噛むのにアゴの力がいります。硬いガムを噛むことにより、こめかみから後頭部にかけての筋肉が動き、頭痛が治ります。眼精疲労からくる頭痛でお悩みの方は是非試してみて下さい。


2006.10.24 Carl Zeissの黄色い電話帳

Carl Zeissの電話帳と呼ばれる本(Fabrikationsbuch Photooptik I, II, III- Carl Zeiss Jena)を購入しました。3冊で1980年から始まるCarl Zeiss Jenaの全レンズのシリアルナンバー、製造年月日、カメラ名などが書いてあります。ドイツ語の本なのですが、ほとんどはExcelの表をプリントアウトしたようなものなので、一応内容は分かりそうです。ご紹介頂いた冩楽彩さん、ありがとうございました。


2006.10.22 Intuos 3タブレット

マウスによる肩こりがひどくて、4年ほど前からワコムのFAVOという安いタブレットを使っていたのですが、ペンが壊れてしまいました。これで2本目です。しかたなく、新しいタブレットを買いました。今度は奮発して高級機種のIntuos 3。といっても、一番小さいものですので、2万円弱。スペック的には座標を拾う分解能が2倍になっただけなのですが、使い心地は100倍くらい違いますね。FAVOより少し大きくて重いので持ち運ぶのがいやだなと最初思いましたが、これなら十分納得できます。マウスによる肩こりでお悩みの方にはタブレットをおすすめします。1万円以下で買えるFAVOでも効果てきめんですよ。


2006.10.21 Kino Plasmatのキャップ

Kino Plasmat 9cmのレンズキャップを探したところ、偶然ビオメタール120mmの皮のキャップがぴったり 合いました。フードはありませんが、割と逆光に強いようです。これで持ち運びが楽になりました。


2006.10.20 Kino Plasmat f:1.5 F=9cm

Hugo Meyer & Co Gorlitz Plasmat f:1.5 F=9cm D.R.P Dr. Rudolph Nr. 582679

単にPlasmatとしか書かれていませんが、レンズの構成はKino Plasmatです。1930年のMeyerのカタログを見ると5/8 inch (15mm)から3.5 inch(約90mm)まで8種の焦点距離があり、これは最も長いもののようです。
”写真レンズの歴史”(ルドルフ・キングズレーク著、雄倉保行訳、朝日ソノラマ)から引用します。”1922年、ルドルフはF2とF1.5のキノ・プラズマット(Kino Plasmat)を設計した。このレンズはほぼ対称型で内側の負のエレメントは絞りに向かって凸になっている。負のエレメントをこのように配置することは、球面収差の補正にはきわめて有効であるが、画角が制限される”。



ヘリコイドとフランジが付いています。蛇腹のない木製のカメラに取り付けられていたものと思われます。


結構大きくて思いレンズです。長さ約8cm、口径約6cm。


簡単にバラバラに分解できます。1群と4群の内側はほとんど平面ですが、僅かに凸のようです。


2群と4群は真ん中の絞りに向かってかなり出っ張っています。このような構成のレンズはKino Plasmat以外にはないので、簡単に判別できます。


バックフォーカスは約53mmあります。ヘリコイドが付いていますので、簡単にEOSマウントを自作できます。もともと無限遠マークより先まで回せるヘリコイドでしたので、そのように調整しました。


EOSに装着したところ。かなり前が重いです。


無限遠調整のため、遠くの街灯をEOS5Dで開放F1.5で撮影したら、画面の左端はこのようなコマ収差が出ました。これでもピントが合っている状態です。

画面の右端はこのようなコマが出ます。左右対称なので、レンズがまっすぐ装着されていることが分かります。35mmでこれですので、中判だともっと派手に出ると思われます。


ちなみに、ピントを近くに合わせると遠くの街灯はこのようにボケ方をします。


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