2017.1.22 Ginza 銀座

江戸時代(1850年代、1860年代)のオリジナルのペッツバール型レンズはF3.6からF5.6くらいで明るく、中心部分はシャープです。 しかし、画角は狭く、150mmで4x5, 250mmで5x7くらいです。8x10には少なくとも350mm程度必要です。 明治中期になるといろいろな改良が行われ、300mmで8x10をカバーするペッツバール型レンズも登場します。 デジタルカメラに取り付けても美しい写真が撮れます。1〜3人程度の肖像写真なら素晴らしい結果が得られます。
問題は集合写真です。フィルムに比べて小さな撮像素子ではますます狭角になり、 私が持っている一番短焦点の100mmでは集合写真が撮れません。そこで、中将姫光学からVallantinの70mmの小さなペッツバールレンズを 借用しました。十人くらいの集合写真なら撮影できます。周辺のボケがグルグルになるので、古いレンズのマニア受けも良好。

白黒画像 Monochrome images
レンズ: 1858(安政五年)にロンドンのロス社で製造されたレンズ。約160mm F4.5
カメラ: 明治30年代にパリのE. MAZO社で製造された木製カメラ
フィルム: モノクロネガフィルム FOMAPAN 100 4x5
(E.MAZO Paris + A. Ross London No. 6008 Petzval (1858) + FOMAPAN 100 4x5, F=16, 1/2 second by cap)

Monochrome images
Lens: カラー画像 Color images
レンズ: 1863年にパリのVallantinによって製造されたレンズ。約70mm F4.5
カメラ: Canon EOS 5D Mark II
(Vallantin Lerebours 70mm F4.5 (1863) + Canon EOS 5D Mark II)













F16-64, 1/4 - 1.0 second by cap