2015.12.23 Nakano 中野

外は冷たい雨なので、友人と一緒にスタジオをお借りして8x10インチの大型カメラおよびローライフレックスで撮影。自分達でスタジオのセッティングをするのは初めてなので、ああでもない、こうでもないと言いながら楽しく撮影。

コーティングされた近代的なコマーシャルエクターと江戸時代のDallmeyer Triple Achromatic F10やSteinheil Antiplanet F6.8では明らかな差が出ると思ったのですが、8x10のネガを見る限りほとんど区別がつきません。スタジオの中が完全に順光状態にあったためだと思います。

Camera: Deardorff 8x10
Film: FOMAPAN 100 8x10
Lens: Steinheil in Munchen Gruppen Antiplanet 48mm (350mm F6.8) (1881)

Camera: Deardorff 8x10
Film: FOMAPAN 100 8x10
Lens: J.H. Dallmeyer TRIPLE ACHROMATIC LENS No 5112 (200mm F10) (1861)

Camera: Deardorff 8x10
Film: FOMAPAN 100 8x10
Lens: Kodak Commercial Ektar 12in F:6.3 (300mm F6.3) (1957)

Camera: Rolleiflex Original (1930)
Lens: Tessar 7.5cm 1:3.8


Camera: Deardorff 8x10
Film: FOMAPAN 100 8x10
Lens: Steinheil in Munchen Gruppen Antiplanet 48mm (350mm F6.8) (1881)

F=6.8 1/4 sec. by cap
絞り開放でもシャープで、余裕で8x10をカバーします。あまり使用例がないレンズですが、とてもよく写ります。


Camera: Deardorff 8x10
Film: FOMAPAN 100 8x10
Lens: J.H. Dallmeyer TRIPLE ACHROMATIC LENS No 5112 (1861)

F=10, 1/2 sec by cap
5x7 inchのフィルムで結果が良かったので予想はしていたのですが、8x10でも良く写りました。200mm F10で8x10をカバーするので、それ以前のフランス式単玉(F16程度)に比べてかなりの改善ですね。


Camera: Deardorff 8x10
Film: FOMAPAN 100 8x10
Lens: Kodak Connercial Ektar 12in F:6.3 (1957)

F=8, 1/4 sec
8x10の標準レンズとして長く使われてきただけあって安定した写りです。フィルム現像の時に背景の部分にムラがあったので、デジタル化時に修正。この日は気温が10度くらいしかなく、少し水温を高めにして現像を始めたのですが、現像液の温度がどんどん下がって行きました。普段は湯せんをするのですが、この日はカットフィルムが18枚と120フィルムが2本もあったため湯せんを省略。現像皿2枚、定着皿2枚、停止皿1枚、水洗1枚、合計6枚の皿を使い果たしたので湯せんはできないのでした。液温を上げるため現像液に手を突っ込んで温めたのですが、見事にフィルに手形がついたのでした。幸い背景部分だけだったので、修正は簡単。
風呂場で現像しているわけですから浴室暖房をかけて室温を20度にすればよかったと、後で気づいたのでした。


Camera: Rolleiflex Original (1930)
Lens: Tessar 7.5cm 1:3.8

写真を撮っている人を撮っている人を撮っている人。
(A person taking a picture of a person taking a picture of a person taking a picture)


F=3.8, 1/25s
ローライフレックス・オリジナルは構造が大判ビューカメラと良く似ており(あまり進歩していない)、壊れるところが少なく、操作に迷うこともなく、安心して使えます。