2015.9.13 Harajuku 原宿

Monochrome images:
Camera: Deardorff 4x5
Film: Fuji film ACROS 100 4x5
Lerebours et Secretan, French landscape lens (around 1845)

Color images:
Camera: Canon EOS 5D Mark II
Lens: J. H. Dallmeyer LONDON 2212(1861)

借用中のルルブール・セクレタンの単玉のテスト。はっきりした製造年は不明だが、ルルブールとセクレタンが合併した1845年(弘化二年)頃だと思われる。 暗い曇りなので、F16 1/2secくらいの露出。単玉で開放絞りがF16のルルブール・セクレタンにはちょうど良い明るさ。前回のテストでフランス式風景用レンズは絞り開放が 一番イメージサークルが大きく、ほぼ5x7inchをカバーしているが、絞るにつれてイメージサークルが小さくなることが判明しているため、 今回は確実にカバーする4x5で撮影。
一般にはフランス式風景用レンズと呼ばれる1群2枚の色消しメニスカスレンズですが、4x5でポートレート撮影した場合、絞り開放F16程度でも非常にシャープ。このレンズは1812年にイギリスの科学者ウォラストンが発見した技術に起源があります。1839年にダゲレオタイプの発明とともに販売されたジルーのカメラには、このレンズとほぼ同じ型のシュバリエのレンズが付いていました。その後、シュバリエがウォラストンのアドバイスを元に改良したのが、このフランス式風景用レンズです。レンズの歴史はその後、F16程度で広角化を目指す方向と、同程度の画角で大口径化を目指す方向に枝分かれしていきます。






F=16, 1/2sec for all monochrome pictures
撮影に応じて頂いた皆さま、ご協力ありがとうございました。