2015.4.12 Yoyogi Harajuku 代々木 原宿

Camera: Deardorff 8x10, home made 5x7 back
Film: Shanghai 5x7 ISO 100
Ross London 3487
Ross Symmetrical 7"

Camera: Canon EOS 5D Mark II
Darlot Paris F.100 (F3.6)

使用期限が今年2月までの5x7"フィルムを50枚も買ってしまったので(買った時は5x7"で行こうと決めていたが後に8x10"に心変わり)、使わなければなりません。Deardorff 8x10カメラ用に5x7"の縮小バックを自作し、5x7フィルムホルダー8個に16枚のフィルムを装填して代々木公園から原宿あたりで撮影。今回は問題続出。自作縮小バックの問題、露出オーバー、構図の失敗、現像の失敗など。ここまでひどい失敗はなかなかないので、公開します。


Camera: Deardorff 8x10, home made 5x7 back
Film: Shanghai 5x7 ISO 100
Ross London 3487

アムステルダムから来たご夫婦。なんで変な構図になったかというと、ピントグラス上で左右逆像であることを忘れていたため。男性にピントを合わせ、奥さんはその左にいるものだと思いこんでました。ピントグラス上は右なのでした。また、カメラと縮小バックとの間に光線漏れがあり、左端がかぶっています。奥さんには申し訳ないことになってしまいました。


桜が満開だったので、その前で撮影。これもカメラと縮小バックとの隙間から光線漏れ。縮小バックを落下させてため、曲がってしまったようです。通行人の方が撮影の邪魔にならないように道をあけてくださったので、慌てて撮影したのも失敗のもと。


木の上で語らうカップルにモデルになってもらいました。逆光なので江戸時代のレンズには厳しい条件。そうこうするうちに彼らの同級生がたくさんやってきてDeardorffに興味津津。集合写真を撮らせてもらったのですが、慌てて撮ったため二重露光になってしまい掲載不能。


代々木公園に佇む仮面の人。電気製品を分解して、その部品を服に取り付けていました。オリジナリティーがあります。これも逆光のためコントラストが出ていません。


ピクニック中の団体にお願いしてモデルになってもらいました。画面右端の指紋が失敗。多分フィルムをホルダーに入れる時か、フィルムをホルダーから取り出すとき失敗。手袋をして、その手袋を良く洗って乾かしてから、フィルムを触らなければいけません。カットフィルム16枚を一度に装填したり、現像したりすることの難しさを感じます。昨日カットフィルムを装填していて気付いたのですが、暗闇でも目が慣れればフィルムの裏表は見えます。本物の暗室と違って、わずかに光があるでせいです。フィルムのノッチを指で探らなくても、フィルムを見れば分かります。乳剤面は白く、裏は黒く見えます。手袋をしてノッチを探すのは大変なので見た方が早いです。それに、大量のフィルムを装填したあと、ちゃんと入っているか確認したくなります。既にホルダーに入れたフィルムを爪で起こして確認するより、目視で確認した方が簡単ですしフィルムも傷まないようです。


一秒露出だけら動かないでね、とお願いしたのですが徹底されずブレブレに。後ろの方の人はひどく動いたので消えてしまっています。それにカメラブレもあります。まあでも、一秒露出らしくていいとも言えます。


露出オーバーですっかり諧調が失われています。多分3絞りぐらい開けすぎ。逆に言うと3絞り間違っても、モノクロのネガなら一応これくらいは写る、ともいえます。


カブリがひどいし、たぶん定着液のついた手でフィルムをホルダーから取り出したせいで現像されていない所があります。江戸時代の写真家もきっとこんな失敗をしただろうなぁ、との感慨はありますが、モデルになって頂いた方には申し訳ないです。


Camera: Deardorff 8x10, home made 5x7 back
Film: Shanghai 5x7 ISO 100
Ross Symmetrical 7"

アンセル・アダムスも使ったと言われるロスの広角レンズsymmetoricalです。対象型のレンズで歪みがないし、小型軽量なので風景向きです。その代わりF16と暗く、ポートレートには向いていません。この写真はF64, 約4秒の露出で、建物やマネキンは止まっていますが、通行人はもやもやとしか写っていません。陽が落ちてからなので、縮小バックの光線漏れは気になりません。現像時についたシミは気になります。


盛大な光線漏れのチューリップ。縮小バックの作りが悪かったせいで、レンズのせいではありません。


これも盛大な光線漏れ。画面下部は光線漏れの影響を逃れ、何とか写っています。


Camera: Canon EOS 5D Mark II
Darlot Paris F.100 (F3.6)






耳が立っているように見えることから「みみずく」と呼ばれるのだそうです。リードをはずすと飛んで行ってしまって、よほどお腹がすくまで帰ってこないそうです。

F=3.6, Right: Pixel crop
デジタルでの撮影は至って簡単。ですが、カットフィルムの撮影で手一杯で、ほとんど撮影できていません。一応バックアップ用にデジタルでも撮影しておいた方がよさそうです。できればDearforffも一緒に。そうすれば使ったレンズも分かりますし。