2014.9.28 Shinagawa VP Exakta 127 film 品川宿場まつり 白黒フィルム

Camera: Nacht Exakta
Film: ReraPan 100-127
Meyer Gorlitz Nr. 806994 Primoplan 1:1.9 f=8cm (VP Exakta mount)
DALLMEYER SUPER-SIX ANASTIGMAT f/1.9 F=3" 168376 (VP Exakta mount)

VP Exakta修理完了しました。フィルム巻き上げ軸とミラーダウン・シャッターチャージ軸の連動部分がはずれてたのが故障の原因。分解して再組み立てしたら使えるようになりました。ただし、巻きあげレバーを引っ張っている細くて長いコイルスプリング破損のため、自分でレバーを戻さなければなりません。品川宿場まつりで127白黒フィルム二本試写して、直っていることを確認。

だいぶ撮影のコツがつかめてきました。(1)ファインダーの見方のコツがつかめてきた。(2)高速シャッターは露出にむらがでるので1/200sと1/100sを使用。露出は絞りで調整。(3)ファインダーの中央部は見えるが周辺部は見難い。撮影時は中央部に集中し、周辺はトリミングで対応。(4)縦位置はファインダーが極端に見難いので、極力横位置で撮影。 (5)少し濃い目(露出オーバー)のネガを作ると粒状性が良くなる。しかし、濃すぎると白トビする。

レンズはお借りしたSuper-sixとPrimoplan。Nacht Exakta用のSuper-sixは特に入手困難で売りに出ているのを見たことすらありません。どちらのレンズも素晴らしい性能です。この日は快晴で明るい条件でしたので、F=2.8-11.0に絞って撮影。これらの高価なF1.9大口径レンズは絞り開放で撮影したいところですが、なにせシャッターが気難しいのでやめました。絞り開放のサンプルはデジカメで撮影しました。


Meyer Gorlitz Nr. 806994 Primoplan 1:1.9 f=8cm (VP Exakta mount)

F=2.8, 1/200s バックが暗いのでダイナミックレンジに余裕がある感じです。


F=2.8, 1/200s ピントを後列に合わせたら、前列がピンボケ。明るい空の滲み具合が分かります。


F=4.0 1/100s コントラストを低めに処理してみました。後ろに柵があって引けないので、斜めから目線だけもらいました。


F=11.0, 1/200s 直射日光が当たるとコントラストがつきますが、これはデジタルでも同じ。


DALLMEYER SUPER-SIX ANASTIGMAT f/1.9 F=3" 168376 (VP Exakta mount)

F=4.0, 1/100s やっとまともな写真が撮れたって感じです。


F=4.0, 1/100s 顔にだけ光があたったところを狙ったのですが、ちょっと光が強すぎて露出オーバー。バックもいまいち。


F=4.0 1/100s レンズの先端のフィルターとスードで四隅がかなりケラレています。フィルムの横方向が6cmもありますので(6x6と6x7の中間)、焦点距離8cmの標準レンズだとイメージサークルはぎりぎりです。


F=4.0, 1/100s 四隅がケラレても特に問題ありませんが、トリミングしたとき左右でケラレ方が違うと気持ち悪いので注意が必要です。


F=4.0, 1/100s 4.5/6cmのベスト判で8cm標準レンズは結構画角が狭く、引きがない所での集合写真には苦労しました。


F=4.0, 1/100s 現像済みの127ネガフィルムReraPan 100にはコマ番号は印刷されていません。現像済みのフィルムを一旦スリーブから出してしまうと、それが何コマ目なのか分からなくなります。何コマ目にどのレンズを使用したかをメモしたとしても、結局分からなくなります。ところが、今回は幸運にも使用レンズを明確に知ることができました。Primoplanは四隅がケラレていませんが、Super-sixは四隅がケラレているのです。ケラレも役に立つ時があるようです。


F=4.0, 1/100s たまたまキャッチライトが入った花売り娘。