2014.4.5 Ueno Akihabara 半蔵門から秋葉原経由で上野まで

Camera: Canon EOS 5D Mark II
No 3626 Voigtlander & Sohn in Wien
No 9242 Voigtlander & Sohn in Wien und Braunschweig
Viogtlander 3626 vs. 9242
No 10229 Voigtlander & Sohn in Wien und Braunschweig
BAUSCH & LOMB INCORPORATED 100mm f/2.0 SUPER BALTAR SERIAL NO. 674UF
Hugo Meyer & Co-Gorlitz Nr.503313 Plasmat f:1.5 F=7.5cm DRP Dr. Rudolph
COOKE SPEED PANCHRO LENS No 244242 75MM f/2

桜が満開なのでレンズをたくさん持って半蔵門から千鳥が淵、お茶の水、秋葉原を通って上野公園まで散歩。秋葉原で本物のアイドルの水月エナさんを撮影させてもらいました。三百歳。大奥で江島生島事件が起こった年の生まれですね。とてもかわいいので応援しましょう。1stシングル『Look only me』。所属事務所のRecreation Linksさんから掲載許可を頂きました。転載は禁じられています。


No 3626 Voigtlander & Sohn in Wien





F=3.6, Right: Pixel crop
1851年(嘉永四年)にウィーンで製造されたペッツバール型のレンズ。シャープな芯のまわりにわずかなにじみがあり、ポートレートに適しています。遠景では芯が見えなくなってしまいますので、少しソフトです。


No 9242 Voigtlander & Sohn in Wien und Braunschweig





1861年(万延元年)、ウイーンかブラウンシュワイグで製造されたペッツバール型のレンズ。シャープでコントラストが高いです。


Viogtlander 3626 vs. 9242
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Viogtlander 3626(1851) vs. Voigtlander 9242(1861)
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Viogtlander 3626(1851) vs. Voigtlander 9242(1861)
二本のレンズは製造年が10年ほどちがいますが、焦点距離、明るさ、描写ともほぼ同じようです。保存状態はVoigtlander 9242(1861)の方がよいので、少しだけコントラストが高くシャープに写るようです。


No 10229 Voigtlander & Sohn in Wien und Braunschweig










F=3.8, Right: Pixel crop
1862年(文久二年)頃にウィーンまたはブラウンシュワイグで製造されたペッツバール型のレンズ。千鳥が淵に隣接するインド大使館では、インドの舞踊が見られました。上野公園は花見客でごったがえしており、和服の女性の胸元の御札が何なのか聞くことはできませんでした。(ご祝儀だとは思いますが。)


BAUSCH & LOMB INCORPORATED 100mm f/2.0 SUPER BALTAR SERIAL NO. 674UF




F=2.0, Right: Pixel crop
1942年にアメリカで製造され、ハリウッドで35mm映画撮影用に使われていたレンズ。シャープですが、肌をなめらかに描写します。


Hugo Meyer & Co-Gorlitz Nr.503313 Plasmat f:1.5 F=7.5cm DRP Dr. Rudolph







F=4.0-8.0, Right: Pixel crop
Kino Plasmatを少し絞って使ってみました。シャープです。


COOKE SPEED PANCHRO LENS No 244242 75MM f/2





F=2.0-8.0, Right: Pixel crop
画面中心はシャープです。絞り開放ではフレアがあります。たぶんテーラーホブソン社では最初開放でもシャープなレンズを作って納品したのではないかと思いますが、ベテラン女優さんから皺が目立つとのクレームがついて、絞り開放時のフレアを増やしたのではないかと想像します。
35mm映画のフォーマット(APS-Cとほぼ同じ)に最適化されていますので、2倍大きいライカ判だと周辺は流れます。Speed Panchroの10年ほど前のに開発された同じダブルガウス型のレンズであるCooke Opic (Series o) F2.0は汎用レンズで、もっとイメージサークルが大きかったのです。これを改良して35mm映画専用にするため、イメージサークルを小さくして、小型化とシャープネスの向上に専念したのだと思います。そして開発されたレンズをSpeed Panchroと名付けました。