2010.7.10 Kamakura 鎌倉

Aviar vs. Celor vs. Cooke Triplet vs. Unar

Camera: EOS 5D
COOKE AVIAR LENS No 79567 T.T.&H. Ltd Leicester 6inch Series 11 f/4.5 (1919?)
GOERZ CELOR F:4.8 SERIES Ib No 1 FOCUS 6 IN. No 180737 (1905)
TAYLOR-HOBSON COOKE LENS No 108541 6 1/4 inch Series 11A f/3.5 (1924?)
Carl Zeiss Jena No 63822 Unar 1:4,7 F=145mm D.R.P. 13440 (1903)
ROSS. LONDON. PATENT 75M/M (3IN) XPRES F.1.9 No 132046

Cooke Aviarの特徴を見極めるべく、この型の元祖のGoerz Celor、同じTTH社の看板レンズTriplet、同じ4群4枚だが短命に終わったZeiss Unarと比較してみました。 本日は梅雨の中休みですが、少し雲があるので露出が一定せず、シャッター速度の固定は無理だったのでAEで撮影しました。レンズを4本交換する間に晴れたり曇ったりして露出が大幅に変わってしまいます。Cooke TripletだけF3.5で半絞り明るいのですが、AE撮影のため、開放のまま特に何もしていません。


Aviar vs. Celor vs. Cooke Triplet vs. Unar

Test 1


Aviar --------------- Celor --------------- Triplet -------------- Unar

Test 2


Aviar --------------- Celor --------------- Triplet -------------- Unar

Test 3


Aviar --------------- Celor --------------- Triplet -------------- Unar

Test 4


Aviar --------------- Celor --------------- Triplet -------------- Unar

AviarとCelorは同じ型のレンズだけあって写りも良く似ていることが確認できました。TripletとUnarも良く似ています。 Unarはツアイスのルドルフがダルマイヤーのスチグマチックの影響を受けて1899年に開発したとの説が有力です。しかし、うちにあるレンズの写りを見ると、Cooke Tripletの特許を回避するために後群を2枚に分けたと考えた方が素直だと思います。
カラーで撮影するとTriplet/Unarの方がコントラストが高く、色が鮮やかです。こんなによく写るレンズがあるいのに、 なぜCelorやAviarが長い間売れ続けたのかというと、それは多分白黒フィルム向きだったからだと思います。 コントラストが低く、微妙なハイライトのにじみがあったほうが、解像度が高そうに見えるのは確かです。 でも、こんな話は他で聞いたことがないので、あまり自信はありません。


COOKE AVIAR LENS No 79567 T.T.&H. Ltd Leicester 6inch Series 11 f/4.5 (1919?)







F=4.5, Right: Pixel crop
直射日光が当たってもなおコントラストが低いので使いやすいです。コントラストの低い被写体の場合には、 少しコントラストを上げて現像すればよさそうです。わずかな滲みが良い雰囲気を出しており、これが人気の原因かもしれません。


GOERZ CELOR F:4.8 SERIES Ib No 1 FOCUS 6 IN. No 180737 (1905)







F=4.5, Right: Pixel crop
印象派の絵画のような雰囲気があるような気もします。ちょっと色が違うような気もしますが、世界は実はこんな色なのかもしれません。


TAYLOR-HOBSON COOKE LENS No 108541 6 1/4 inch Series (1924?)





F=3.5, Right: Pixel crop
1893年にイギリスのクック社のデニス・テーラーが開発したトリプレット・レンズは長い間写真レンズの主流でした。 UnarもTessarもElmarもSonnarもこのトリプレットから大きな影響を受けています。


Carl Zeiss Jena No 63822 Unar 1:4,7 F=145mm D.R.P. 13440 (1903)







F=4.7, Right: Pixel crop
1900年から1907年にかけて7,000本以上製造されたはずなのですが、現在Unarを見かけることはほとんどありません。 いったいどこへ行ってしまったのでしょうか。しかし人気はないので、運が良ければ安く買うことができます。写りは全くすばらしいです。


ROSS. LONDON. PATENT 75M/M (3IN) XPRES F.1.9 No 132046






F=1.9, Right: Pixel crop


F=4.0, Right: Pixel crop
Ross Xpres F1.9のことは良くわかっていません。Vade MecumにはCookeのライセンスかもしれないと書いてあるのですが、 1930年の雑誌に広告が出ているそうなので、Speed Panchroではないかもしれません。そうすると、Opicかもしれませんが、見た感じはDallmeyerのSuper-Sixの影響があるような気がします。焦点距離1in, 1.5in, 2in, 3inがあるようです。これらより長いレンズがひょっとしたらあるかもしれないそうです。もし見つかれば掘り出し物ですね。