2010.5.22 Yushima 湯島

湯島天満宮例大祭を見に行ってきました。今日は神幸祭渡御というのは車輪の神輿や馬に乗った神主さんなどが湯島の町内を練り歩きます。神輿は明日のようですが、明日の方がよかったのですが、雨の予報なので今日にしました。薄曇りなのに蒸し暑い日でした。

Camera: EOS 5D
Hugo Meyer & Co-Görlitz Nr.503313 Plasmat f:1.5 F=7.5cm DRP Dr. Rudolph
Ernemann Anastigmat "ERNOSTAR" 1:1,8 f=10,5cm 179761 D.R.P.
TAYLOR-HOBSON COOKE ANASTIGMAT No 125326 5 1/2 INCH SERIES O f/2

F1.5からF2.0のレンズをF4.0で使う企画です。一般に曇りだと絞りの差が分かりにくいのですが、ERNOSTARとOPICは開放からシャープなので非常に分かりにくいです。


Hugo Meyer & Co-Görlitz Nr.503313 Plasmat f:1.5 F=7.5cm DRP Dr. Rudolph






F=4.0, Right: Pixel crop
Kino PlasmatをしばらくF4.0で使い続けて思ったのは、フレアを画面外に逃がすために特殊なレンズ構成をとったのではないかということです。戦前のレンズはコーティングがないので、光の反射は避けられないのですが、反射した光を画面の外に逃がしてしまえば何ら問題ありません。暗いシーンでは画面中心の顔だけシャープであれば、画面周辺の収差は問題ありません。明るいシーンでは絞れるので、フレアを逃がすことを優先します。まさに映画の特性をうまく利用して設計されたレンズだと思います。


Ernemann Anastigmat "ERNOSTAR" 1:1,8 f=10,5cm 179761 D.R.P.













F=2.0 - 4.0, Right: Pixel crop
ERNOSTARは、ある意味Kino Plasmatと逆の考えで作られていると感じます。絞り開放での収差はほぼ完ぺきに補正され、非常にシャープです。映画の特性など細かいことは考えず、真正面から問題を解決しています。開放でもフレアがあるのですが、ごく薄いもので気になりません。絞ってもシャープさは変わりませんが、フレアが徐々に濃くなります。薄く大きな円を描いたフレアが、絞りによって小さく濃く絞られる感じです。従って室内など暗くて不要な光の少ない場面で絶大な威力を発揮します。このフレアの問題を解決するために、ベルテレは空気間隔をガラスで埋め、三群のゾナーを開発したのだと思います。


TAYLOR-HOBSON COOKE ANASTIGMAT No 125326 5 1/2 INCH SERIES O f/2





F=4.0, Right: Pixel crop
1920年、テーラーホブソンのリーがPlanarを改良して、F2 OPIC (Cooke Anastigmat Series O)を開発します。明るいのはよいのですが、レンズが太すぎてCompurシャッターにはとうてい入りません。したがって、どうしてもフォーカルプレーンシャッターが必要になります。その後開発されたERNOSTARが優れたフォーカルプレーンシャッターを備えたエルマノックスカメラのおかげでヒットしたのは自然であると思います。リーはその後OPICを改良してSpeed Panchroを開発し、ハリウッド映画用の標準レンズになります。そしてOPICは忘れられてしまいました。OPICは馬上の神主さんのメガネのメーカーがZEISSであることを見事に捕え、その優秀さを示したのでした。