2010.4.3 Nihon Minka-en 日本民家園

Camera: EOS 5D

Anastigmat I vs. Stigmatic I vs. Planar Ia

J. H. Dallmeyer Stigmatic Series I No 1. No. 59591 (f4/150mm)
Carl Zeiss, Jena No 4475 Anastigmat 1:4,5 F-183mm D.R.P 10569
Planar 1:3,6 F=110mm Serie Ia No 36606 Carl Zeiss Jena

ダルマイヤー・スチグマチックI類を、ツアイス・アナスチグマットI類およびIa類(プラナー)と比較。焦点距離が不揃いですが、やむをえません。1890年代のF4クラスの明るいアナスチグマット系レンズは入手困難なのです。


Anastigmat I vs. Stigmatic I vs. Planar Ia


Zeiss Anastigmat I 4.5/183mm --- Dallmeyer Stigmatic I 4/150mm --- Zeiss Planar Ia 3.6/110mm



Zeiss Anastigmat I 4.5/183mm --- Dallmeyer Stigmatic I 4/150mm --- Zeiss Planar Ia 3.6/110mm



Zeiss Anastigmat I 4.5/183mm --- Dallmeyer Stigmatic I 4/150mm --- Zeiss Planar Ia 3.6/110mm



Zeiss Anastigmat I 4.5/183mm --- Dallmeyer Stigmatic I 4/150mm --- Zeiss Planar Ia 3.6/110mm



Zeiss Anastigmat I 4.5/183mm --- Dallmeyer Stigmatic I 4/150mm --- Zeiss Planar Ia 3.6/110mm

プラナーの優秀さだけが目立ってしまいました。Anastigmat I類はなかなかシャープなのですが、若干コントラストが低いようです。Stigmatic I類は一方向に画像が流れる傾向があり、設計通りの性能が出ていないかもしれません。組み立てについては全部分解して調べましたが、特に問題はなさそうでした。レンズの傷もほとんどありません。

Stigmaticは狭い空気間隔を導入して、Zeiss Anastigmatの球面収差および輪帯収差を補正したものであるから、デジカメによる近軸付近のテストだけでは不十分である、という意見は全く正しいと思います。5x7inchおよび6x9cm判で評価する装置は作ってあるのですが、面倒くさいです。

このテストをしていて感じたのですが、レンズメーカーの優劣を決めたのは、設計でも製造でも販売組織でもなく、出荷検査体制だったのかもしれません。ツアイスは(テーラーホブソンも)、優れた光学検査技術を持っていたので、安定した品質のレンズを供給できたんだなぁ、と思いました。そして、戦後の日本企業も。


J. H. Dallmeyer Stigmatic Series I No 1. No. 59591 (f4/150mm)









F=4.0, Right: Pixel crop
画像に独特の甘さがあります。優秀なレンズの片鱗を見せる時もあります。ただし、これがStigmatic I類一般のものなのか、この個体だけのものなのかは分かりません。機会があれば、もう一本試したいものです。


Carl Zeiss, Jena No 4475 Anastigmat 1:4,5 F-183mm D.R.P 10569






F=4.5, Right: Pixel crop
Zeiss Anastigmat I類は極端に製造本数が少なく(多分50本くらい)、安く入手できたのはラッキーでした。性能もなかなかのものです。もっと使わなければいけないのですが、なかなか機会がありません。


Planar 1:3,6 F=110mm Serie Ia No 36606 Carl Zeiss Jena



F=3.6, Right: Pixel crop
1897-1899年にいったい何本のPlanar F3.6-F4.5が作られたのかは不明です。ツアイスの台帳に記載されているのはわずか14本。1900-1905年には1622本生産されていますので、1897-1899年においても実際には相当数生産されたと思います。しかしながら、プラナーは戦後大成功をおさめたブランドであるため、ネットで1905年以前の古いプラナーを探すことは困難です。