2009.5.31 100mm Lens Test レンズテスト
Camera: EOS 5D
100mm Lens Test: Apochromat vs. Ernostar vs. Gauss-Tachar vs. Opic
KINOPTIK PARIS APOCHROMAT F:2 FOCALE 100mm No 21529
Ernemann Anastigmat "ERNOSTAR" 1:1,8 f=10,5cm 179761
Astro-Berlin No55977 C Gauss-Tachar 1:2 100mm
COOKE ANASTIGMAT No183063 4 1/4 INCH SERIES O f/2
Cooke OpicやErnostarなどのF2クラスの大口径レンズが出現した1920年前半には、小型カメラのフィルムとしてはブローニーフィルム、あるいは同程度の大きさの乾板が主流だったようです。
密着プリントをしていたため、大きな写真を得ようとすると、大きなフィルムが必要だったのです。その後ライカが映画用の35mmフィルムと引き伸ばし機をセットで発売し、
小さなフィルムから大きな写真がプリントできるようになります。なので、当時は100mmクラスのレンズが標準レンズとして使われていました。戦後になると、
70mm映画用に100mmレンズが使用されます。70mm映画は金のかかる(金の儲かる)写真ですので、最高級のレンズが使われました。ということで、
100mmレンズには歴史的に重要なレンズ、あるいは高性能レンズが多いと言えます。ただし、数は少ないです。前回比較したOpicとErnostarに、映画用のGauss-TacharとKinoptik
Apochromatを加えて比較をしてみました。
100mm Lens Test: Apochromat vs. Ernostar vs. Gauss-Tachar vs. Opic
Upper row: shrink from 4368 x 2912 to 800 x 533 pixel
Lower row: Pixel crop by 800 x 533 pixel
Test 1


----- Apochromat 2/100 -------- Ernostar 1.8/105 -------- Gauss-Tachar
2/100 -------- Opic 2/108 -----
東慶寺の黒塀はなかなか便利なので、気に入っています。左上の花を拡大すると、あまり違いません。時代的に新しいApochromatとGauss-Tacharが少し良いような気がしますが、
黒塀が不要な光をカットして、古いレンズを助けているように思えます。
Test 2


----- Apochromat 2/100 -------- Ernostar 1.8/105 -------- Gauss-Tachar 2/100 -------- Opic 2/108 -----
中央の白い花を見ると、Apochromatが良く補正されています。Ernostarはフレアがなく、堅実な描写。Gauss-TacharとOpicは線が細くてフレアが出ます。バックのボケの大きさを見ると、Opicが格段に大きいのですが、これは多分Opicだけ前ピンだったせいだと思います。ボケの形はどれもよく似ています。
Test 3

----- Apochromat 2/100 -------- Ernostar 1.8/105 -------- Gauss-Tachar 2/100 -------- Opic 2/108 -----
この絵柄はピントが合わせにくいです。Apochromatは後ピン、Ernostarはどこにも合っていないようです。Gauss-TacharとOpicは一応合っているようです。EOS
5Dのファインダーでピントが合わせやすいレンズと、合わせにくいレンズがるようです。もちろんピントが合わせやすい方が優秀なレンズだと言えるのですが、何が違うのか良く分かりません。
Test 4


----- Apochromat 2/100 -------- Ernostar 1.8/105 -------- Gauss-Tachar 2/100 -------- Opic 2/108 -----
Gauss TacharとOpicが似ていますね。オシベが見えるくらいのクローズアップだとピント合わせは簡単なのですが、花が風に揺れるとピントが外れるので困ります。
Test 5


----- Apochromat 2/100 -------- Ernostar 1.8/105 -------- Gauss-Tachar 2/100 -------- Opic 2/108 -----
Apochromatが飛びぬけて良いようです。ApochromatはハッセルのPlanar 2/110mmとかの現代のレンズを比較しなければいけないですね。ちょっとこの比較に入れるのは無理があるようでした。
Test 6


----- Apochromat 2/100 -------- Ernostar 1.8/105 -------- Gauss-Tachar 2/100 -------- Opic 2/108 -----
Ernostarががんばってますね。コーティングもないのに、Apochromatに迫る勢いです。昔、Ernostar/Sonnar系のレンズが優勢だった理由が分かります。以前から分かっていたことではありますが、ErnostarはF1.8と刻印してあるにもかかわらず、明るくないですね。実力的にはF2.0,
T2.4くらいだと思います。
Test 7


----- Apochromat 2/100 -------- Ernostar 1.8/105 -------- Gauss-Tachar 2/100 -------- Opic 2/108 -----
このような暗い条件では、あまり差は出ないです。細かく見ればApochromatが優れているのですが、紙焼きでは分からないかもしれません。
KINOPTIK PARIS APOCHROMAT F:2 FOCALE 100mm No 21529


丸窓を裏から見たところ。



F=2.0, Right: Pixel crop

F=2.0
大変良く写ります。現在市販されているレンズと比べても遜色ないと思います。
Ernemann Anastigmat "ERNOSTAR" 1:1,8 f=10,5cm 179761


F=1.8, Right: Pixel crop
Astro-Berlin No55977 C Gauss-Tachar 1:2 100mm


F=2.0, Right: Pixel crop
COOKE ANASTIGMAT No183063 4 1/4 INCH SERIES O f/2




F=2.0, Right: Pixel crop

F=2.0
まさに最初の大口径F2.0レンズと呼ぶにふさわしいレンズです。Opic 5.5inchは少し大きすぎたのですが、Opic
4.25inchは手ごろな大きさで使いやすいです。