Deardorff 8×10 -> 5×7 back adapter adjustment

ディアドルフの8×10カメラの仕様が途中で変わっているようで、私の持っている非常に古い8×10は少しサイズが小さく、一般的なディアドルフのスプリングバックは取り付けられません。古いもの(前枠の下部が木製で三脚取り付け金具が真鍮製で非常に小さい(直径2.5cmほど))と一般的なディアドルフ8×10の違いは以下の通り。

1. 古いカメラはスプリングバックの外形が2mmほど小さい。一般的なフィルムバックを片側1mmほど少し削らない入りません。

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特に下側はちゃんと削らないと金具に収まりません。

2. ピンを打つ位置が違う。古いカメラはピンは前よりで、新しいカメラのピンは後ろより。一旦ピンを抜いて木で穴埋めをし、再度ドリルで穴を空けてから1mmほど前方にピンを打ち直す必要があります。

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上が新しいフィルムバックで、下が古いフィルムバック。新しい方は板の真ん中あたりにピンが打ってありますが、古い方は1mmほど上方にあります。また、ピンの形も違います。新しい方は丸いピンですが、古い方は釘を打ってからニッパーで釘の頭を切り取ったような形。

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銀色のが新しい金具。真鍮のが古い金具。古い方の穴がカメラよりなので、ピンを打ち直さないとこの穴に入りません。

3. フィルムバックの内側(カメラ側)の内貼り板(下の写真の情報の板)の寸法が0.5mmほど違う。バックの方が少し大きいので、内貼り板を無理やり古いカメラに押し込むと、ぴったり組み付いて抜けなくなります。彫刻刀でほんの少しだけ削ればスムーズに脱着できるようになります。

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できるだけオリジナルを残そうとしたのですが、かなり大胆に削らないと入らないことが分かりました。ちなみに、レンズボードもかなり違います。

古い時代のディアドルフ(前枠下部が木製のもの)の付属品を買う場合には、実物合わせをしたほうが良さそうです。今回は壊れた縮小バックを無料で頂いたので大胆な改造をしていますが、高価な部品ではそうもいかないので、注意が必要です。

たぶん、レンズボードやフィルムバックを頻繁に取り換えるようなカメラではないので、一台ずつ寸法が違っても問題ないのだと思います。

「Deardorff 8×10 -> 5×7 back adapter adjustment」への4件のフィードバック

  1. 基本的にはディアドルフもライカも似たようなものだと思いますが、少し違うのはカメラ本体にシリアルナンバーが付いていないことです。ある時期からレンズボードを取り付ける金具にナンバーが入るようになりますが、これは脱着可能な部品ですので、途中で交換されている可能性があります。eBayのディアドルフの店ではシリアスナンバー入りのプレートも売られています。シリアルナンバーがないかまたは信用できないので、年代特定やバリエーションの研究がやりにくいようです。

  2. ディアドルフのコレクターがいると聞いて大きなカメラ集めてどうするのかと思ったのですが、ksmtさんのブログを読むにつれ理由が分かってきたような気がしました。
    細かな仕様の違いなどマニア心を揺さぶりそうですね。
    さくらさんの書かれたベルクハイルもものによってはたいへん高価で驚いた記憶があります。
    君子危うきに近寄らず、です。

  3. ほんとに困りますね。30cmのボードが2mm違っても気が付きませんし、ピンの位置が1mm違うなんて実機合わせ以外では分かりません。まあ、指物師が物差しで測って一枚ずつ削った板ですので、時代が違う製品だと合わなくて当然のような気がします。

  4. ベルクハイル(大陸手札判)のロールフィルムホルダの規格がバラついていて、ハマッたことがあります。古いものは何があるか分かりませんね。

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