Chevalier Photographeはペッツバール型だった

Photographe a Verres Combines Invente par CHARLES CHEVALIER Ingenieurと刻印されたレンズは当然シュバリエの可変焦点距離の組み合わせレンズだと思い込んでいました。なので、分解したこともありませんでした。

入手時の記事は以下の通り。

http://www.ksmt.com/eos10d/eos_nikki_body41.htm#110116

「写真レンズの歴史」(ルドルフ。キングズレーク著、雄倉保行著 朝日ソノラマ)から引用します。
「彼はそれをフォトグラフ・ア・ヴェール・コンビネ・ヴァリアーブル(Photographe a Verres Combines a Foyer Variable 訳注・可変焦点距離の組み合わせレンズによる写真術の意)と呼んでいた。彼によればフォトグラフをはレンズのことで、それにより写した写真ではなかった。しかし、シュバリエの新しいレンズの性能はそれ程よいものではなく、シュバリエとその息子により約20年間作られたが、ペッツバールの人物用レンズとの競争に勝てなかった。今ではほとんど残っていない。」

今ではほとんど残っていないレンズが入手できたと喜んでいたのです。

先日、某カメラ店で私のレンズを見てシュバリエを買ったという人に作例を見せてもらいました。そこには私のシュバリエとは全く別の画像がありました。今日、シュバリエのレンズを初めて分解したのですが、何とそれはペッツバール型のレンズでした。前玉が逆向きに取り付けられていたので、ソフトだったのです。

ペッツバール型レンズとして組み立て直してみると、絞り開放でもシャープです。焦点距離は350mm程度で、前玉の直径が約80mmですので、F4.5程度だと思います。絞り開放でも8×10をカバーするようです。

ということで、今までの私のChevalierのレンズの記事は全部間違いでした。謹んでお詫びし、再テストを行います。(しかし、一番権威のありそうなドイツの販売店なんだから、ちゃんと組み立て直してから出荷してほしい、とも思います)

c13群4枚のペッツバール型で間違いありません。

c6普通のペッツバールレンズです。

c4 c5前玉の鉛筆書き

c2c3中玉の鉛筆書き

Photographe a Verres Combines Invente par CHARLES CHEVALIER と刻印されたレンズをお持ちの方は、分解してレンズの型を再確認されることをおすすめします。

「Chevalier Photographeはペッツバール型だった」への2件のフィードバック

  1. Vade Mecumから引用:
    Chevalier claimed that the Petzval was derived from his design- and the controversy made his design better known than perhaps it deserves.
    ペッツバールのレンズデザインはシュバリエのデザインの派生品である。ペッツバールが良いかシュバリエのPhotograph a’ verres combine(PVC)が良いかという論争はシュバリエのレンズの宣伝に役立った。とシュバリエは考えていたようですので、ペッツバールはほとんど自分の設計だと思っていたのかもしれませんね。

  2. シャルル・シュバリエも最後の方はペッツバールデザインに勝てないのを悟って、ペッツバールをコピーしてたみたいですね。だけど刻印はそのままという。

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