Steinheil Gruppen Antiplanet 48mm

Steinheil in Munchen No 16960 Patent U.S. Patent No 241437 May 10th, 81 Gruppen Antiplanet 48mm

シュタインハイル博士は、レンズの収差論を確立したフォン・ザイデル博士の親しい友人だった。1866年(慶応二年)、ドイツでシュタインハイル博士が新しいレンズを設計しアプラナットと名付ける。ほぼ同時にイギリスではダルマイヤーがよく似たレンズを発表しラピッド・レクチリニアと名付ける。シュタインハイルはダルマイヤーが発明を盗んだと思うが、結局同時発明ということで決着。シュタインハイル博士は引き続き改良を続け、1879年のグループ・アプラナット、1881年にグループ・アンチプラネットを開発。キングスレークによると、「このレンズの非点収差は前の設計に比べて大差なかったが、コマは悪くなっていた」と書いており、あまり性能は良くなかったと思っていました。

ところが、二年ほど前にシュタインハイルのGruppen Aplanat 27mmと言うレンズを試してみると、非常に素晴らしい写り。シュタインハイルはこのシリーズでは焦点距離ではなく、前玉の直径が刻印されています。解放はF6.3程度ですので、27mmは170mm、48mmは300mm程度の焦点距離だと思います。

グループ・アンチプラネット 48mmは以前二本売りに出ていました。しかし、焦点距離が長すぎるので買わないでいました。そのうち売れてしまい、8×10をやりだしてから買わなかったのを後悔していました。ところが、このレンズが中将姫光学さんの手元にあることがわかり、幸運にも貸してもらえることになりました。

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このレンズの特長は後玉がやたらと厚く、円錐形をしていることです。Deardorff 8×10でテストしてみたいと思います。

「Steinheil Gruppen Antiplanet 48mm」への3件のフィードバック

  1. Andrew Rakick, Raymond Wilson : Evidence supporting the primacy of Joseph Petzval in the discovery of aberration coefficients and their application to lens design, Proceedings of SPIE vol. 6668 NovelOptical Systems Design and Optimization X, 66680B-1 – 66680B-12によると、Petzvalは、9次収差まで拡張していたと論じられています。

  2. ありがとうございます。以前読んだことがあります。Gruppen Antiplanetの断面図はいまいちですね。キングズレークの本の方が実物に近いようです。

  3. ご存知だと思いますが、
    「写真鏡玉 国会図書館」
    で検索すると1908年刊行本の画像が閲覧できます。

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