モノクロネガのデジタル化

モノクロネガのデジタル化も既に20本を超え、やっとコツが分かってきました。バルナックライカ+旧エルマー3.5/50mmでネオパン100 ACROSで撮影したネガをデジタル化した時の画像処理実験結果を説明します。

まずデジカメ(Canon EOS 5D Mark II + Pentax 67 Macro 4/100mm)を使ってライトボックスの上のネガを2コマずつ複写をします。1コマずつ複写した方が解像度は出せますが、等倍マクロ撮影になるので面倒。2コマずつなら1/2倍で済むので楽です。解像度は2700×1800ピクセル程度ですので、約500万画素になります。

フリッカーを避けるため、1/60s程度のシャッターを使用。濃度とコントラストの調整がしやすので、RAWで撮影。露出はAE。

0-orig

デフォルトのまま現像して白黒反転すると下のような画像になります。

0pm

画像は白っぽくて、黒がパーフォレーションの穴に合っています。パーフォレーションやフィルムベースを見てもしょうがないので、この部分が全部黒つぶれするように現像するのが良いと思われます。

3-bas

ヒストグラムの一番右(+3付近)の山がパーフォレーションの穴、右から二番目(+2EV付近)がフィルムのベース(私はスリーブに入ったまま複写するので、厳密にはフィルム+スリーブ)の色だと思われますので、これらが白潰れ(反転後は黒潰れ)するように現像します。-6より左の山はゴミが写ったものですので無視します。

3pm

これだと少し黒くなりすぎるようです。フィルムベースは真っ黒ではなく、少し余裕を持った方がよさそうです。

2-perf

ヒストグラムの右側をパーフォレーションの山とフィルムベースの山の間に設定します。

2pm

変転後に黒に少し余裕ができます。

1-4e

画像データは-2EVから+2EVの間に入っているようです。これは昔よく聞いた-2EVが黒で+2EVが白だという原理に合っています。オリンパスOM-4にはこの原理を利用したスポット測光機能がありました。

1pm

この方法だと、どの山がフィルムベースだとかを気にする必要はありません。機械的に4EVの範囲を選択すればよいので簡単です。

4-all

もうちょっと黒に余裕が欲しいときには、パーフォレーションの山の右まで含んだ約5EVを選んでもいいと思います。

4pm

少し白っぽいですが、白黒反転後に様子を見ながら黒を締めるという場合に適すると思います。ここまで分かれば、ネガの段階で反転後の予測ができますので、画像処理の回数を節約し、諧調豊かなデジタル画像を得ることができます。