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ksmt.com管理者 写真レンズの歴史の研究

ローライフレックス・オリジナルがなぜ117フィルムを採用したのか

ローライフレックス・オリジナルがなぜ117フィルムを採用したのか不思議だったのですが、「クラシックカメラ博物館」という本に次のような記載を発見し、納得しました。
「当時120フィルムのリーダーペーパーにはまだ6x6センチ判用ナンバーがなく、やむなく普及度は低いが表示のあるNo.117を採用したと聞く。」

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Sliding box wet plate camera 3

Sliding box wet plate camera + Ross LONDON 6008 (1858)
Sharp leakage at left bottom corner (top right corner on film). This must be a leakage from a narrow gap in wooden board because it’s sharp.
早速銀座で試写したところ、左下(フィルム上では右上)にシャープな光線漏れが見つかりました。板の継ぎ目にわずかな隙間があることは明白です。蛇腹の穴ではこんなシャープな光線漏れにはならないと思います。

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I found a tiny gap in the rear board which caused the sharp leakage. I patched the gap by black leather.
右上の板の継ぎ目をよく見ると、わずかに45度の隙間がありました。ここを黒い革でふさいで修理完了。

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Sliding box wet plate camera 2

I modified 4×5 inch film back for the sliding box camera originally made for 5×5 inch wet plate. The film back can set both in portrait position or landscape position. Also, I added a stabilizer to keep the film back square, without unexpected rear swing.
4×5のスプリングバックを改造して縦位置でも横位置でも撮影できるようにしました。元々あった湿板用の溝に落とし込みます。さらに、左右のピント合わせ用のネジをつなぐスタビライザーを設置。これにより意図しないリヤスイングを防止できます。

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I modified 4×5 inch film back for the sliding box camera originally made for 5×5 inch wet plate. The film back can set both in portrait position or landscape position. Also, I added a stabilizer to keep the film back square, without unexpected rear swing.
4×5のスプリングバックを改造して縦位置でも横位置でも撮影できるようにしました。元々あった湿板用の溝に落とし込みます。さらに、左右のピント合わせ用のネジをつなぐスタビライザーを設置。これにより意図しないリヤスイングを防止できます。

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Sliding box wet plate camera 1

Sliding box wet plate camera, probably made in England in 1860s or 1870s. It’s basically same as Daguerreotype camera, but light weight using bellows.
現在でも使えそうな江戸時代のカメラを探したところ、このカメラが見つかりました。何も書いていないので正確な年代は分からないのですが、多分1860年代か1870年代だと思います。基本的な構造はダゲレオタイプカメラと同じですが、蛇腹を使い、ギヤ不使用、底板を細い角材に変更、蝶番による折り畳み、などにより小型軽量化をしています。

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No rack and pinion gear is used. Just slide plate back to focus, and then tighten two screw knobs to keep the focus during exposure.
障子のようにバックを前後にスライドさせてピント合わせを行い、二個のネジで固定します。湿板の場合には簡単な取り枠なのでこれらのネジが邪魔にはならないのですが、フィルムのスプリングバックの場合には邪魔になります。なのでネジを後ろに下げたのですが、あまり下げるとカメラが折りたためなくなります。また、結構レールに遊びがあるので、バックが斜めに固定されてしまい、意図しないスイング状態になります。

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No tripod mount screw at all. They just put the camera on table.
三脚座が全くありません。当時はカメラをテープルの上に置いて撮影していたようです。

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Genaray SpectroLED-14 Light

Genaray SpectroLED-14 Light
1144 LED, 75W
暗いホテルのロビーやライブハウスで撮影するのに使っています。江戸時代のレンズを使う場合にストロボは使いづらいので(使えないこともないのですが)定常光の方が便利です。私はあまりビデオは撮らないのですが、他の人がスマホや一眼レフでビデオを撮っていました。13043701_962489630513807_3260796354517730958_n 13118918_962489633847140_913233705332659296_n

E.SUTER OPTEN BALE No 162

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(wikipediaから引用)バーゼル(独:Basel / 仏:Bâle(バール))は、スイスのバーゼル=シュタット準州の州都。スイス北西部、ドイツとフランスとスイスの3国の国境が接する地点(三国国境)に位置し、市街地はライン川をまたぐ形で広がっている。チューリッヒ、ジュネーヴに次ぎスイス第3の都市。大型船舶が通航できるライン川最上流の港を持つ最終遡行地点である。ドイツ語圏に属するがフランス語使用者も多い。
E. Suter社はEmil Suterが1878年(明治11年)にスイスのバーゼルに設立したレンズおよびカメラのメーカー。中古レンズ市場ではアプラナットが多いような気がします。1900年頃には独自設計の2群8枚(4+4)のレンズを製造。他にもZeiss Anastigmatのライセンス生産や、Rudolph-Suter Plasmatの生産を行った。1913年(大正二年)に証券関係に業種変更。なので、すべて明治時代に製造されたレンズと考えていいと思います。

このレンズは約80mm F22程度の広角レンズ。イメージサークルは6x9cmくらいで、4×5はカバーしません。製造番号が162番なので、多分1880年頃の製造だと思います。普通のカメラには付けられないので(ベビーデアドルフでジャバラを完全に畳んでやっと無限が来る程度で、実際にピント合わせするのは困難)、6×9の専用カメラを作って試写したところ、かなりシャープでした。

No 2212 VALLANTIN. OPN

No 2212 VALLANTIN. OPN de 1840 a 1856 C..tre des ateliers de MR. LEREBOURS rue N..tre D..me Des Champs 123 Paris
(around 145mm F4.0, Petzval type)

注:(フランス人に聞いても良くい分からなかったので、全くフランス語の分からない私の説を掲載します)
Cont..tre = contremaitre=職長
N..tre D..me = Notre Dame

次のようなレンズがありますが、これが一番省略が少ないようです。
No 2961 VALLANTIN OPTIEN de 1840 à 1856 Cont..tre des ateliers de MR. LEREBOURS rue Notre Dame des Champs 123 in Paris

中将姫光学さんから借りた70mmはレンズが小さくて刻印のスペースがないため、さらに省略されています。
No 2444 VALLANTIN. OPN de 1840 a 1856 C..tre des atel..rs de MR. LEREBOURS Paris

亀吉さんのVALLANTINの刻印:
No.580 VALLANTIN OPTN de 1840 a 1856 Contre….tre des Atelier de MRS LEREBOURS Paris
なぜMR.ではなくMRS.なのかは不明です。580番は若い番号ですね。

金属のキャップをよく見るとDARLOTを刻印されています。刻印を読むのは19世紀のレンズを研究する時楽しみです。

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Steinheil in Munchen Gruppen Antiplanet 43mm No 24900

Steinheil in Munchen Gruppen Antiplanet 43mm No 24900
10年くらい前から探していたGruppen Antiplanetが最近立て続けに3本見つかりました。F6.3という平凡なスペックのため不人気です。8×10で使うと使いやすい広角レンズなのですが、5×7以下のフォーマットでは積極的に使う理由があまりありません。しかし、他に使っている人がいないという大きな魅力があります。

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Dubroni French Landscape lens

Dubroni French Landscape lens
Dubroni(カメラ内で湿板コロジオン法の全ての暗室作業を行う携帯用カメラ)に付いていた風景用レンズ。約160mm F16。
鏡筒に刻印はありませんが、ガラスにPFと鉛筆書きしてあります。PFの意味は不明。Deardorff 4inchボードに改造。

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単玉(フランス式風景用レンズ)は予想したよりはるかに良く写ります。最大の利点はペッツバールのようにレンズ内部で乱反射が起きないためゴーストが出ないこと。欠点は元々暗い上に絞るにつれてどんどんイメージサークルが小さくなること。注意点は絞りが重要な光学素子となるため、絞りの出来で画質が左右されること。

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Deardorff 6 inch board for Nicola Perscheid 4.5/36cm (doublet).

座金が大きすぎてそのままではデアドルフ8×10に取り付けられないので、座金を前に逃がすボードを作りました。ベニヤ板5枚貼り合わせです。薄いベニヤ板なので加工は紙用のカッターと円切りカッターを使用。木工ボンドで貼り合わせることにより、十分な強度を得ています。

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絞り指標√20系列

絞り指標は√20系列です。現代のレンズはほとんどが√2系列に統一されていますが、昔のレンズには多用な絞り系列がありました。
√2=1.4, √2 x √2=2, √2 x √2 x √2=2.8
√20=4.5, √20 x √2=6.3, √20 x √2 x √2=9
現代のレンズは開放絞りがF1.4とかF2.0とかF2.8なので√2系列が使いやすいのですが、昔はF4.5のレンズが多かったので√20系列が使いやすかったのだと思います。db dj

√20 / √2 = √10 = √2 x √2 x √2 x √1.25なので、3絞りと1/3程度違います。これを表にすると次のようになります。

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Nicola Perscheid Triplet 36cm vs. Doublet 30cm

Comparing Nicola Perscheid Triplet type (F4.5/36cm, black paint removed) vs. Doublet type (F4.5/30cm, standard black paint)
Thickness of tube: same
Height: same
Front element diameter : Triple type (4.5/36cm) is larger
Rear element diameter: same
Screw diameter: Doublet type (4.5/30cm) is larger

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Nicola Perscheid (Doublet) Portrat Objectiv F:4,5 F=30cm

Nicola Perscheid Portrat Objectiv F:4,5 F=30cm Emil Busch Rathenow 277567

2群4枚のNicola Perscheid。後で3群3枚のトリプレット型のと作例を比較してみたいと思います。

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n4

n5Nicola Perscheidの絞り値の刻印は読みにくいです。私のだけが読み難いのかと思っていたのですが、全部読みにくいとのこと。4.5, 6.3, 9, 12.5, 18, 25, 36, 50の√20系列です。

n6製造番号はトリプレットの物よりも若いです。

n1 n2 前後のキャップを作成して、準備完了。

印画紙をネガフィルムの代わりに使う方法

ググっても写真用印画紙をネガフィルムの代わりに使う方法は発見できないのでメモ。すぐに忘れてしまうので。

モノクロ印画紙: (1)フジブロKM2を使う。KM3だとコントラストが強すぎる。(2)ポートレートの場合必ず顔に直射日光を当てる。直射日光が当たらないと、顔が真っ黒になる。(3)直射日光でも夕方の光は黄色くて使えない。冬場だと午後3時より前に直射日光であること。(4)どうしても直射日光が当たらない時には、顔に対してはISO 25くらいで露出をかける。顔以外はISO 100くらいで良い。日本人の顔は黄色いので印画紙はあなり感光しないため。

カラー印画紙:(1)FujiのLUSTERでしかテストしていないが、やっぱりISO 100くらい。(2)モノクロ用の現像液で現像するとものすごくコントラストは低く見えるが、諧調はあるので後でダイナミックレンジ調整可能。(3)ただし、コントラストの低い風景などは、どうにもならない。コントラストが高いポートレートならなんとかなりそう。(4)パンクロマチックなので色の考慮は不要。

印画紙の裏表

印画紙の裏表に関してググっても有効な答えが得られないし、メーカーのフジフィルムのサイトにも情報がないのでメモ。すぐに忘れてしまうので。

モノクロ印画紙 フジブロ:20枚入りの袋に印画紙20枚+黒いビニール1枚が入っている。ビニールの入っているほうが表。

カラー印画紙:目で見て少し黒い方が表、白い方が裏。ほとんど暗黒化でも目が慣れれば見分けられます。Webには手触りで分かると書いてあるが、私には全く分からないので目で見るしかない。

Steinheil Gruppen Antiplanet 43mm

 

オークションの写真。左上の小さなレンズがおまけです。gruppen43

 

届いたレンズ。おまけの方がはるかに大きい。IMG_0795m

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分解すると、円錐形の厚い後玉がひときわ目立ちます。IMG_0773m

デアドルフ8×10のボードに装着。化粧革を貼りました。IMG_0805m

Auction Team Breker でSteinheil Gruppen Antiplanet43mmが二本、78mmが一本出ていました。一番安い43mm(これは口径表記で、普通の言い方だとF6.3, 275mm)をスタート価格で落札。
落札価格:80.00ユーロ
手数料: 17.84ユーロ(22.3%)
Sales Tax: 3.39ユーロ(輸出の場合物品は無税ですが、多分手数料には税金がかかるのだと思います。)
小計:  101.23ユーロ (銀行振り込みのみ)

送料:6.5Kg, Economy Mail (shipping time approx. 2 – 4 weeks, but not guaranteed) = 63.94 EUR
合計:  165.17ユーロ (Paypalまたはクレジットカードで支払い可能)

この他に銀行振り込み手数料(750円~5500円)と中継銀行手数料(1000円~2500円)、合計1700円~8000円かかります。中継銀行手数料は実際には発生しない場合もありますが、高額になる場合もあるので、とりあえず1000~2500円支払い、もし発生しなくても返金されないシステムです。銀行あるいは窓口担当者によっては中継銀行手数料を拒否することができます。もし中継銀行手数料が発生した場合には、受取金額から差し引かれますので、後日不足分を再送金する必要があります。それよりは1000~2500円の定額払いにした方が安いですよというのが銀行の主張。今回は振込先がドイツポストだったので、中継銀行手数料は支払い拒否しました。結果的には中継銀行手数料は発生せず、1500円損せずにすみました。個人の責任で判断願います。

結局合計支払額は
物品: 165.17ユーロ x 130 = 21,472円
送金手数料: 4000円
総計: 25,472円
となりました。80ユーロで落札すると、約2万5千円かかることが分かりました。少額の場合、送料+送金手数料(一万円超)がかかることをお忘れなく。

それにしても、こんなに小さなレンズが6.5Kgとは、ちょっと重すぎます。そういえば、このレンズには最初の写真のような約4Kgのレンズがおまけでついていたのでした。Triplar 4.3/500mm。

大きな段ボール箱が届いたので、開けてびっくり。Triplar 4.3/500mmはレンズ直径が約16cm、ガラスの直径が13cmもある巨大なテッサー型レンズでした。(2枚目の写真のノギスでは測定不能。バルナックライカを比較用に置きました。これは重いはずです。

Triplar 500mm 1:4.3

Triplar 500mm 1:4.3 とペンで書いてあります。他にもドイツ語で書いてありますが、判読できません。デアドルフのボードは15cmほどですが、それより太いレンズなので、今のところ取り付けるカメラがありません。IMG_0789m IMG_0791m IMG_0797m

ていうか、この重さ(約4Kg)に耐えられるカメラはあるのか? 絞りもシャッターもないので、本当に撮影できるのか? という疑問があります。

とりあえず傷がつかないように前後のキャップを作って保護。こんなに大きなキャップを作ったのははじめてです。

Claude Berthiot Central Cone as French landscape lens

Claude Berthiot Central Cone (1860s) can be used in two ways.

1. Petzval for portrait, around 250mm F5.6 covering 5×7 inch plate
http://www.ksmt.com/panorama/160206ginza/160206ginza.htm…

2. French Landscape. around 400mm F16 covering 11×14 inch plate

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10×12 inchカメラのメインレンズを何にしようか考えたところ、クロード・ベルチオをフランス式風景用レンズとして使うのが美しいのではないかとい思い付きました。早速デアドルフ6インチボードに取り付けて試写してみたところ問題なさそうです。

フランス式風景用レンズは、1群2枚の色消し単玉の収差成分を前絞りでカットし、F16程度の暗さながら一個のレンズで大きなイメージサークルを得ることができます。小型軽量なので旅行に向きます。さらに明るい空を入れても内面反射によるフレアが出にくいので風景に向いています。

ペッツバール・レンズは、フランス式風景用レンズをひっくり返して前に取り付け、2枚の後群で収差を補正しています。このため絞りを開けることができ、明るい画像を得ることができます。大きくて重くなりますが、スタジオで使う分には問題ありません。明るい空などが入ると内面反射の影響で変なフレアが出やすいのですが、暗いスタジオで使う分には問題になりません。

FUJICOLOR paper as paper negative

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FUJICOLOR Professional paper Pro-L LUSTER 10×12 inch as negative.
Contrast of monochrome RC paper is too high to use it as negative. Also, it cannot be used after 4PM because not sensitive enough for yellow or red light in evening (not panchromatic).
On the other hand, paper for color print is panchromatic. So, I tried to use FUJICOLOR paper as negative.
The first pictue is the reault. No matter how long the exposure time, or no matter how dense the developper solution, it never go black. However, after scanning the paper, I can make it proper contrast using Photoshop.
So, my conclusion is Color print paper is good for using as negative if you can scan the negative to adjust the contrast.
If you should make contact print, contract is way too low, though.

モノクロ印画紙をネガフィルムの代わりに使うのには問題があります。
(1)パンクロマチックではないので、夕方など色温度が低い場合には顔が真っ黒になるので使えない。
(2)コントラストが高すぎる。一番軟調の二号印画紙でもなお高い
これを解決するためフジカラーペーパーを試してみました。ISO 100のフィルムとして撮影し、モノクロ用の現像液で現像すると、ごく薄いモノクロ画像が得られます。銀の量が少ないので、露出時間を延ばそうが、現像液を濃くしようが、非常に薄いグレーにしかなりません。
これは完全に失敗だと思って一旦はあきらめたのですが、47枚も余っている四つ切の紙を捨てるのはもったいない。そこで、とりあえずスキャナーにかけて、Photoshipでコントラストを調整すると、見事な画像が得られました。
フィルムはデジカメで複写しているので、印画紙もデジカメで複写しようとしたのですが、薄いグレーに画像のコントラストをRAW現像で調整することはできませんでした。一方、スキャナーは紙に描かれた薄い画像を取り込むのが得意のようです。

モノクロ印画紙は現在すべてオルソクロマチックです(以前はカラーネガからモノクロ印刷するためにパンクロマチック印画紙はあったそうです) 一方、カラープリント用の印画紙は当然すべてパンクロマチックですので、カラー印画紙は原理的にはモノクロフィルムの代用品となります。(使い方が分からなかったのですが、今回の実験でほぼ分かりました)
四つ切のカラー印画紙は(FUJICOLOR Pro-L LUSTER)は50枚で6,790円(ヨドバシカメラ)なので、一枚約135円。現像液や定着液はモノクロ用を使うので、値段はほぼ無視できます。ACROS 4×5フィルムは20枚で4千円弱(一枚約200円)ですので、4×5のフィルムより安いです。風呂場を四つ切の紙が入る皿が二枚あれば、だれでも簡単に皿現像できます。(最低現像皿1枚、定着皿1枚。停止と水洗いは風呂桶で代用可能。私が買った中古の四つ切の皿は一枚50円~二百円。百均の皿でも代用できると思います)

10×12 inch (四つ切)カメラ ベタ焼き の条件

四つ切り(10×12 inch)カメラで、四つ切りのモノクロ印画紙を紙ネガとして使用し、密着プリントする方法。レンズはNicola Perscheid 4.5/36cmをF16に絞って使用。10×12インチは余裕でカバーする。現状、ベストの結果が出たのは次の条件。

紙ネガ: 2号印画紙 FUJIBRO KM2
紙ネガ露出: ISO 100相当
紙ネガ現像液: パピトール(SPDでもほぼ同じ結果)
プリント: 2号印画紙
プリント露出: 洗面所の天井の照明用電燈(昼光色5W LED x 2) 1秒 (普通のネガフィルムで約0.3秒、紙ネガはわずか1.5絞りほど暗くなるだけ。RCペーパーは予想以上に「透明」)
プリント現像液: パピトール

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10×12 inch (四つ切)カメラ ベタ焼き

1835年、William Henry Fox Talbotは硝酸銀をしみ込ませた紙にネガ画像を焼き付けることに成功しますが、公表しないまま研究を中断しました。1839年にダゲールがダゲレオタイプを発表するとTalbotは写真の研究を再開し、1841年にカロタイプを完成します。カロタイプは硝酸銀を塗った薄い紙にネガ画像を記録し(これを紙ネガという)、これを同じ紙の上に載せて露光してポジ画像を得るものでした。いつかカロタイプを再現してみたいと思うのですが、すぐには無理なので、まずは市販の四つ切印画紙を紙ネガをして使用してみました。厚い印画紙はほとんど光を透過しないと思っていたのですが、案外「透明」なようで、フィルムと同様の方法でベタ焼きすることができました。k1

下が紙ネガで、上がベタ焼きです。

10×12 inch (四つ切)カメラ 撮影

四つ切カメラの改造が終わったので、RCペーペーで試写。

5x7

FUJIBRO KW2 13x18cm, Nicola Perscheid 4.5/36cm F=11, 16 sec by cap. Digitized using Canon EOS 5D Mark II and RAW developped using Canon DPP.

二号の印画紙なら何とかフィルムの代わりになりそうです。発泡スチロール製の頭部(600円)はいい感じに写っています。頭の模様は発泡スチロール粒です。真鍮のレンズはカラーで撮ると金色ですが、印画紙で撮ると黒に写るようです。

10x12

FUJIBRO KW3 10x12inch, Nicola Perscheid 4.5/36cm F=16, 45 sec by cap. Digitized using Canon EOS 5D Mark II and RAW developped using Canon DPP.

三号の印画紙ではコントラストが高すぎて明部も暗部もつぶれてしまいます。撮影には二号の印画紙を使いたいと思います。

左側の発泡スチロールは無着色の白。右側は発泡スチロールが肌色に着色してあります。三号の印画紙だと両社の濃度差が激しくて普通の写真には使えません。

 

10×12 inch (四つ切)カメラ 乾板

乾板の厚さは2ミリ程度のようです。乾板の代わりにフィルムまたは印画紙を入れると、柔らかいので水平に保持できないし、ピント位置が異なるのでピントが合いません。そこで薄いベニヤ板を切って厚さ調整。

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2.5mmのベニヤ板を切って入れたところ、具合がよさそうです。

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RCペーパーの感度が良く分からないのでテスト。四つ切で試す必要はないので余っている13x18cmのRCペーパーでテスト。四隅を差し込んで固定できるようにしました。5×7くらいの小さな紙なら、こんな方法で問題ありません。

10×12 inch (四つ切)カメラ 取り枠補修

取り枠の木材が縮んでおり、細い隙間ができています。接着剤を流し込んで補修を試みたのですが、完全にはふさがらず。やむを得ず革を上から貼ることにしました。これなら確実に遮光できます。

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取っ手が脱落していました。革で高さを合わせた後接着。革の場合には弾力性がありますので、木より簡単に穴を埋めることができます。

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拡大図。黒いのが革です。

10×12 inch (四つ切)カメラ レンズマウント

四つ切カメラのレンズボードの受け口ですが、横はデアドルフと同じ6インチ、縦は6.5インチくらいです。ベニヤ板と真鍮板を細工し、縦を0.5インチ縮めてデアドルフ8x10のレンズボードがそのまま入るようにしました。(ただし、うちにはデアドルフ純正のレンズボードが一枚もなく、全部現物合わせの続くりなので、純正のボードが入るかどうかは不明)。またボードの厚みが違うので、赤い革を貼って調整。 a1 a2 デアドルフのようなスライドする金具はありません。上方のバネで下に押さえつけることにより固定しています。

10×12 inch (四つ切)改造

普通の三脚が使えるように改造しました。

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三脚座の金具をはずします。

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ベニヤ板を貼り、三脚穴の金具をボルトで止め、革を貼りました。この革によりネジが良く締まるようになります。

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ベルレバッハの三脚に載せたところ。デアドルフの三脚座の金具と同じ形です。

10×12 inch (四つ切)カメラ 脚

四つ切カメラには専用の脚がついています。非常にコンパクトなもので、出張撮影に使われました。しかし、非常に不安定で、すぐに転倒してしまいます。実際に使うにはかなりのノウハウが必要だったと思われます。

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完全にフラットになります。先端の針で地面に突き刺して使ったようです。

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一段目は180度反転します。

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反転した足を三脚座に差し込みます。木の棒の弾力でくっついているだけなので、すぐに抜けます。実際に使う時にはひもで縛るなどの対策が必要です。

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チルトもパンもありませんので、脚の長さと据える方向で調整します。この時に転倒する危険が高いです。紐で三本の脚を繋いで開きすぎないようにした方がいいでしょう。

10×12 inch (四つ切)カメラ

10×12 inch (四つ切)のカメラ。木製。日本製。無銘。

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EOS 5Dとの大きさ比較。三脚座側。

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ピントグラス側。四ツ(10×12インチにしてはずいぶん小さな203x265mm)、大カ(大カビネにしては大きな160x203mm)、八ツ(カビネより少し大きい131x189mm)、の枠が書き込んであります。

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左がデアドルフ8×10、非常に薄いのが分かります。

METROGON 6IN F:6.3後側改造

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元は前玉、筒、後玉を長いボルト三本で連結しています。絞り板を作ったものの、これでは交換作業が大変です。ガムテープで後玉を止める形式に変更し、簡単に絞り板の交換ができるようにしました。

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後玉には134.0のケガキがあります。これはレンズ後端からフィルムまでの距離だと思われます。

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ガムテープで後玉を貼り付けたところ。蛇腹の中なので、外からは見えません。

METROGON 6IN F:6.3前側改造

m1 フードが凹みボードの役割をしますので、8×10でも蛇腹を極端に縮めることなく撮影できます。     m3 普通はかぶせ式のキャップを作ってレンズ保護兼シャッターとするのですが、このレンズはキャップをかぶせるところがありません。そこで、逆にキャップをレンズフードの内側に押し込む形式にしました。一応「かぶせられ式」と呼ぶことにします。

METROGON 6IN F:6.3

BAUSCH & LOMB OPTICAL METROGON 6IN F:6.3

1942年(昭和17年にアメリカで作られ、航空写真撮影に使われたレンズ。半球状のレンズが前後に大きく出っ張っているのが特徴です。

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元々は9x9inchのロールフィルム用らしいのですが、とりあえずDeardorff 8×10のボードに組み込み。

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こんな構成です。絞りが入る隙間はわずか1.5mmしかありません。

Alvan G. Clarkのレンズの描写

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最初のダブルガウスレンズであるAlvan G. Clark 8×10のレンズを8×10のフィルムで撮影したところ、絞り開放(多分F9かF10)で良い結果を得ることができました。

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コントラストが少し低いのですが、それがなかなかいい感じです。

Rolleiflex Originalヘリコイド修理

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ローライフレックス・オリジナルを入手後、120フィルム(117に改造)を約20本撮影したところで故障。レンズボードが斜めに繰り出され、撮影用のレンズが後ろに下がることになり、結果として後ピンになりました。レンズボードが三本のビスで止められています。このうち下方の一本が緩んでいます。

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ビスを緩めて分解してみると、ローライフレックスのピント合わせ機構が見えます。ラックアンドピニオンだと思っていたのですが、実際には小さなヘリコイド三個で駆動されていました。ビスが緩むとヘリコイドの一方の端が固定されなくなり、繰り出されなくなります。ビスの緩みが致命的な問題だったわけです。

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小さいなヘリコイドの先端には切り欠きがあります。これをレンズボードにひっかけて固定しているようです。

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レンズボード側には溶接で小さな突起が作られています。ここにヘリコイドの切り欠きを引っかけることによりヘリコイドとして機能します。ビスが緩むとヘリコイドとして機能しなくなります。

上方のビスが緩むとピント合わせができなくなり、すぐに気づきます。ところが下方のビスだけが緩むと、ピント合わせはできるが、撮影用のレンズは繰り出されないために後ピンになるという現象が起こります。下方のビスは一本なので緩みやすいようです。これは現像してみるまで分かりません。

APOCHROMAT ARTAR 12 IN F:9 No 834660

APOCHROMAT ARTAR 12 IN F:9 No 834660 GOERZ OPTICAL CO. INC

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写真用のAPOCHROMAT ARTERは人気があるようです。しかし、このレンズは 工業用らしくシャッターがついていないため人気がありません。なので、私の撮影方法であるキャップでい一秒に適しています。APOCHROMAT ARTER 12 inchは8×10はもとより、10×12 inchもカバーしそうです。

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F90まで絞れるので真夏の炎天下でも一秒露出ができそうです。

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4群4枚のCelor型。とても軽いです。

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デアドルフ8×10のボードに入れました。レンズを最大限シフトしても大丈夫。10x12inchは余裕でカバーしそうです。

Nicola Perscheid f/4.5 F=36cm

Busch-Perscheid Lens f/4.5 F=36cm D.R.P. 372059 Emil Busch A.-G. Rathenow 314480 with Lifa Ultra-Rapid-Gelbfilter

黄色フィルター付きの二コラ・ペルシャイド36cm

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ニコラペルシャイドはすべて黒い塗装ですが、このレンズは塗装がはがされて真鍮の黄色い地肌が出ています。聞いたところでは、以前所有していたインドの金持ちが派手好きで、黒い塗装をはがした、とのこと。

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前玉と絞りリングは銀色です。

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3群3枚のトリプレットタイプ

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前後のレンズの金属枠に製造番号が刻印してあります。

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絞りはF4.5からF45まで。

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元はジナーボードに入っていたものを、デアドルフ8×10用に変えました。イメージサークルは大きく、8×10はもちろんのこと、10x12inchカメラでも使えそうです。

モダンガールのスヽメ 淺井 カヨ著の宣伝6

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「モダンガールのスヽメ 」 淺井 カヨ 著
2月25日発売。

http://www.amazon.co.jp/dp/4562052880/ref=cm_sw_r_tw_awdo_nPTOwb0ZZF0G4

Rolleiflex Original (1930), Tessar 3.8/7.5cm
FUJI ACROS 100 120 (modified to 117)
F3.8, 1/25 second

昭和五年頃製造されたRolleiflex Originalで撮影。この日はあいにくの雨で、残念ながら屋外の撮影はほとんど出来ず。

俗にローライフレックス・オリジナルと呼ばれる機種は、ローライフレックスの最初の型です。フィルム送りは全コマ赤窓式。非常に単純な構造で、操作は簡単。ただし、フィルムが117なので、120フィルムを少し加工しなければ使うことができません。このせいでオリジナルという割には人気がなく、価格も安いです。

モダンガールのスヽメ 淺井 カヨ著の宣伝5

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「モダンガールのスヽメ 」 淺井 カヨ 著

2月25日発売。

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Rolleiflex Original (1930), Tessar 3.8/7.5cm
FUJI ACROS 100 120 (modified to 117)
F3.8, 1/10 second

昭和五年頃ドイツで製造されたRolleiflex Originalで撮影。手持ちで1/10秒のスローシャッターなのでブレブレかと思ったら、案外良く止まっていました。

モダンガールのスヽメ 淺井 カヨ著の宣伝4

 

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本物のカワセミとヤマセミを使ったヘッドドレス(東京大丸製)

「モダンガールのスヽメ 」 淺井 カヨ 著
2月25日発売。

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Ernemann Anastigmat “ERNOSTAR” 1:1,8 f=8,5cm (1926)
大正15年頃、ドイツで製造されたエルノスターレンズで撮影

モガ・モボは帽子やカ髪飾りに相当のこだわりがあったようです。これはベールに鳥の剥製を付けたもの。このような小さなものの撮影にはドイツのエルネマン社のエルノスター8.5cmを使用しました。絞り開放でも非常にシャープです。近接撮影にも強い。

エルマノックスカメラに取り付けられた明るいエルノスター・レンズは好評で、競合であるクック・オピックよりははるかに売れました。しかし敗戦国ドイツの事情でエルネマン社はこの後すぐにツアイス・イコンに合併。また、乾板カメラだったエルマノックスは、ライカなどの映画用フィルムを使った小型カメラには勝てず、短命に終わりました。エルノスターはその後プロジェクター用のレンズとして生産が続くとともに、コンタックス用のゾナーに進化して行きます。

 

 

モダンガールのスヽメ 淺井 カヨ著の宣伝3

モダンガールのスヽメ 淺井 カヨ (著)
2月25日発売。

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TAYLOR-HOBSON COOKE ANASTIGMAT 3INCH SERIES O f/2 (OPIC)

昭和五年頃英国で製造され、映画撮影用に使用されたクック・オピックというレンズで撮影。このレンズは汎用的なレンズで映画専用ではないが、翌年これを改良して35mm映画撮影に最適化したクック・スピードパンクロ開発の元となった。

本の一番後ろのページの著者紹介用の撮影にクック・オピックレンズを使用。(このカットは本には載っていませんが、結構気に入っています)

モダンガールのスヽメ 淺井 カヨ著の宣伝2

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TAYLOR-HOBSON COOKE ANASTIGMAT 3INCH SERIES O f/2 (OPIC)

モダンガールのスヽメ  淺井 カヨ (著) 
http://www.amazon.co.jp/…/4562052880/ref=cm_sw_r_tw_awdo_nP…
2月25日発売。

昭和三年に建てられたアパートの玄関で撮影。アパートの玄関先で昭和初期の洋服の全容が分かるよう撮影せねばならなかったため、現代の広角ズーム(17-40mm)で撮影するも、いまいち面白くない。一応ちゃんと写っているのですが。 そこで、明治五年頃ハリウッドで映画撮影に使われたレンズで一枚撮影してみると、明らかに面白い。モデルの淺井さんがカメラの液晶画面を一瞬みただけで、「これがいい」と言ったのでその差は明らか。

淺井カヨ『モダンガールナイト』

日本モダンガール協會代表の淺井カヨさんが、當時に關する資料をお見せしながら、大正末期から昭和初期のモダンガールと、女性の裝ひ、御化粧、美容などを中心に、解説いたします。
また、昭和初期に建てられたアパートで當時になるべく近附ける樣に生活をして居ることなど、氷式冷藏庫や生活に關するお話もいたします。當日は、ポータブル蓄音器でモガ・モボに關する曲もお掛けいたします。ゼヒ御參加ください。

日時:二月二二日月曜日十九時三十分より開始 (十九時開場)

会場:6次元(杉並区上荻1丁目10-3)
http://www.6jigen.com/index.html 

参加費:千五百円

詳細は http://fly8.jp/modern0222/

F number vs. 1:N

レンズの明るさの表記には主に二種類があります。
1.F値 F4.5、f/4.5など。F=1/2sinU’
2.口径比 1:4.5。焦点距離:前玉の直径
この他にも映画用レンズではT値(実効的な明るさ)が用いられますが、やはり気になるのはF値と口径比の差。ひょっとしたら口径比に1/F値を使っているメーカーがあるかもしれませんが、その場合は差は出ません。レンズを一枚の両凸レンズとみなし、レンズとフィルムの距離を50mmに設定します。フィルムの大きさは一応35mmで作図しましたが、直接は関係ありません。
F2.5ではわずか2%。F1.7で4.4%、F0.97では16.6%、F0.7では41%。仮に許容誤差を5%とすると、F1.7より暗いレンズはどちらの表記でも同じということになります。6枚とか7枚のレンズを一枚のレンズとみなすこと自体に難しさがありますので、まあこんなもんかなぁ、という感じです。

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fvsN

sinθ=θ=tanθ

三角関数の角度の単位にラジアンを使うと便利と高校の数学で習いました。理由は角度が小さい時sinθ=θ=tanθの式が成り立つからです。しかし、一体どのくらいの角度までこの式が成り立つのかが分からず、高校の時には納得できずじまい。今では表計算という便利なものがありますので、具体的な数字を入れてみました。角度8度で1%、18度で5%だと分かります。思っていたより成り立つ範囲が広いようです。

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現像ムラ(原因判明)

いつもとちょっと現像条件を変えてみたら、妙な現像ムラが出てしまいました。

フィルム: Fuji ACROS 100 4×5 (期限2011年)
現像液:スーパープロドール 1:1希釈 温度25度くらい
現像方法:皿現像(8×10の皿を4分割して4×5を4枚同時処理)
現像時間:6分。最初数回ゆすって撹拌、後は2分ごとに数回ゆすって撹拌。多分最初の撹拌が不足していたのではないかと思います。
定着液:スーパーフジフィックス(二段定着)
水切り剤:ドライウェル(自然乾燥)

原因判明しました。プロにネガを見てもらったら、撹拌不足でも高温の現像液のせいでもなく、停止液の問題とのこと。古い定着液を薄めて停止液の代用にしたのですが、これがムラの原因。水または酢酸で停止した場合、現像液が洗い流されるのでムラはできません。しかし、現像液が付いたネガがいきなり定着液に触れると、現像液が一か所に固まってしまう現象が起きるのだそうです。この部分は停止液の中でも現像が続きますので、結果として黒いシミができます。次回からは面倒がらずに酢酸で停止しようと思います。

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EOS 5D Mark IIでRAWで複写してリニア現像。左上にムラがあります。

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ムラを拡大(ネガ)

 

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ポジ反転後。これが顔にかかった写真は、難しい修正を強いられました。

L. GANDOLF wodden tripod

L. GANDOLF MAKER LONDON woden tripod

max height: 175cm (including tripod head)
max height without using elevetor: 122cm
minimum height: 83cm

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Old GANDOLF tripod is probably good for old Deardolff 8×10 camera because its head is large enough. I’ll try to use it on street.

Busch’s Vademecum Satz No II

Busch’s Vademecum Satz No II D.R.G.M. No110275/76

同名の本Vademecumを見ると、Busch’s Vademecum Satz No 1が1900年頃、No Eが1920年頃と書いてありますので、その中間のNo 11は1910年頃のレンジと考えてよさそうです。

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革張りの木製ケースに入っています。

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下半分がセットですが、絞りが壊れています。上の鏡筒は絞りが動作します。レンズはどちらの鏡筒にも取り付けられますが、鏡筒の長さが違うのが気になります。このレンズには貼り合わせがあり、多分2個組み合わせてRRになるので、上の短い鏡筒でいいと思います。単玉で使う場合には長い鏡筒で使うのだと思います。

絞りの左側のスリットはカラーフィルター用です。元々は5枚ほどのカラーフィルターが付属していたようです。

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絞りが動作する方の鏡筒をデアドルフボードに入れました。このレンズは絞り開放ではボケボケですので、相当絞らないとシャープになりません。

Objectif C. BERTHIOT Paris

Objectif C. BERTHIOT Brevete Paris

中将姫光学から改造依頼のあったC.BERTHIOTのペッツバールレンズです。焦点距離は約150mm。小さいので、35mmで使いやすそうです。

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普通のペッツバールレンズです。元々座金状の内蔵絞りがあったようですが、今は失われています。

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とりあえずデアドルフの4インチボードに取り付けました。薄いベニヤ板に少し小さめの穴を空けて、レンズを強くねじ込みます。これくらいの軽いレンズだと、座金がなくても簡単に板に固定することができます。

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デアドルフのピントグラスを見る限り絞り開放では4×5には少しイメージサークルが足りないようですが、絞り機能を追加して絞れば4×5はカバーしそうです。

Planar 1:3.8 F=160mm No. 41252

Carl Zeiss Jena Planar 1:3.8 F=160mm No. 41252 (1900)

Planar Ia No. 11。ツアイスの台帳には記載されていませんが、他のシリアルナンバーから1900年に製造されたこと考えられます。

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キャップが付いていました。座金は付いていなかったのでオルソメタの座金を流用。

Steinhail in Munchen Patent Lens

中将姫光学からシュタインハイルのレンズのテスト依頼。焦点距離約200mm, F約4.0。このスペックからペッツバール型を予想したのですが、開けてみるとアプラナット型。

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Steinheilが特許を取ったAplanatはF7.0程度ですので、F4.0のAplanatは一般的ではありません。非常に珍しいレンズだと思います。Vade Mecumを見ると、次の記述があります。

Portrait Aplanat (sale ? 1875, Patent 1874) f3.2 Two forms were made, in 1874 and 1875 but both are scarce as they were replaced by the next item. (これ以外該当する可能性のあるレンズの記載はありません)

Portrait Antiplanet (1881) f3.8 or f4 This lens is actually an ‘improved’ Petzval with a 2+1+1 layout. (スペック的には近いのですが、2+2型なので、これではないと思います。)

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このレンズは明るい代わりに狭角で、4×5をぎりぎりカバーできるかできないか、という程度です。

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座金が失われているので、薄いベニヤ板に円切りカッターで小さめの穴を空けてねじ込み。最初にねじ込むときは力がいりますが、二回目からは軽く脱着できます。

Photographe a Verres Combines (Jamin)改造

Photographe a Verres Combines(Jamin)をDeardorff 5×7の4インチボードに改造。一旦8×10の6インチボードにも5×7の4インチボードにも付けられるようにダブルボードで改造したのですが、やっぱり思い直して小型化のため5×7専用にしました。

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座金が大きすぎて4インチボードには収まりません。そこで前側に大きなボードを作り(これは元々6インチボードだった)、後ろに別途4インチボードを取り付け。

 

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Deardorff 5×7にはレンズボードをスライドするためのノブの背が高いので、これを避けるために1cmほど前のボードを浮かせる必要があります。

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5×7 -> 8×10ボードアダプタに取り付けたところ。前板を6インチにすればアダプタなしで8×10に取り付けられます。しかし、5×7に取り付ける時にレバーが隠れてしまい脱着困難になるため、前板を座金の大きさに合わせて切断。

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このレンズには全く絞りの機能がありません。ダゲレオタイプ用のレンズのため、絞りは不要でした。ISO 100のフィルムではシャッターも絞りもないと撮影できないため、落とし込み式の絞りを製作。

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適当な筒にプラ板で作ったワッシャー状の絞りをガムテープで貼り付けます。

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後玉を締めると絞りが固定され任意の絞りにできます。

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多用するF11, F22, F32の絞りを重ねて貼っておきます。撮影するのはほとんど午後なので、最初はF32で撮影。少し陽が傾くとF32を剥がします。そうするとF22の絞りが現れます。F22を剥がすとF11が現れます。こすることにより、絞り板を探す必要がなくなります。

バルナック・ライカ 一枚撮り

Hektor 2.5/5cmの距離計連動が合っていないのでバルナック・ライカ側で調整しているのですが、なかなか合ってくれません。問題はフィルムを一本(ACROSの場合は36枚)撮影してみないと結果が分からないことです。でも冷静に考えると、一枚撮影してすぐに現像することはできそうです。もともとバルナックが映画フィルムの切れ端を入れて撮影していたわけですから、できないはずはありません。

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暗室の中でフィルムをパトローネから一枚分だけ引き出して、カメラに押し込みます。ピントを見るだけですから奥まで入れる必要はありません。

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巻き上げノブは空回りしますが問題ありません。単にシャッターチャージだけ行います。フィルムのロックレバーは右方向に倒したままでかまいません。

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暗室でフィルムを取り出し、ハサミで切って現像します。

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ピントが合っていることが確認できました。

36枚撮りを10枚だけ撮って現像し、残りの26枚(実際には2~3枚減りますので23枚くらい)を後で撮影することもできます。10枚撮った時点で巻き戻さずにバルナックライカを暗室に持ち込み、裏蓋を開けてフィルムを取り出し、ハサミで切って現像するだけです。残りのフィルムは明室で普通に装填できます。

謹賀新年

あけましておめでとうございます。

1857年頃パリのJamin(ジャマン)社で製造されたレンズで撮影したメジロです。350mm F4.5くらいのペッツバール型レンズで、本来は5x7inch用ですが、デジカメの取り付けて望遠レンズとしても使えます。

2016年賀状w

Jamin’s Photographe a Verres Combines

Photographe a Verres Combines Paris M 37905

Photographe a Verres Combines はChevalierのペッツバールレンズなのですが、他のメーカーでも作っていたようです。これはJaminのレンズエレメントを使っています。

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肝心のメーカー名がありません。ChevalierまたはJaminだと思いますが、不明です。

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前玉にも後玉にもJamin a Parisと鉛筆書きがあります。

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分解すると普通のペッツバールレンズです。

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絞りは まったくありません。ダゲレオタイプの時代ですので、絞りは不要です。多くのレンズはのちの時代に絞り増設改造が行われているのですが、このレンズはオリジナルのままです。

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焦点距離は多分250mmくらいで5x7inchならカバーできそうです。

contact print ベタ焼き

5×7または8×10インチの大きなフィルムで撮影する利点はコンタクトプリント(ベタ焼き)ができることである、と偉そうに言っている割には自分でやったことがなかったので、やってみました。8×10の皿現像をやっているので、同じお皿が使えます。

新たに買ったのは以下の物。
現像液:パピトール8L用 525円
RCペーパー:フジブロWP三種 KM2(中間調)、FM3(硬調)、KM4(特別硬調)。私のネガにはFM3が一番合っているようでした。

停止液と定着液はフィルム現像と同じです。

引き伸ばし機はありませんので、洗面所の天井に付けてあったLED電球を使用。LED電球と印画紙の距離は約2.5m

電球の仕様:LDA4L-H-E17/S
電球色(2700K) E17口金 配光角120度
定格消費電力3.7 W 全光束250 lm

手順:
1.指定通り現像液、停止液を作る。定着液はフィルム現像で一度使ったものを薄めずに再利用(印画紙用の定着液の方が少し薄いので、少し疲労した定着液でもよさそうなので)

2.洗面所を暗室にし、床に印画紙とネガを重ねて置く。

3。天井のLED電球を0.5秒から2秒くらい点灯する。ネガの濃さ、印画紙のグレード、現像液の温度、LED電球と印画紙の距離などで点灯時間を調整します。一発でうまく行くネガと、何度やり直してもうまく行かないネガがあるようです。

4.風呂場で現像。現像時間は60秒から90秒ですが、セーフライトで見ていると現像できたのが分かりますので、時間を計る必要はなさそうです。現像はあるところで止まるようで、時間が長すぎても問題なさそうです。

5.停止。

6.定着。フィルムと違って定着で色が全然変わるというわけではないようです。いつ定着が終わったのか良く分かりませんが、2~3分でいいようです。

7.水洗。RCペーパーの表面はフィルムと同様に滑らかなので、短時間でいいようです。

8.乾燥。RCペーパーは水切れがいいので、水滴をぬぐう必要はないようです。フィルムと同じように洗濯ばさみで吊るして自然乾燥するだけでよさそうです。カールすることなく平らに乾燥できます。そもそも紙には水がしみ込んでいないようですので、表面だけが乾けばよさそうです。

DAISO safe light

風呂場でコンタクトプリント(べた焼き)。セーフライト(暗室電球)がないので百均で自転車のテールライト(単四電池でLEDを光らせる)を購入し代用。ストロボ用の大きな洗濯ばさみに穴を空けてどこにでも取り付けられるようにしました。

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立ての棒に取り付けた場合。下向きに直射すると結構印画紙がカブります。安全光以外の波長が結構はいっているようです。

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上からも吊るすのも簡単。

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結局カブりを防ぐため天井にバウンスして使うことにしました。7つの発行パターンがあって、LED5個全点灯から、LED 1個の点滅までありますので、光量の調整はできます。

Darlot Paris 28,658

中将姫光学から改造依頼のあった  Darlot Paris 28,658。多分1867年(慶応三年)ごろ製造されたパッツバール型レンズ。

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適当なフードに座金を接着。

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ヘリコイドにねじ込めばM42マウント改造終了

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右手でシャッターを押さねばならないので、左手でラックアンドピニオンギヤが回せるようにしました。ヘリコイドでもラックアンドピニオンギヤでもピント合わせができますが、ラックアンドピニオンギヤを使った方が昔のレンズらしく見えます。

Rolleocord focusing problem fixed

ローライコードなどの二眼レフはピンボケになりにくいのが利点ですが、このカメラはどういうわけかかなり前ピンです。レンズは問題なさそうですので、ピント合わせ用のレンズが撮影用のレンズより後ろにあることが予想されます。

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カメラをよく見ると、予想通り左側のビューレンズが後ろにあります。レンズボードがゆがんでいるのが原因のようです。何かに強く押されたため、柔らかいブリキのレンズボードが耐えきれなかったようです。

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柔らかいレンズボードは簡単に修正することができますので、一概に悪いとも言えません。カメラ修理屋さんの収入源だったと思われます。

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ここまでゆがんでいるのにレンズに傷がないのは、ゆっくり押されたためだと思います。たとえばトランクの中に入っていた時にトランクの外から押されたとか。

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修正前のレンズボード。

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修正後のレンズボード。これでピントが合うはずです。

ヴィヴィアン・マイヤーを探して

映画「ヴィヴィアン・マイヤーを探して」 http://vivianmaier-movie.com/ を見ました。上映館が少なく、上映回数が少なく(一日に一回)、上映期間が短いので注意が必要です。

ナニー(ベビーシッター兼家政婦)のヴィヴィアンが膨大な写真を撮影。発表しないままヴィヴィアンが亡くなった後、青年ジョン・マルーフが偶然このフィルムをオークションで購入。ジョンがヴィヴィアンの写真を発表し、ヴィヴィアンが有名になっていく様子を描いたドキュメンタリー。

ヴィヴィアンの写真は写真史を塗り替えるほどすごい、というふうに描かれていますが、映画を見ただけではそのすごさは分からず、プリントを見るしかなさそうです。

AGFA SCALA 200x

友達から頂戴したAGFA SCALA 200x フィルムはモノクロのポジフィルムです。ポジにするには特殊な現像なので輸入元の近代カラーに依頼しなければならないのですが、ネガでいいのなら普通の現像でいいのだそうです。13年前に期限が切れていますが、たぶん大丈夫だと思いますので、ローライコードで試写してみます。

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ISO 100から1600まで使えるようですが、普通のモノクロネガでもこれくらいはカバーすると思いますので、特殊というほどではないと思います。

ANKER PowerCore 20100 test result

ANKER PowerCore 20100を購入およびフル充電してから約二週間、ANKER PowerCore 20100からのみiPhone5の充電を行いました。私のiPhone 5の使い方だとバッテリーは一日で約50%に減ります。なので、フル充電に換算すると約7回。あまり期待していなかったのですが、一応スペック通りの充電性能があるようです。

その代り重くて大きいのは我慢しなければなりません。

handmade holder bag for 8×10 film

8×10 cut film holderを最大7枚収納できるバッグを製作。トランクには入りそうにないので、単独使用を前提に製作。

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トートバッグ型。

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蓋を開けたままでも使えます。

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上部を折りたたんでボタンで留めれば光線を遮ることができます。最初ファスナーを使おうかと思ったのですが、手縫いだとかなり面倒くさいのでボタンに変更。ところがボタンが品切れで、しかたなく革でボタンを作成。手作りのボタンは案外使いやすく、特に問題なし。

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三種類揃いました。製作順に少しずつ大きくなり、複雑なデザインになっていきました。倒産処分品の安い革を使ったので、材料費は全部で多分千円ほど。

handmade holder bag for 5×7 film

5×7 cut film holderを8個収納できるケースを製作。単独での持ち運びを考えて蓋付にしました。

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取っ手が邪魔にならないよう、蓋を開ける取っ手を逃がすようにしました。

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ワンタッチバックルが品切れなので、昔ながらのボタンを使いました。ここは力がかからないところなので、軽く止まっていいはず。

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蓋を閉めてボタンで留めたところ。力がかかると壊れやすい側面は少し硬い革を使用。

handmade holder bag for 4×5 film

4×5 cut film holder用のケースを製作。革は鞄工場の倒産処分品なので安いです。二本針による手縫い。基本的に小学校の家庭科でならった縫い方と同じなので、慣れてしまえば簡単です。

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この写真では11個しか入っていませんが、最大12個入ります。

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トランクの中に入れることを想定しているので蓋はありません。古いリュックサックを捨てる時にとっておいたワンタッチバックルを取っ手にしました。

16×20 inch picture frame

Cecil Beatonの1951年のセルフ・ポートレートは16×20 inch (40.8cm x 50.8cm)(外形)のマットに入っていました。これはアメリカでは標準らしいのですが、日本では全然標準ではないようです。カメラ量販店でもネットでも既製品は見つからず、特注するしかなさそうです。当然値段は高くなりますし、納期も長くなります。

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日本の標準サイズでこれに近いものとして、「大衣」(だいころ、509×394mmというのがあります。これなら安くて、翌日には入手できます。短辺が14mm足りないので、マットの両端を7mmずつ切って入れました。もしマットを切れないようであれば、面倒くさいですが木枠を削る方法もあります。

Leica II mod. D + Hektor 5cm focus adjustment 2

昨日のカメラ調整で結局次のようになった。距離の数字にもはや意味はなく、1.5mの被写体にピントが合うのはレンズの位置が1.25の時で、その時二重像が合致している、ということにだけ意味がある。同様に無限にピントが合うのはレンズの位置が4の時で、その時二重像が一致している。

Summar Summarit Hektor
1.5m Leica II 1.4m 1.4m 1.25m
NEX 5N 1.4m 1.4m 1.25m
infinite Leica II 10m 30m 4m
NEX 5N 20m 50m 4m

この調整ではレンズ交換するたびに距離計の調整を行う必要がある。一眼レフではこれを回避するためにレンズにワッシャーを入れてバックフォーカス調整を行う。レンジファインダーにも応用できるのではないかと思って試したが、失敗。カメラとレンズの間に薄いワッシャーを入れるとスクリューマウントのねじ込み量が変わり、その結果ピントレバーの方角が変わる。レバーを動かす指が距離計の窓を塞いでしまうので、特定の距離で距離計が使えない。

レンジファインダー用のスクリューマウントのレンズの調整が難しいというよりは、Hektor 2.5/5cmのスクリューとレンズ本体の間にワッシャーを入れるところがない、というのが難しい原因のようです。

Leica II mod. D + Hektor 5cm focus adjustment

Leica II mod. D + Hektor 5cmのピントが全然合っていないので調整。前回無限で二重像を合わせる調整を行ったら、かえってピントが悪くなったので、もう少し真面目に調整。

まずNEX 5N + LSMアダプタを使って、無限と1.5mの所にピントを合わせ、その時のレンズの距離指標を読み取り。Leica IIでこのヘリコイド回転位置で二重像が一致すればLeica IIで距離計は実際のピント位置と合っているはず。参考としてSummar 5cmとSummarit 5cmを用意。これらのレンズは多分調整されているはず。

Summar Summarit Hektor
1.5m Leica II 1.4m 1.4m 1.5m
NEX 5N 1.4m 1.4m 1.25m
infinite Leica II 10m 30m 20m
NEX 5N 20m 50m 4m

SummarとSummaritはLeica IIの距離計とNEXのライブビューがほぼ合っているのでOK。Hektorは距離指標と距離計は合っているが、実際のピント位置はかなり違う。ヘリコイドを4mに合わせた時に実際には無限に合っている。ヘリコイドを1.25mに合わせた時実際には1.5mに合っている。これは相当な後ピンと言える。

本来はHektorを少し前に出して調整するべき。そうすればレンズ交換してもピントが合う。しかし、Hektorのピント調整の方法が分からないので暫定的にカメラ側で調整。ヘリコイド指標4mの時に無限にピントが合っているのだから、無限で二重像が一致するよう調整。ヘリコイド指標1.25mの時に1.5mにピントが合い、1.5mのところで二重像が一致するようになった。

この調整により実用的には問題解決が期待できるが、次のような副作用がある。

1.レンズ交換できない
2.最短撮影距離が1mから1.2m程度に悪化
3.無限ロックは使えない

 

Alvan G. Clark the first double gauss lens

キングズレークの「写真レンズの歴史」から引用

今日使われている明るいレンズの大部分はダブル・ガウス・レンズとして親しまれている型である。C.F.ガウス(C. F. Gauss 1777-1855)は有名なドイツの数学者であったが、このレンズにはほとんど関係しなかった。(中略)アルバン・クラーク社が1877年に一度だけプリンストンのために9 1/2 inchのレンズを製作したことがあるが、製作が難しい割には結果は良くなかったようだ。しかし、息子のアルバン・G・クラークはこの計画にも何か良いところがあるに違いないと考えたらしく、1888年に、ガウス・レンズを2組背中合わせに鏡筒の中に入れ、写真用レンズにするという特許を取った。(中略)ただ、ボシュ・ロムがこれを研究していたのは確からしく、1890年から1898年の「カタログ」に広角用としてオルバン・G・クラーク型レンズF8, F12, F35が掲載さえれている。

このAlvan G. Clarkのレンズを亀吉さんから借用しました。

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ディアドルフ8x10に取り付けたところ、320mm F8程度のようです。後ほど試写してみたいと思います。

ANKER PowerCore 20100

最近iPhone5の電池の持ちが悪くなってきたので、モバイルバッテリーを購入。ANKER PowerCore 20100というデカいやつです。3,799円也。iPhone 6を7回以上フル充電できるそうです。話半分としても、三回くらいはできそうですので、電池切れの不安は解消です。

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思ったより重い。でも安いのでよしとしましょう。

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充電は2Aで出力が4.8A。パナソニックのセルと使っているそうです。

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付属のケースにiPhone 5と一緒に入れたところ。電源の全くない秘境にでも行けそうですが、そんなところで電波が入るとは思えないので、やっぱり大きすぎか?

Rolleicord I strap and case

Rolleicord Iでの撮影には通常ストラップが必要ですが、このカメラには付いていなかったので作りました。前回作ったRolleiflex Originalのストラップの残りがあったので簡単。

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多分オリジナルのストラップはもっと細かったのだと思います。1cm幅のストラップでは巻き上げノブにかかってしまいます。でもまあ、これで問題ないと思います。

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同様にカウンタのリセットボタンにもかかってしまいますが、こちらも問題ないと思います。リセットボタンは相当に硬く、ちょっと触ったぐらいでは動きません。

 

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ケースを開けた状態で撮影できないこともないのですが、せっかくの金ぴかボディーですので、できるだけケースから出して使った方がいいでしょう。三個千円で買ったジャンクのケースは縫い目がかなり痛んでおり、ちょっと引っ張ると糸が切れてしまいます。そこでかなりの部分を手縫いで修理しました。これで安心して使えます。

 

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蓋を閉めるとこんな感じです。

Rolleicord I

中将姫光学さんからチェック依頼のあったRolleicord I。特に問題ないようなので、Rolleiflex Originalと比較してみたいと思います。

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金ぴかで派手な外装ではありますが、カメラの基本はRolleiflex Originalとほとんど同じです。真ん中のノブがピント合わせで、下のノブはフィルム装填用です。レンズがTessarからTriotarに変わって、Compurのシャッターチャージレバーとシャッターレバーが一体化されたのが最大の違いのようです。

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赤窓が背面から下面に移動しました。どうしても赤窓カブリを避けたかったようです。赤窓にはスライド式の蓋がついていますので、光線漏れの心配はなくなりました。

120フィルムの裏紙の真ん中に6×6用のマークが書いてあります。ところが、カメラの下面の真ん中には三脚穴があり赤窓を設置できません。赤窓を横にずらしたのですが、これは6×9の枚数が書いてあるところなので、赤窓を見ながら6×6の巻き上げを行うことはできません。もちろんカメラ下面の赤窓を巻き上げ時に見るのは困難なので、赤窓は一枚目のマークを合わせるためだけに存在します。

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フィルム装填後、真ん中にあるリセットレバーを下げるとフィルムカウンターが1にリセットされます。二枚目以降はこのカウンターを見ながら巻き上げを行います。ひとコマごとに巻止める機能はありませんので、慎重に巻きましょう。

Mergaret Cameron in Vade Mecum

Vade MecumのJaminの項目から引用します。Jamin社の記事はとても短くて、もやもやした感じです。

Jamin was the maker of a Petzval type lens used by Mrs Cameron: it was 12in on a 9x11in plate and it gave imperfect coverage on her format. About 1864, the Jamin’s qualities were to lead to interest in soft focus lenses which J.H .Dallmeyer was ultimately to answer with his adjustable Patent Petzval. Jamin was also the maker of a rival convertible lens to Chevalier’s “Photograph a Verres Combinee” in the “Cone Centralisateur.”
(Mrs Cameron also used a 30in Dallmeyer RR on 15x12in).

Same Jamin Lens and Collodion as Margaret Cameron

田村写真のワークショップにて、Cameronの真似をしてJaminのレンズと湿板コロジオン法を用いて写真を撮ってみました。CameronのレンズはJamin のOrthoskop 8inch をF 6-7でに絞って使ったとThomas Dallmeyerは言ったそうですが、Orthoskopは開放でF8.7ですから、Thomasの勘違いだと思います。

Cameronの最初のレンズはJaminのPetzval型レンズ12inch F4.5に直径4.7cmの絞りを入れてF6で使ったのだと推測できます。このレンズは5x7inchのレンズです。今回はうちにあるJamin 14inch F4.5を使用しました。14inchでも8x10inchをカバーできませんので、12inchはそれよりさらにイメージサークルが小さく、9x11inchのカメラでは、真ん中に小さな円形画像が写っていたはずです。

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Cameronの露光時間は3~7分と書いてありましたが、現代の薬品を使用、F4.5開放、雨降りの午後三時頃の暗い窓辺、アンブロタイプ用に薄いネガ作成、などの条件を勘案して露出時間7秒でした。紙焼き用に濃いネガを作る場合には3倍の21秒くらいになるそうです。CameronのようにF6まで絞ったとしても、40秒くらいでは行けそうです。

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湿板を透過光を用いてデジカメで複写すると、これくらいシャープです。

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白黒反転するとこのようになります。7秒露出ですので多少は動いていると思いますが、それでも十分シュープな画像が得られます。Thomas Dallmeyerが色消し云々と言っているのは自社のRapid Rectilinearの宣伝と考えてよいと思います。

Margaret Cameron, her Jamin lens and Collodion

明日撮-鉄刺 さんにご紹介いただいた、中崎昌雄「コロジオン湿板時代の二人の肖像写真家 ルイス・キャロルとキャメロン夫人」中京大学教養論叢第36巻第3号61-132頁(1996.02.29)中の105-107頁から引用させて頂きます。突っ込みどころ満載で面白いですね。Tomas Dallmeyerの自社製品宣伝の部分はかなり割り引いて読んだほうがいいようです。

(以下引用)

創業者John Henry Dallmeyer(1830−83)の長男であるThomas Thomas が調べたところCameron 夫人のレンズはフランス製「Jamin」レンズであった。Jean Theodore Jamin はパリ光学機器商で, レンズはVoigtlander社「Orthoskop 」の模造品であった。

(中略)

「Jamin」レンズもVoigtlander社の「Orthoskop 」同じ欠陥をもっていて,とくに色消しが悪かった。焦点距離12インチ(30.5cm),直径3インチ(7.6cm)で固定絞り1 8/7インチ(4.7cm)が付いていてF6 − 7 で使った。この焦点距離はCameron 夫人のガラス板9 × 11 インチ(23 × 28cm )に対して短すぎたが, 彼女は中央部分だけしか使用しなかったから差し支えはなかったはずである。問題は不完全な色消しである。これによる焦点ボケは絞りを小さくすることにより是正されるが, 固定絞りではこれが不可能である。その上にCameron 夫人のセッカチがある。焦点を合わすまで待てないのである。

(中略)

その上に彼女は「レンブラント効果」を狙って, カーテンを閉じて僅かの隙間からの光線だけを使ったから光量が不足する。その分だけ露出時間が長くなるのは避けられない。それで露出時間は3 分から7 分と言う, いまでは考えられないほどの長さとなった。これでモデルが動かなかったらおかしい。焦点ボケに動きブレが重なる。露出時間は数を数えて測ったが500 までも数えたと言う。

(中略)

1866 年になってCameron 夫人は12 × 15 インチ(31x38cm ) 版用の大型カメラを購入した。レンズはDallmeyer 「Rapid Rectilinear」(1866 )で, これは球面収差も色収差も当時としては最高に修正されたレンズであった。焦点距離は30 インチ(76cm ) で各種のサイズの絞りが前玉と後玉の間に挿入できた。これをF8 に絞って使用した。レンズの焦点距離が長いから, どうしても焦点深度が浅くなり, 焦点以外のところがボケる結果となる。そのうえ相変わらず照明が弱いから露出が長くなり, Cameron夫人は動くなと命令するが, 写される人間にしたら「地獄」である。

Julia Margaret Cameron The Complete Photographs

私の好きな写真家Julia Margaret Cameronの湿板写真1,222枚を560ページにわたって掲載した写真集。1860年代から1870年代に湿板コロジオン法で撮影されました。CameronはJaminのペッツバールレンズを所有していたらしいのですが、残念ながらどの写真がJaminのレンズで撮られたかは分かりません。右のレンズがCameronが使ったのと同じ型だと思われるレンズです。

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BEATON PHOTOGRAPHS写真集

BEATON PHOTOGRAPHS (JONATHAN CAPE LONDON)

Front Jacket: Cecil Beaton, self-portrait, 1951

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ローラーフレックス愛用者として有名なセシル・ビートンの写真集。356ページに及ぶ重い本です。1920年代、30年代、40年代、50年代、60年代、70年代と時代を追うように写真が並べられています。

ほとんどが6x6のローライフレックスで撮影されています。結構ブレ、ボケの写真がありますが、あまり気にしていないようです。一番気になる写真は表紙の写真です。1951年にビートンのスタジオで撮られたセルフポートレートなのですが、背景紙の継ぎ目が頭の真上にあったり、左側の背景紙に殴り書きがあったり(この殴り書きは何枚かの写真に登場します)、テーブルから紙が落ちていたり(大量の紙が散乱した写真が何枚かあります)。まあ、スタジオで適当に助手にシャッターを押してもらったのでしょうが、それにしてもなぜこの写真がカバーに選ばれたのかが不思議です。細かいことなんて気にしなくてもいいんだよ、と言っているようにも思えますが、多分考えすぎ。

Rolleiflex Originalの革ケース

Rolleiflex Originalに革ケースが付いていなかったので、ヤフオクで三個千円のジャンクのケースを買って改造。後の時代のRolleiflexとは巻き上げレバーの位置もピント合わせノブの位置も違うので、穴を空け直しました。移動時にカメラを収納するだけで、撮影時にはケースを使いませんので、穴は全部塞いでしまいました。これで移動中にフィルムが巻き上がってしまうことを防げます。

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左側に塞いだ穴があります。

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前蓋を開けたところ。

 

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前蓋は取り外すこともできます。

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三脚ネジの穴は開いていません。

Steinheil in Munchen Patent

Steinheil in Munchen No 7825  Patent

かなり大きなレンズです。中将姫光学さんから借用。

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SinarかDearforff 8×10のボードが必要な太さです。

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普通のアプナットだと思います。Steinheilはアプラナットの特許を持っていますので、多分そのことを言っているのだと思います。

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Derogy Unique Petzval Lens

No 20667 Derogy Ft Brevete Paris & Londres

Derogyの珍しいレンズを中将姫光学さんから借用。スピグラボードからEOSマウントへの再改造依頼。このレンズはペッツバールレンズの真ん中に中間レンズを追加するユニークなものです。中間レンズは二種類あるのですが、残念ながらこのレンズには付属していません。

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美しいレンズです。

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Derogyのロゴ。

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この状態では普通のペッツバールレンズ。

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レンズ交換を簡単にするためバヨネットのような構造で脱着ができます。ばねもロックもなく、差し込んで回すだけの単純な構造です。

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EOSマウントに改造。旅行の荷物が減らせるよう、座金は使いませんでした。ヘリコイドでもラックアンドピニオンギヤでもピント合わせを行うことができます。

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適当なフードの中に革を貼って内径を調整します。フードのネジは49mmなので、これをヘリコイドの52mmに変換して接続。

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ここにレンズをねじ込むと自然に溝が切られます。逆にねじれば抜けますが、引っ張っても抜けません。

 

Leica 1533 + Hektor 2.5/5cmの距離計調整

ライカショップで買ったLeica 1533+Hektor 2.5/5cmの距離計は、無限遠で二重像が合致していませんでした。右から移動してきた像が無限遠では左側の像を通り越してしまいます。この状態で近接(1m~3m)のピントは合っているように見え、遠方(10m~無限)が合っていないように思えました。

そこで、無限遠で二重像が合致するよう調整。試写すると近接はひどい後ピン。人物にはピントが合わず背景に合っています。

手元にあったSummarとSummaritと比べてみると、Hektorは少しレンズがフィルム寄りにあります。NEXで撮影する時には、Hektorだけ少しレンズを繰り出さないとピントが合いません。ライカショップはこのことを考慮に入れて、距離計を調整していたと考えられます。なので、元の二重像が行き過ぎる状態に戻しました。正しく調整されたレンズに交換をすると、多分前ピンになると思います。

本来Hektorのヘリコイドを調整すべきだと思います。しかし、レンズ交換しない、遠方は絞ってしか撮らない、という条件であれば、現状でも問題ないと思います。

Hektor 2.5/5cmの製造番号

Hektor 2.5/5cmの製造番号は書いていないと思っていたのですが、よく見るとレンズの先端に書いてありました。161995番です。二番目のロットで千本作られたうちの一本でした。

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オートリール用の現像タンク

ステンレスの現像タンクに入れようと思ったら、入りません。f6

専用のタンクが必要のようですが、タンクばかりいっぱいあっても仕方ないので、百均の丸いタッパで代用しようと思います。

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どうせ暗黒化でシートフィルムの皿現像をするわけですから、ロールフィルム用の皿を準備すればいいだけです。

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このタッパは135と120を同時に二本現像できそうです。使い終わった現像液は8×10の現像皿で再利用できますので、たっぷり使ってもそれほど無駄はないと思います。

オートリール L40223

暗黒化で36枚撮りの135フィルムを現像用のステンレス・リールに巻き込むのは難しいです。120フィルムはさらに難しい。220フィルムは長すぎて現像不可能(赤窓式のRolleiflex Originalでは220フィルムは使えない)。最初の135フィルムの現像ではかなり慎重に巻いたにもかかわらず、3コマ現像不良になりました。ポートレート撮影時、ひとり(または一組)に一枚しか撮影しない(時々二枚の時もありますが)私には致命的。そこでオートリール L40223を購入。

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右端がオートリールです。試しに120フィルムを巻いてみたところ、簡単に巻けました。すぐれものです。

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127も現像できます。まだNacht Exaktaの127フィルムがあるので試してみます。

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右に強くねじると分解できます。現像終了にフィルムを簡単に取り出せます。

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135フィルム現像時

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120フィルム現像時

Rolleiflex Tessar Nr 1263382

Zeiss の出荷台帳を見ると、Tessar Nr 1263382は1928年10月15日から1930年12月5日の間に2000本作られたロットであると書かれています。

Rollei側の情報では1929年から1932年の間に作られたRolleiflex Original 614型です。614型の製造番号は6万番から11万番までです。このカメラの97908は後期に属しますので、多分1931年(昭和六年)の製造と見るのが妥当だと思います。

Rolleiflex Original 117 film

ローライフレックス・オリジナルは117フィルム仕様ですが、117フィルムはとっくの昔に製造中止。幸い120フィルムを少し改造すれば使うことができます。f1

フィルムそのものは同じ大きさで、スプールの直径が違うだけなので、120フィルムのスプールをハサミで切って使います。

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空のスプールとこれから撮影するフィルムのスプールを両方切ります。

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こんな感じで完成です。フィルム送りのメカが単純であるため、こんなに荒い改造でも問題なさそうです。週末にテストします。

Rolleiflex Original Strap

ローライフレックス・オリジナルにはストラップが付いていなかったので革で製作。 ローライフレックス・オリジナルは赤窓式巻き上げのためメカが簡単で軽いです。

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バルナックライカのピント調整

Leica No 1533 + Hektor 2.5/5cmの試写結果を見ると、少し距離計がずれているようなので調整。

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真ん中で歌ている人にピントを合わせているのですが、左奥の階段あたりにピントがあっているようです。無限ロックの位置だと二重像が左側に行き過ぎているので、後ピンのようです。

 

 

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Webを検索すると調整方法が書いてあります。赤丸で示したネジを外して、その中に隠れたネジを(全く見えません)細いマイナスドライバーで回して調整します。今回は二重像が合致のわずかに手前(右側)で止まるように調整しました。10mくらいの距離でも無限で撮影してしまうことが多いためです。それより遠景はあまり撮らないですし、絞って対応することもできます。再度試写してみます。

バルナックライカの革ケースのポケット

バルナックライカの革ケースの後部にポケットがあり、フィルムの箱のラベルが入るようになっています。前のオーナーが入れたと思われる古い紙が小さく折りたたんで入っていました。

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焦点深度を得る方法(異なる距離にある二つの物を両方写す)

I 手前の物にピントを合わせる。

2 奥の物にピントを合わせる。

3 Iと2の距離の中間に距離指標を合わせる。

4 被写界深度表を見て絞りを決める

5 絞りをセット

6 露出計を使ってシャッター速度を決める

7 シャッター速度をセット

8 シャッターを押す、とJayは言う。JJJ

Jayさんが誰かのためにタイプライターで打った使用説明書のようです。

このポケットを名刺入れに使おうと思ったのですが、わずかに小さく名刺は入らず。

 

 

バルナックライカの革ケース

Leica No 1533にはストラップの金具がついていませんので、カメラを首からぶら下げるには革のケースが必要です。ヤフオクで年季の入ったのを探したら980円だったので購入。外付けファインダーを付けたまま使えるタイプです。

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革のストラップが切れて無くなっているために安かったちようです。

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適当な革を切ってストラップを作り縫いつけました。革が柔らかいので簡単に手縫いできます。キリで穴を空けて普通に糸を通すだけです。

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この型の革ケースの難点は、撮影時に大きなカバーをぶら下げていることです。横位置は問題ないのですが、縦位置だとカバーが前に垂れて写りこんでしまう場合があり、邪魔です。

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思い切ってカバーを切断し、ワンタッチで脱着できるように改造しました。首から下げる時にはカバーを取り外し、鞄にしまう時にはカバーを付ける作戦。

Leica No 1533

中将姫光学さんからお借りしたバルナックライカがとてもよかったので、同じ型のライカを入手しました。No 1533は1926年にI型(A型)として製造され、後にライツ社でII型に改造されたようです。II型は連動距離計付きですので普通に撮影できます。ただし、オリジナルを重視するマニアには不人気。レンズはHektor 2.5/5cm。

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Wynn Bullock

Wynn Bullockは1902年シカゴで生まれ、カリフォルニアで育つ。高校卒業後ニューヨークに出てテノールの歌手になる。その後、ヨーロッパに渡り声楽を学ぶ。パリでマン・レイなどの影響を受け趣味で写真を撮り始める。1938年にカリフォルニアに戻り、声楽をあきらめて、法律家を目指して南カリフォルニア大学に入学。しかし数週間で挫折し、近所の写真学校に入る。1945年から1946年にかけて娘と一緒に写真を撮影し、販売用のハガキを製作。1948年にEdward Westonに出会い大きな影響を受ける。Westonの推薦により1955年にワシントンDCの写真展に出品した”Let There Be Light” と”Child in Forest” が注目を浴びる。

http://www.afterimagegallery.com/bullocklettherebelight.jpg

http://www.afterimagegallery.com/bullockChildinForestnew.jpg

Celil Beaton

Sir Cecil Walter Hardy Beaton (1904 – 1980) はイギリスの写真家(ファッション、ポートレート)、随筆家、画家、インテリアデザイナー、 ステージ衣装デザイナー( Gigi(1958)とMy Fair Lady(1964)で二度アカデミー賞受賞)

https://tfeanda.wordpress.com/tag/cecil-beaton/

http://www.amazon.co.jp/Beaton-Photographs-Cecil/dp/0224101803/ref=sr_1_3?s=english-books&ie=UTF8&qid=1445650432&sr=1-3&keywords=cecil+beaton

 

FUJICOLOR CD 2

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FUJICOLOR CD。色は正しいと思いますが、上下のトリミングが多すぎです。バルナックライカのパーフォレーション穴がかりのせいで、トリミング量が大きくなっているのだと思います。撮影時に寄りすぎる人には、視野率の低いファインダーが必要です。

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自分で複写反転した画像。ちょっとホワイトバランスが変ですが、五重塔の上の方まで入っています。

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デジカメの画像。RAW現像時に調整。肌色を自由にコントロールできるのでデジカメは便利です。

FUJICOLOR CD

FUJICOLOR CDは安くて色が良くてゴミが付いていないので時々使います。問題は画面の端がかなりトリミングされることと、時々色の薄いコマがあることです。

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このコマはかなりコントラストが低いです。自分で少しコントラストを上げれば普通の写真になります。フィルム上では頭の上と左端に少し余裕があるのですが、切られています。昔の同時プリンと同じですね。もうちょっと引いて撮らないといけません。

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ネガを自分で複写して反転するとこんな感じ。ちょっと色が変ですが、トリミングしていないので周辺に余裕があります。

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デジカメの画像。RAW現像時調整。多分この色が一番実際に近いと思います。

革のスーツケース改造 2

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四輪に変更。これで大正時代祭に行く予定です。一応大正時代ぽい雰囲気にはなりました。

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トランク本体側には大きな車輪を取り付け、蓋側にはひとまわり小さな車輪を取り付け。こうしないと直立しません。

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立った状態でバランスが取れています。 タイヤが小さいと重心が低くて安定していますが、長距離転がした時の耐久性が不安。

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5×7のデアドルフとカーボン三脚、レンズ二本、4×5の取り枠11枚などを入れたところ。べルレバッハの木の三脚は入りませんがカーボンなら細いので入ります。

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8×10のデアドルフ、8×10の取り枠5個、カーボン三脚を入れたところ。小さなレンズなら入りそうです。

革のスーツケース改造 1

大きなリュックサックに大判カメラを入れて担いで歩いていたのですが、肩こりがひどくなったのでキャスター付きのキャリーバッグに変えることにしました。カメラの年代に合わせて大正時代に作られたビンテージ・キャリーバッグを探したのですが、そんなものはありませんでした。そこで、昔の革製のスーツケースにキャスターを取り付けることにしました。

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これが元のスーツケース。年代は不明ですが、多分50年くらい前だと思います。

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重いカメラを運ぶために荷重40Kgに耐えられる大きなタイヤを二個取り付け。四輪より二輪の方が故障しにくいと考えました。しかし、使ってみると重心が高くて不安定。またタイヤの取り付け位置が悪くて重い。結局この方式は断念。

History of Planar lens

Camera: Canon EOS 5D Mark II
Lens: Carl Zeiss Jena Planar 1:3,6 F=110mm D.R.P. 92313 Serie Ia No 36606 (1899)

リンホフやローライフレックスやコンタックスやハッセルブラッドのレンズの名前として使われたプラナーは非常に高級感があります。しかし、これはツアイスの明るめのレンズに付けられたブランド名であり、レンズの型を表すものではありません。

プラナーという名前は「平らな」という意味であり、少量ではありますが、ツアイス以外にも存在します。

1896年頃、アナスティグマットI類F4.5の改良をあきらめたパウル・ルドルフは、後継機種にダブルガウス型を選び、開発を進めます。開発されたレンズはIa類プラナーと命名。ツアイスの出荷台帳に最初に登場するのは1897年5月22日 F4.5 19mmと記載されています。次に記載されているのは1897年10月 F4.5 20mm Camera: Zeiss Mipho。このカメラが何かは分かりませんが、焦点距離から近接撮影用だと思われます。そのあとPlanarは台帳にはほとんど記載されておらず、1892年12月に記載されたF3.6 83mmが最初の写真撮影用レンズだと思います。ところが、この頃のPlanarは中古市場で時々見かけます。多分、Planarの出荷台帳がほとんど失われているためだと思います。

私の持っているNo 36606も台帳には記載されていません。前後の番号から推測すると、1899年5月に製造されたものと思います。

このPlanar 3.6はあまり評判が良くなかったようで、翌1900年にはUnarが開発され、ツアイス傘下のカメラメーカーであるパルモスに供給されます。二年後の1902年にはTessarの出荷が始まります。Planar 3.6も細々と生産が続きますが、カメラとセット販売されたTessarに主役を譲ります。

この頃のPlanarの使用目的は半分が一般撮影用で、半分が複写用だったと思われます。Planar F3.6, F3.8, F4などは写真撮影用。Planar 4.5は一部が写真撮影用で一部が複写用だと思われますが、詳しいことは分かりません。F6.3~F12.5のApo-Planarは複写専用。

S-Planarというのは新しい名前のようで、戦前には見当たりません。S-TessarやS-Sonnarは戦前にも存在するので、戦後になってPlanarのブランドイメージを複写用またはマクロ用のレンズにも使って販売促進を行ったものと思われます。

下の写真は1899年に製造されたPlanar Ia F3.6 110mmの写真です。EOS 5D Mark IIで撮影したにも関わらす、左右の人の顔はボケています。特にレンズに異常はありませんので、これで設計通りだと思うのですが、同時期のPlanarの作例が少なく、確かなことは分かりません。

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フランス式風景用レンズ

1812年にイギリスの科学者ウォラストンがカメラオブスクラ用に、断面が三日月型のメニスカス単レンズで良い画像が得られる方法を発見します。レンズ凹面を被写体に向けて、被写体側に小さな絞りを置くことにより収差を取り除きました。

1839年にダゲレオタイプの発明とともに販売されたジルーのカメラには、シュバリエの色消しレンズが付いていました。これはウォラストンのレンズとよく似ていましたが、ガラスを二枚貼り合わせた色消しになっていました。シュバリエのレンズでは被写体側が平らでしたが、ウォラストンのアドバイスに従って、少し凹レンズに改良したレンズをフランス式風景用レンズと呼びます。ただし、今回借用したレンズは、被写体側が平らで、この面が平らか凹面かは、それほど画質に影響しないようです。

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フランス式風景用レンズ。左が被写体側で、右がカメラ側

このレンズは前に小さな穴がある関係で、F15程度で暗いという欠点がありました。26年後の1865年にブッシュのPantoskop F25, シュタインハイルのPeriskop F15などが開発されますが、これらも同じ暗いレンズでした。

翌1866年になるとF6からF8の英ダルマイヤーのラピッド・レクチリニアおよび独シュタインハイルのアプラナットが開発され、風景用レンズの主流となり、次第にフランス式風景用レンズは廃れて行きました。

中将姫光学からお借りしたLerebours et Secretanのフランス式風景用レンズ約175mm (7 inch) 約F16は、4×5でポートレート撮影した場合、絞り開放F16からシャープでした。面白いのは、普通のレンズと違い、絞れば絞るほどイメージサークルが小さくなる点です。単純に絞りでケラれるのです。約175mmのレンズでは、4×5は完全にカバーし、5×7だと四隅が少しケラれます。

下の作例は4×5で、F16, キャップで1秒の露出です。暗い曇り空のため帽子の影が目立たず、きれいに撮れました。以前から単玉はよく写るとは聞いていたのですが、確かによく写ります。合わせ鏡の状態が決して起こらずゴースト類がゼロであること、被写体側の小さな絞りによりレンズ鏡筒内部の反射が皆無であること、などが良いのだと思います。

Franch Landscape Lens 175mm F16 by lerebours et Secretan, manufactured in France in around 1845.
Exposure: F16, 1 sec by cap
Film: Fuji ACROS 100 4×5
Camera: Deardorff
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8×10 cut film holder Wodden vs. Plastic

デアドルフのカメラや使用するレンズの年代を考慮して、8×10 cut film holderはすべて戦前の木製を使用してきました。しかし、木製のホルダーには、屋外で晴天日中に撮影後、引き蓋を差し込むときにカブるという大問題があります。引き蓋が少しでも斜めに入ると、その瞬間に光線漏れが起こります。対策としては、抜いた引き蓋を横にして撮影中ホルダーの入り口を塞ぐ、冠布をかぶって慎重に差し込む、などが必要です。

プロの写真家を含む何人かに聞いてみたのですが、誰も木製のホルダーを日中の屋外で使ったことはないそうです。最近プラスティックの近代的なホルダーを安く入手しましたので、木製のホルダーと比べてみました。

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プラスチックのホルダーの長辺が1cmほど長いです。この部分が引き蓋の差込をスムーズにし、光線漏れを防いでいるようです。引き蓋をこの1cmの部分に挿しても光線漏れは起こらないようです。

たったこれだけの改良で、撮影がずいぶん楽になったに違いありません。木製のホルダーでも、この点に注意すれば、プラスチック製に劣ることはありません。この違いを理解していなかったので、すいぶんフィルムを無駄にしました。まあ、こんなことはどこにも書いていないのでしょうがないですね。

八切カットホルダー

写真で赤いカットホルダーが八つ切り6.5×8.5inch (165x216mm)です。昔タチハラなどから八つ切りのフィルムが使えるカメラが販売されていたようです。8×10, 5×7, 4×5と大きさを比べると、8×10と5×7のちょうど中間になります。今ではフィルムが入手できませんのでタダ同然で売られており、6枚入手。今のところ使い道はありません。そのうちきっと役に立つときが来ると思います。昔は八つ切り指定の時に密着プリントに必要でしたが、引き伸ばし機が普及してからは八つ切りのフィルムを使う理由がなくなったのだと思います。

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有効期限2011-4 ACROS

有効期限が2011-4のACROSを使ってみました。お店に売れ残りのフィルムがあるのをぶねさんが見つけて送ってくれました。4年4か月ほど期限切れですが、特に問題なし。封を切っていないフィルムは結構もつようです。(こんなことを書くと期限切れフィルムを値切れなくなるのでまずいかもしれませんが、知っている人は既に知っていると思いますので)acroswc

代々木公園にて。Voigtlander in Wien F=11.0、1秒(自作ウォーターハウス絞りの穴をF11見当であけたのですが、本当にF11なのかは不明。現像結果からF11と主張しても特に問題なさそうです。ウォーターハウス絞り板がない場合、黒いプラ板かアルミ板に適当に穴を空けて自作しても特に問題ありません。あまり神経質になる必要はありません。モノクロネガだと絞り板の穴の大きさが多少違っても撮影結果からは判別できません。)

現像液と定着液

現像液と定着液がなくなったのでヨドバシのネット通販で購入。ヨドバシのポイントが使えるため。結構大量に使うので、でかい箱で注文。

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SUPER PRODOLは5リットル用の粉を10袋。合計50リットルン分。1リットルで8×10ネガ4枚を現像できるとして、50リットルで200枚。実際は1リットルで8枚くらいはいけるので、400枚程度は行けると思います。

5リットル用の袋を一個ずつ買うと、一袋800円くらい。10袋で約8、000円。(ビックカメラの新横浜店では一袋しか置いてません。他の店でも多分一度に十袋は買えません) 十袋まとめて通販で買うと、6、370円也。

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SUPER FUJIFIX-L定着液。15リットル用。1:2希釈ですので、濃縮した状態で5リットル。 1リットルで8×10のネガを20枚くらいは処理しています。15リットルだと300枚くらいは行けると思います。(いままでケチって使っていましたが、定着不足になることがあったので、今後はケチらないで使おうと思います)

3リットル用が一個約1,000円なので、15リットルだと五個で5,000円。15リットル用を買うと3,110円。送料は無料。15リットル用は重いので、通販で買うと楽です。

ペッツバールレンズの像面湾曲

1840年頃にウィーン大学の数学教授だったペッツバール博士が、従来より格段に高速なレンズを設計します。フランス式風景用レンズF16がペッツバールF4程度に改善されたので、だいたい4絞。当時のISO感度が1.5と仮定すると、現在のISO100より6絞り遅いです。日中日陰でISO100 F22で1秒(私が現在最も多く使う露出)は、ISO1.5 F16で32秒。ISO 1.5 F4なら2秒。32秒が2秒に短縮されたわけですから、ずいぶん楽になったものです。

ペッツバール型レンズは当初から近軸上は非常にシャープです。しかし、焦点面が曲がっており、画面の端に行くほど焦点面がカメラ寄りになります。これを図で示すと、こんな感じです。exp

放物面はExcelで作成。

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この作例では後ろの壁、バイクのヘッドライト、新郎新婦の手、Aの字あたりが放物面と交わっておりピントが合っています。奥にある顔は焦点面の前、左手前にあるCHEの文字は焦点面の後ろにあります。

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拡大図。放物面が後ろの壁と近い位置を通っているので、壁は広い範囲でピントが合っています。新婦の顔にピントを合わせたつもりだったのですが、撮影中にわずかにずれてしまいました。F=4.0開放だと被写界深度が浅いので、わずかの狂いが大きなピンボケを招きます。F22くらいまで絞れれば、これくらいの狂いは問題にならないと思います。

Commercial Ektar f:6.3 12 inch

江戸時代のレンズと今日の標準的な8×10用のレンズを比較したいと思い、コマエク12 inchを探していたところ、ぶねさんが持っていたので借用。ありがとうございました。シャッターはコパルの3番に取り換えられており、正確なシャッター速度が得られます。

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シリアルナンバーがRSですから1957年の製造です。

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リンホフアダプタを介してデアドルフ8×10に取り付けてみると、余裕で8×10をカバーしました。

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運搬時の後玉の傷が怖いので、リンホフボード用のキャップを革で製作。

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リンホフボード全体を後ろから保護します。

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前のキャップも製作し、運搬しやすくなりました。

 

橋口譲二

以前はほとんど他人写真集を見ることはなかったのですが、最近ちょっとずつ写真集や写真展を見るようにしています。最初にいいなぁと思ったのはイギリスで湿板コロジオン法の時代に撮影を行ったマーガレット・キャメロン。この人が使っていたと言われるJaminのレンズを入手し、何とか似たような写真を撮ろうと思って大判を始めました。その後、特に気に入った写真家が見つからなかったのですが、図書館でなんとなく手に取った橋口譲二のCoupleに感銘を受けました。写真はもちろんですが、インタビューでその日の朝に食べたものなどを聞いているのが面白かったです。初めて会った人々から色々と話を聞いて、その後で真正面から写真を一枚撮る、という手法は私がやろうとしているのと同じです。非常にプライベートな話をよく聞き出せたものだなぁ、と感心しました。

見た写真集は次の通り。Coupleが一番印象に残りました。

  • Couple、文藝春秋、1992年
  • 職 1991~1995 WORK、メディア・ファクトリー、1996年
  • 夢 Dream、メディア・ファクトリー、1997年

Microsoft Expression Web 4

パソコンを買い替えてからすでに2年がたちますが、新しいWindows 8パソコンでは大昔のHomepage Builderが動かないため、古いパソコン(Vista)を使ってHTMLの編集を行ってきました。とても不便なので無料のソフトを探したところ、Microsoft Expression Web 4が無料化されていることがわかり、試してみました。結果は良好で、大昔のHomepage Builder(15年くらい前のバージョン)で作成したHTMLを修正することができました。

ペッツバール・レンズの像面湾曲

ペッツール型レンズは像面湾曲がありますが、F22まで絞ると問題になりません。人物にピントを合わせていますが、後ろの壁にもピントが合うほど被写界深度が深いためです。

同様に19世紀に使われたフラン式風景用レンズ(単玉)もF22程度の絞りであれば十分シャープな画像を得ることができます。

つまり、ISO 100のフィルムは銀板や湿板に比べて格段に感度が高いので、日中は絞らねばならず、あまりレンズのテストにはなりません。なので、レンズテストという看板はおろして、単に昔の大判カメラ撮影会になっています。1秒露出なので、ブレのない写真はなかなかできませんが、モデルを引き受けて頂いた方の表情が素晴らしいです。

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Voigtlander & Sohn in Wien No 3178 (1848年頃オーストリアで製造されたペッツール型レンズ) Deardorff 4×5 POMAPAN 100, 4×5, F=22, 1秒

もし、ISO 10のフィルムを使えば、それぞれ

ペッツール型レンズ F4.0では約4/1秒、
フランス式風景用レンズ(単玉)では約F16.0 4秒

となり、本来の目的に合った露出時間になります。

EOS 5D Mark II 故障

EOS 5D Mark IIのメインダイヤルが故障。ISO感度を変更できない。カメラの右上の三つのボタンを押した後でメインダイヤルを回すしても何も変更されず、ボタンを押す前の状態に戻る。外付けのストロボがreadyの場合には、、メインダイヤルを回すとストロボが発行する。

7月22日 キヤノンサービスセンター銀座に持ち込み。修理終了予定は7月31日。実際の修理は7月23日に終わる。

原因: ダイヤルを制御しているDC/DC(電源制御)不具合。部品交換。アクセサリーシューに錆があったので交換。

その後: だいたいOKになりましたが、まだ時々ダイヤルが効かなくなる時がある。半年間の修理保証があるので、様子を見る。

 

日本モダンガール協會大會

7月19日、日本モダンガール協會の大會に参加。この会には日本モダンガール協會の会員が集まり、日本に於るモダンガール、またはその時代(大正末期から昭和初期)に関する発表を行った。私が発表したのは「写真レンズの歴史大正時代編」を掲載します。大會の記念写真を大正14年頃に製造されたディアドルフ8×10で撮影。残念ながら、こちらは非公開です。

写真レンズの歴史大正時代編

1、 日本光学: 日本光学設立の動機は1914(大正3)年8月に勃発した第一次世界大戦の影響に。それまでは輸入に依存度の高かった光学製品、特に光学兵器は他国に任せていたが、時の海軍は分散している企業と光学技術を結集することで光学兵器の開発と生産増大を促進しようと図った。そして、海軍とのつながりの深い造船所をもつ三菱合資会社の岩崎小弥太社長にその相談が持ち込まれた。軍の強い要請に応えて、三菱は光学工業に進出することを決意する。統合するメーカーは、東京計器製作所・光学計器部、岩崎硝子製造所・反射鏡部、藤井レンズ製造所

(カメラレビュー クラシックカメラ専科 No.53 ”50人のコレクターに聞く私の1題” 朝日ソノラマ刊(1999年12月発売)の中の矢沢征一郎氏が”最初期の民生用日本光学製レンズ2種”から引用)

2. 山崎光七 1905年(明治38年)に浅沼商会に徒弟として入社した山崎光七(1893-1989)は、指物師(当時は木製カメラを指物師が作っていた)からレンズ屋になることを決心する。そこで営業に頼んでツァイスに手紙を書いてもらう。「私は貴社のテッサー1類C型180mm F4.5が大変気に入っている。同じものを自分で作ってみたいので材料を送ってもらいたい」と書いた。営業の者はそんな馬鹿なことはないといったが、とにかくツァイスに手紙を送ってくれた。 半年も経ったであろうか、忘れたころにその現品が到着した。光七は鼻の穴を膨らまして、あらかじめ相談してあったレンズ屋の所に駆けつけた。レンズ屋がどのガラスが何番目か分からんというので、日本光学に順番を調べてもらったり、金物がうまくできなかったり、塗装で問題が出たり。

(写真工業2006年11月号、光学随想 2 山崎光七のコンゴーレンズ 尾関萬里著から引用)

コンゴーレンズが完成するのは昭和2年(1927)頃。これが契機となって輸入業者だった小西六も写真用レンズの開発を開始する。

3. 小原光学

小原甚八は海軍造兵廠で光学ガラスの試作に従事した。その後海軍は光学ガラス製造を日本光学に譲渡。昭和10年、蒲田に小原光学硝子製造所を設立。資金提供は服部時計店。レーダーの性能が向上するまで情報戦の主役は光学兵器。海軍に光学兵器を供給したのが日本光学工業、陸軍に供給したのが東京光学機械。小原光学硝子は東京光学機械が精工舎の測量機部門が独立したものだった関係から東京光学機械の光学ガラス供給源となった。

(「ミノルタかく戦えり」(神尾健三著、朝日ソノラマ)から引用)

60年安保条約

日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約 1960年(昭和35年)に更新された安保条約

第三条 締約国は、個別的に及び相互に協力して、継続的かつ効果的な自助及び相互援助により、武力攻撃に抵抗するそれぞれの能力を、憲法上の規定に従うことを条件として、維持し発展させる。

(コメント)「相互援助により武力攻撃に抵抗する能力を憲法の規定に従い発展させる」というのは憲法九条と矛盾します。この法律が批准された前例があるので、自衛隊に関するたいていの法律は憲法違反にはならないと思われます。

第四条 締約国は、この条約の実施に関して随時協議し、また、日本国の安全又は極東における国際の平和及び安全に対する脅威が生じたときはいつでも、いずれか一方の締約国の要請により協議する。

(コメント)「極東における国際の平和及び安全に対する脅威が生じたときは協議する」とかいてあるので、日本の領土外の極東のことについてもアメリカと日本で協議します。しかし、日本が武力行使するかどうかは、はっきりしません。

第五条 各締約国は、日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従つて
共通の危険に対処するように行動することを宣言する。前記の武力攻撃及びその結果として執つたすべての措置は、国際連合憲章第五十一条の規定に従つて直ちに国際連合安全保障理事会に報告しなければならない。その措置は、安全保障理事会が国際の平和及び安全を回復し及び維持するために必要な措置を執つたときは、終止しなければならない。

(コメント)「日本国の施政の下にある領域における共通の危険に対処するように行動する」と書いてあるので、日本の領海内であれば、日本も集団的自衛を行います。

第六条 日本国の安全に寄与し、並びに極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するため、アメリカ合衆国は、その陸軍、空軍及び海軍が日本国において施設及び区域を使用することを許される。前記の施設及び区域の使用並びに日本国における合衆国軍隊の地位は、千九百五十二年二月二十八日に東京で署名された日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約第三条に基く行政協定(改正を含む。)に代わる別個の協定及び合意される他の取極により規律される。

日本国のために
岸信介、藤山愛一郎、石井光次郎、足立正、朝海浩一郎

(コメント)日米安保条約は日本国の施政の下にある領域で集団的自衛を行うと規定しています。(日本の領土ではあるが、他国が実効支配しており日本国の施政の下にない領域、の場合微妙ですね)。日本以外の極東の脅威については協議をします。アメリカの領土やその他の地域のことは規定していません。

憲法九条

日本国憲法(昭和二十一年十一月三日憲法)

第九条    日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

(コメント)読んだ通りです。しかし、「永久にこれを放棄する」というのはポツダム宣言のEventual Japanese participation in world trade relationsと矛盾するような気がします。日本にとっては憲法が大事ですが、戦勝国にとっては憲法よりポツダム宣言の方が大事です。アメリカなどの戦勝国は自国の貿易システムを守るために武力、すなわち大金と多量の血を費やしています(良いか悪いかは別にして)。敗戦国日本が血を流さずに国際貿易の恩恵だけを受けることを戦勝国が許すとは到底思えません。安倍首相は今年がポツダム宣言のEventualに当たると考えているのかもしれません。

ポツダム宣言

安保法制が衆議院を通過しました。自民党の説明も、野党の追及も、テレビのニュースも、なんのこっちゃさっぱり分からないので、歴史的背景を調べてみました。まずは戦勝国が日本の戦後処理を決めたポツダム宣言から。

ポツダム宣言 1945年(昭和20年)7月26日に発表

第七条 新しい新秩序が確立され、かつ日本国の戦争遂行能力が一掃された確証が得られるまで、ここに示された目的を達成するために、連合国が指定する地域を占領する。

第九条 日本軍を完全に武装解除後、軍人は家に帰り平和的で生産的な生活に戻ることを許す。

第十一条 日本国は継続的な経済活動を行うため、または賠償を行うための産業活動を許す。ただし、再軍備を可能にする活動を除く。必要な原材料の輸入を許す(原材料の支配はできない)。しばらくしたら世界貿易の枠組みへの日本の参加を許す。英文:Eventual Japanese participation in world trade relations shall be permitted.

第十二条 連合軍の占領部隊はこれらの目的が達成され、日本人が自主的に平和を愛する意思を示し、責任ある政府が出来た時点ですみやかに日本から撤退する。

(コメント)第十一条のEventual Japaneseより前は完全に再軍備を禁止しています。しかし、Eventual Japaneseより後では世界の貿易を守るためには、他の国と同じようにやって下さい、(権利も義務も)というふうに読めないこともありません。

第十二条が守られると、米軍は速やかに日本から撤退しなければならないので、ポツダム宣言を修正する意味で、日米安保条約が結ばれたのだと思います。

フレンネルレンズ

Deardorff 5×7に付いてきた4×5バックにはフレンネルレンズがピントグラスの手前(レンズ側)に入っていた。その分ピントグラスが後退しているので、どう見てもフィルムがピント面に来るとは思えない。フレンネルレンズを撤去して撮影したところピントは合っていた。

Webを見ると、ピントグラスの手前にフレンネルレンズを入れた場合、ピント調整が必要と書いてあるが、具体的な方法は書いていない。方法は多分ふたつしかない。

1.フレンネルレンズを少し小さく切って、正しい位置のピントグラスの前に貼り付ける。

2.ディアドルフのすりガラスを支える木枠をフレンネルレンズの厚さだけ削る。

ピントグラス洗浄

Deardorff 5×7に付いてきた5×7と4×5のピントグラスが汚いので洗浄。Webで調べるとピントグラスは触らない方が良い、みたいなことが書いてあったので触らないでおいたが、ちょっと我慢ならないので取り外して洗剤で洗浄。自然乾燥したら二枚とも見事に新品に戻った。すりガラスも普通のガラスなので硬いので、ちょっとやそっとでは傷かない。ただ、汚れが付きやすいということだけ。

4×5のピントグラスは高級な方眼が入っており、洗っても方眼の線は全く消えない。5×7のピントグラスはインクで線を引いただけのようで、洗うと方眼はほとんど消えた。必要なら自分で線を引きましょう。

CANON PIXUS MG7530購入

CANON PIXUS MG7530購入
http://cweb.canon.jp/pixus/lineup/allinone/mg7530/index.html

11年ほど前に買ったプリンタCanon PIXUS 9900i (A3 8色)がついに壊れたので、新しいプリンタCANON PIXUS MG7530 (A4 6色)を購入。12,500円ほど。当初9900iを修理しようかと思ったが、修理代でMG7530が買えることに気付く。

モノクロ写真出力用にA3 顔料プリンタを買おうと思って量販店に出かけたのだが、その重量とインク代の高さにおじけづいて安いA4染料機種に変更。安いと言ってもグレーインクを搭載しており、白黒写真の出力も問題なさそう。

比較したのは次のプリンタ:本体価格は6万から9万ほど
PIXUS PRO-1 :12色、インク代一式30,720円、重量27.7Kg
PIXUS PRO-10s:10色、インク代一式9,000円、重量20Kg
EPSON PX5VII:9色、インク代一式21,080円、重量15Kg
EPSON PX-7V:8色、インク代一式10,230円、重量12.3Kg

結局購入したのはこのプリンタ: 12,500円也
PIXUS MG7530:6色、インク代一式7,120円(大容量インクカートリッジの場合)、重量7.9Kg

こんなに安くても無線LANでスマホから簡単にプリントできて結構便利。白黒写真の印刷もまずまず。

 

 

フィルム乾燥時の貼り付き

もうひとつの傷の原因は乾燥時のフィルムの貼り付きです。洗濯ばさみでたくさんフィルムを吊るして自然乾燥させるとき、二枚のフィルムが貼り付いてしまうと、そこに跡ができます。もちろん貼りつかないように慎重に吊るしているのですが、枚数が多いと時々貼り付きます。はがすのは難しくありませんが、跡が残るのが困ります。(乾燥前にドライウェル使用)

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右下から左上に至る貼り付き跡。レタッチで何とかなります。しかし、このカットはピントが甘く、どうせ没になる運命でした。同じカットがもう一枚ありますので、そちらを採用。8×10だと持ち運べるフィルムの枚数が少ないので撮り直しする気になれませんが、4×5でなら結構な枚数のフィルムを持ち運べますので、撮り直し可能です。

フィルムの傷は一昨年の♪五月五日の

カットフィルムホルダーからそっとフィルムを出して、フィルムを一枚ずつ皿現像すると、あまりフィルムに傷がつきません。しかし、カットフィルムを大量に撮影・現像する時に横着をすると結構傷がつきます。今回は現像皿に剥離した黒い幕が浮いていましたので、現像またはそれ以前に傷ついたのだと思います。傷がつく可能性としては、

1. 毎晩寝る前に電気を消して、撮影済みのフォルムをカットホルダーから出して黒い袋にしまい、新しいフィルムを装填していました。撮影済みのフィルムを一枚ずつ袋に入れた時に傷ついた可能性があります。本来は袋の外で積み重ねて、全部のフィルムを一気に袋に入れなければいけません。(でもこの方法は突如電気が点いた時に全滅なのでちょっと怖い)

2. 8×10の皿を仕切って、4×5を四枚ずつ処理した時に仕切り板の下をくぐって傷がついてしまった。仕切り板を止めるガムテープを増やせば対策になりそう。

以下に実例を示します。

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右上に二本大きな傷があります。

 

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他のフィルムの角で削れたような感じです。右端の大きな傷は簡単に補修できそうです。でもよく見ると、少し顔にも傷が。

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多分他のフィルムを重ねたときに削れたのだと思いますが、それがいつかは分かりません。レタッチである程度修正できると思いますが、結構大変そうです。

4×5フィルムを四枚ずつ現像

京都で4×5のネガを三日で27枚撮影しました。ホルダーは6個で毎晩入れ替え。これを8×10の皿で現像するため、皿を四分割しました。これだと8×10のフィルムを7枚現像するのとほぼ同じ時間で終了します。水温が高かったので(26度くらい)、現像皿だけは氷水の入った大きなさらに浮かべて現像。スーパープロドール1:1希釈現像、約4分。

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右から現像皿、定着皿、水洗皿。プラスチックの仕切り板をガムテープで止めただけです。後で気づいたのですが、ガムテープで止まっていないところでは、フィルムが仕切り板の下に潜り込んで傷がついてしまいます。次回からはたくさんガムテープを貼って、フィルムが下に入り込まないように防衛しなければなりません。

ペッツバールで集合写真

ペッツバール型のレンズは像面湾曲があるので集合写真には適さない、と固く信じていたのですが、絞り込めば特に問題ないようです。ペッツバール型レンズの場合、後群の二枚のレンズの間隔を調整すれば像面湾曲の度合いを変えることができます。レンズによっては肖像写真に特化するため、わざと像面湾曲を強く設定したレンズもあると思います。しかし、1848年頃ウィーンのフォクトレンダーで作られたこのレンズはそんなことはなく、集合写真でも大丈夫のようです。ペッツバールを絞り込んで集合写真に使う人は少ないので、作例が見ない、ということのようです。

Camera: Deardorff 4×5
Lens: Voigtlander & Sohn in Wien No 3178 (1848) 175mm F4
Film: FOMAPAN 100 4×5
F22, 1s

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ルルブール単玉 4×5フィルム作例

ルルブール単玉(約175mm 約F16)を4×5フィルムで使用。絞り開放でもシャープです。ワッシャーのような形の絞りを付けたり外したりするのは大変ですが、F22の絞りを付けたままでのピント合わせはできます。露出はキャップを開ける時間で調整することもできます。(1/4秒から2秒くらいであれば)

京都の三年坂にて。

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ルルブール単玉、驚きのシャープさ

単玉、またはフランス式風景用レンズと呼ばれる1群2枚のレンズを中将姫光学さんに借りてDeardorff 5×7でテスト。焦点距離約175mm( 7インチ)開放F16。はっきりとした製造年は分かりませんが、レンズのコバにLerebours et Secretanとペン書きしてあることから1845-1850年あたりの製造だと考えられます。

テスト結果は驚くほど良好でした。F16開放、露出時間1秒(キャップ)のサンプルです。フィルムはFOMAPAN 100 5×7。

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髪と服の連続性

髪の毛の色が、茶色=>青=>ピンクと変わり、同じピンクの服に溶け込んでいます。ヘアメークと衣装に連続性があり斬新です。ご本人は「ドキドキ」の指輪?がお気に入りのようです。

左に写っているカメラはDeardorff。レンズは、Carl Zeiss Jena No 57693 Planar 1:4 F=205mm Serie Ia, No 12 (1902年製造)。

この写真はDarlot Paris 100mm F3.6 (1860年代)レンズをCanon EOS 5D Mark IIに取り付けて撮影。

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8×10の皿で5×7フィルムを2枚現像

8×10現像用の皿を使って5×7のフィルムを2枚ずつ現像してみました。適当なプラスチック板を切って、皿の真ん中にガムテープで貼り付けただけ。フィルム同士が重なって、フィルムの角で傷がつくのを防ぎます。現像液と現像時間も節約できます。

左上:水洗(流水)   右上:停止(ただの水道水)

左下:定着液(2分割) 右下:現像液(2分割)

水洗いは分割ません。今時期は水温が22度くらいなので、スーパープロドール1:1希釈現像で4分。7枚の現像がわずか20分ほどで終了。ただし、梅雨時は湿度が高くて乾燥に1時間以上かかるので、早々に現像+デジタル化完了、というわけにはいきません。

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Eric Uys Photographer

南アフリカの写真家Eric Uys氏と原宿で立ち話。http://www.ericuys.com/ にきれいなサンプル写真があります。今日は小雨模様なので、Deardorff 8×10ではなくDeardorff 5×7を持っていたのでカメラが小さく見えます。5×7もカメラ自体は決して軽くないのですが、カットフィルムホルダーが小さくて軽いので助かります。

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写真集食堂 めぐたま

山手線の恵比寿駅から徒歩7分のところに写真評論家・飯沢耕太郎氏所蔵の写真集5000冊が自由にみられる「写真集食堂 めぐたま」があります。今日はじめて行ってきました。写真集は高価で買えないですし、自宅で保管するも難しいし、図書館では食事しながら見られないし、こういう場所があると助かります。写真が好きだと言いながら、有名な写真集に対する知識は皆無なので、ちょっと勉強したいと思います。

めぐたま http://megutama.com/

コメントのリンク禁止

禁止ワードを設定して防衛しているにもかかわらず、ふたたび大量のスパム書き込みがありました。これらには特定の語句が含まれませんので、禁止ワードでは防衛できません。

そこで、コメント内部のリンクを禁止にしました。コメント書き込み時は注意願います。

Deardorff 5×7用ボードに装着したレンズ三種

左から Emil Busch Stigmarlinse(ラブラ材), Lerebours et SecretanのFrench landscape lens(カリン材), Planar Ia 4/200(ウォールナット材)。をDeardorff 5×7に取り付けたところ。5x100x150mmの板が東急ハンズにたくさん売っています。木の種類が豊富。一枚100円から400円くらい。これを100mmで切断して、ベニヤ板で裏打ちしてから、端を2.5mm程度の薄さに彫刻刀で削れば完成。

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Emil Busch StigmarlinseのDeardorff 5×7用4×4インチボード(表)

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Emil Busch StigmarlinseのDeardorff 5×7用4×4インチボード(裏)

このレンズには座金がないため、たまたま合う金具にねじ込んでいます。ビスの穴が無いため、ボンドで接着しています。裏は醜いですが、表からは見えません。彫刻刀で削った後が見苦しいですが、実用上は問題ないと思います。薄いベニヤ板で裏打ちしないと、無垢の薄い板は割れる危険性があります。

Deardorff 4×4 -> 6×6レンズボードアダプタ 2

4×4ボードに入ったLerebours et SecretanのFrench landscape lensをDeardorff 5×7に取り付けたところ。

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4×4ボードに入ったLerebours et SecretanのFrench landscape lensを自作の4×4 -> 6×6ボードアダプタを介してDeardorff 8×10に取り付けたところ。蛇腹の伸び具合から、このレンズの焦点距離は160mmくらいだと分かります。

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Deardorff 4×4 -> 6×6レンズボードアダプタ

ディアドルフ5×7用の4×4 inchレンズボードを、8×10用の6×6 inchボードに変換するアダプタを作成。小さいレンズは4×4 inchボードに取り付けておけば、6×6 inchのカメラでも使えます。レンズの収納的も楽です。

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薄いベニヤ板に3mm厚の天然木の板を貼り付けて、真ん中に穴をあければ完成。上側の金具は真鍮の板を適当に切断。下のスライド金具はeBayで新品を三個ほど買いました。そんなに高いものではありません。

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1902年に製造されたPlanar 4/205mmを取り付けたところ。これは5×7のレンズですので、縮小バックを使います。

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Lerebours et SecretanのFrench landscape lensを取り付けたところ。これも5×7のレンズのようですので、縮小バックで使います。

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裏はこんな感じ。光線が漏れないように注意したつもり。ビスを埋め込んで、裏面をスムーズにしました。(実はビスの長さが足りなくて、こうしないとナットに届かなかった)

Deardorff 8×10 Linhoff adapter 改良

以前Deardorff 8×10 Linhoff adapter を作ったのですが、ニスを塗っていなかったので見た目が悪い。そこで チーク材風に改良。

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ちょっと高級っぽく見えます。

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実は東急ハンズで買ってきた樹のシールをハサミで切って貼っただけです。

Linhof quick shue

Linhof Quick Shue

ディアドルフの8×10カメラを三脚に乗せるのは、ちょっと難しいです。カメラの底面が大きいので、ねじ込み時に三脚穴の位置が見にくいのです。特に最初期型のディアドルフの8×10カメラには三脚用の金属プレートがなく、木の板にいきなり三脚穴が開いている感じなので、変なことをすると板が割れてしまいそうです。

これを改善するため8×10に適したクイックシューを探したところ、リンホフのもの(中古)が見つかりました。

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赤い大きなレバーが目立ちます。取り付けはオートロック(カメラを押すだけでロックされます)なので、取り外しにだけレバーを使います。

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六角レンチはシュー内に収納されています。

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シューをカメラに取り付ける時に、この六角レンチを使用します。

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ディアドルフ8×10に取り付けたところ。使用中に誤ってネジを緩めてしまうことはありません。

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位置を合わせてカメラを押し付けるだけで自動的にロックがかかります。取り外す時には赤いレバーを押してカメラを持ち上げます。

Lerebours et Secretan, French landscape lens

Lerebours et Secretan, French landscape lens

ルルブール・セクレタンの単玉レンズ。1839年にダゲレオタイプが公開されたとき、ジルー商会からダゲレオタイプ用のカメラが発売されました。このカメラにはシュバリエの色消し単玉レンズが付いていました。同じ時期にルルブールもダゲレオタイプカメラ用のレンズを製造。これらのレンズは暗いので主に風景用に使われ、フランス型風景用レンズと呼べれました。(人物用には明るいペッツバールレンズ(ドイツ式)が使われました。)

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Lerebours et

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Secretan

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判読不能

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絞り板三枚付き。この型のレンズはレンズ一個の単純な構成のわりにはよく写ったので、その後一世紀にわたり多くのメーカーで作られました。

Deardorff 5×7 Bottom Sliding Lens Board Strip

Deardorff 純正新品のレンズボード留め金。51

eBayで新品を購入。

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付属の木ネジの頭がプラスだったので驚きましたが(全部マイナスだと 思っていた)、純正の新品ですので機能的には完ぺきです。

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明治35年に製造されたPlanar 205mm F4を取り付けたところ。このフランジ金具はDeardorff用に作られたもののようで、妙にぴったり合います。

Deardorff Hybrid Sliding Lens Board SINAR/66RC

Deardorff Hybrid Sliding Lens Board SINAR/66RC

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ディアドルフ8×10カメラにSINARボードとDeardorff 6インチボードを両方取り付けられる部品。ディアドルフ純正の新品です。

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私のDeardorff 8×10カメラは再初期型なので全く合わなかったらどうしようかと心配したのですが、外形は同じ大きさのようです。

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しかし、上から見ると断面形状が少し形が違うようです。

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兼用ボードは厚すぎて右側だけ溝に入りません。

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兼用ボードは形状が合っていないので、隙間があいてしまいそうです。

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オリジナルのボードはこんな形状です。

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上がオリジナルのボードで、下が兼用ボード。

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しかたないので、兼用ボードの裏面を削って形状を合わせました。

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これでめでたくフロントのスライディングボードが交換できました。ちょっとニスの色が濃いのが気になりますが、その他は問題なさそうです。

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ジナーボードを取り付けたところ。上下ぞれぞれ一点で引っ掛けていますのでちょっと不安ではありますが、実用上は問題ないと思います。ジナーボードに入ったレンズを借用する時には大いに活躍してくれると思います。

pint glass & film/plate holder

ピントグラスの位置とフィルムの位置が一致しないとピントの合った写真を撮ることはできません。Deardorff 8×10カメラで撮影すると、ピントグラスで慎重にピント合わせを行ったのにフィルムはピンボケということがあります。そこで、ピントグラス、フィルムホルダー、プレートホルダーの位置を調べてみました。

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レンズとフィルムの距離が変わるとピントの位置が移動します。8×10標準の300mmレンズでどの程度なのかを計算してみました。無限遠位置から33mmレンズを繰り出すと2m42cmにピントが合います。1mm手前の32mmでは2m51cmにピントが合います。1mmレンズまたはフィルムを動かすと、ピント位置が85mm移動します。左目にピントを合わせてつもりが、右目に合うような感じですね。

同様に9mmレンズを繰り出すと9m70cmにピントが合い、8mm繰り出すと10m95cmにピントが合います。1mmで1m25cmピントが移動します。

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ピントグラスの位置を同じ厚さのポストイットで測りました。直接ノギスで測ると、測るたびに違う値が出てくるので、ポストイットの枚数を調整して測りました。裏に糊がついているので、浮くこともありません。

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ポストイットの厚みをノギスで測ると5.4mmほど。

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コの字型のシースが付いたホルダーにフィルムを入れて、同じポストイットを載せると、1mmほど低いです。ピントグラスに比べてフィルムは1mmほどレンズから遠く、1mmレンズを繰り出したのと同じ効果があります。被写体の距離が2.5mでは10cmほど前ピンになると思います。

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このタイプのシースの場合でも結果はほとんど変わらず、やはりフィルムはピントグラスの位置よりも1mmほどレンズから離れているようです。

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ガラス乾板用のプレートホルダーは明らかに厚みがあります。

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ポストイットで深さを測ります。

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約8.1mmです。フィルムホルダーはフィルムの厚さを考慮して6.6mmですから、ガラス乾板の方が1.5mmほど後ろです。8×10のガラス乾板の厚さが1.5mmだったらフィルムと同じ位置に来ます。これでピントグラスとの誤差1mm。もしガラス乾板の厚さが2mmだったら、ピントグラスの位置との誤差が0.5mm程度になります。

結論としては、ピントグラスの位置を1mmほど後ろに下げた方がよさそうです。

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ちなみに、ガラス乾板用のホルダーに8×10のフィルムを入れると、少し小さすぎます。フィルムシースを付けて、ちょうどぴったりの大きさになるようです。

8×10 Plate Holder

つ8×10のホルダーは一種類しかないと思い込んでいたのですが、実は二種類あるようです。フィルムホルダーは一種類なのですが、プレートホルダー(乾板用)があったのでした。とても安かったので9枚買ったのですが、開けてびっくり、プレートホルダー(乾板用)でした。

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下がフィルムホルダー。上がプレートホルダー。外形は同じです。

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第一の違い: プレート用(上)にはフィルム用のガイド(下)がありません。フィルムを入れても引き蓋を引いた瞬間に脱落してしまいます。ガラス乾板は硬くて曲がらないため、ガイドがなくても脱落しません。その前にガイドがあるとガラス乾板はホルダーに入りません。

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そもそも商品名がプレートホルダーでした。実物を見てはじめてその意味が分かりました。

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ロチェスターのコダックで製造されました。

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第二の違い: ホルダーの厚みが違う。フィルム用が14.9mm程度なのに対し、プレート用は17.6mmあります。その差2.7mm。

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第三の違い: フィルムホルダーの引き蓋の材質が通常ベークライトか金属であるのに対し、プレートホルダー用はボール紙製が主流のようです。5枚ほどベークライト製の引き蓋がありましたが、これは後の時代に交換されたものだと思います。ボール紙製の引き蓋は劣化が激しく、簡単に折れてしまい、使えません。

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これがベークライト製の引き蓋。取っ手が金属製です。

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ボール紙製の引き蓋。取っ手が木製です。

8×10にガラス乾板は現在入手できませんので、湿板コロジオン法で使う以外には使えません。

ガラス乾板用のホルダーを間違って買わない方法をまとめると、

1. フィルム用のガイドがあること

2. 厚みが14.9mmほどの薄型であること

3. 引き蓋の取っ手が金属製であること。木製の場合にはボール紙製で壊れやすい。

Turner-Reich in Copal No.3 Shutter

シャッターが壊れていて使えなかったGundlach Turner-Reich 8×10 F6.8をFUJINAR-SC 4.7/25cmが入っていたCOPAL No.3 シャッターに取り付け。

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まったくの偶然ですが、後玉はシャッターにそのままねじ込めます。

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前玉はそのままではねじ込めませんので、スクリューを切って、別のスクリューを貼り付けました。

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元のスクリューより直径が2mmほど小さくなりました。

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完成した部品。

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組み立て後、リンホフボードに取り付けます。

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リンホフボードをアダプタを介してディアドルフ6インチボードに取り付けます。

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焦点距離が違うので、絞りの指標が違うので手書きで変更。

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改造終了。1/125sの高速シャッターが使えるので、晴天の屋外でも絞りを開けられます。

オーネット コールマン

アルトサックス奏者オーネット・コールマン 6月11日死去 85歳。好きなサックス奏者だったので残念です。

オーネット・コールマンの死を伝える記事をネットで検索すると、おかしな記事が多のが気になりますが、まあ天才ですからしかたないですね。

何回も聞いたレコードはAt The “Golden Circle” Vol. 1(1965)だけです。これが傑作であることは皆が認めるところですが、これをうまく評論することは難しいようです。まあ、天才ですからしかたないですね。

ご冥福をお祈りします。

 

真鍮ルーペのストラップ

明治6年の真鍮ルーペにはストラップが付いていませんので首からぶら下げることができません。そこで簡単なストラップを作りました。

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適当な金属のリングをヘリコイドのところに入れ、携帯電話用のストラップを結びます。

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こんな感じでぶら下げます。

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ホースマンの7倍ルーペより少し大きい程度。

明治6年のピントグラス用ルーペ

J. A. C. Murray 1873と書かれた真鍮製のルーペ。大判カメラのピントグラスにぴったりと押し付けて画像を拡大し、ピント合わせを行うためのものです。日本語ではピントルーペと呼ぶのだと思いますが、英語の名前が分かりません。とてもGoogleで検索しにくい物です。

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ヘリコイドが付いており、視度調整ができます。

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部品は5個。部品の加工精度が良く、スムーズに組み立てられます。

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J. A. C Murray 1873と書いてあります。多分明治6年に書かれたのだと思いますが、これがいったい製造メーカーの名前なのか、所有者の名前なのかは分かりません。

レンズ構成は2群2枚。前が平凸、後ろが凸平。倍率は4倍くらいで、シャープさは今のルーペとそんなに変わりません。

変な光線漏れ

Camera: Deardorff 8×10 (1925)
Lens: Gundlach Turner-Reich Anastigmat 8×10
Film: FOMAPAN 100 8×10 (Developper SPD 4min/24C)
F=8, 1/30s

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画面左下に奇妙な光線漏れがあります。最初ビニール傘かと思ったのですが、そうではないようです。原因不明。カメラを買った時におまけで付けてもらった8×10のカットホルダーなので、今まで使った回数が一番多いホルダーです。今までは問題なかったのですが。

比較的新しいプラスティックの8×10のカットホルダーは(といっても既に新品は販売中止)結構高いので、80年くらい前に作られた古い木製のホルダーを使っています。値段はプラスチック製の1/2~1/3程度ですが、結構ぼろぼろなので修理しながら使っています。古い木製のホルダーの方が古い木製のカメラには似合います。なので多少の光線漏れには目をつぶりつつ、密かに対策を考えることにします。

8×10らしいと思っている写真

手前味噌ではありますが、先週京都で撮った写真で8×10らしいものを解説します。

turnercGudlach Turner-Reich 8×10 約300mm F=11 1/30s F11に絞っているので人物にはピントが合っています。約300mmのレンズなのでバックは大きくボケていますが、F11なので滑らかなボケになっています。 気になるのは左側の板塀。板塀の左は工事中で、臨時の板塀は景観に配慮しているとはいえ、かなり安っぽい。少し坂の下の土産物屋の軒先がいいのですが、そこだと右奥の駐車場の車を避けるため、八坂の塔の真下に人物を入れるのが難しくなります。この道は時々車が通るので、道の真ん中に三脚を立てるのは勇気がいります。

turnerc2Gudlach Turner-Reich 8×10 約300mm F=11 1/30s これも同じ場所から。八坂の塔は左になってしまいましたが、人物とバックがよく分離できているのでまずますかなぁと思います。台湾からの観光客ですが、右の方は日本語ができました。

turnerc4Gudlach Turner-Reich 8×10 約300mm F=22 1/30s  嵐山の渡月橋をバックに記念撮影。桂川西岸の北側には日陰がないので、顔に影が出るのを承知で直射日光下で撮影。思ったほど顔の影は気にならず、なかなか滑らかな描写になりました。F22まで絞ってもバックが適当にボケて、なお渡月橋だと分かる、というのが8×10の魅力だと思います。

turners3Gudlach Turner-Reich 8×10 約300mm F=9 1/30s 三年坂にて。F9だとバックのボケはさらに大きくなり、人物と背景がよく分離できます。この場所は日陰になる時間帯が長いので撮影条件がいいようです。三年坂が混雑している時には三脚を立てることは困難ですが、この日はかなり空いていたので坂を上り切ったところにある大きなゴミ箱の前にひっそりと三脚を立てました。

サングラスの奥

濃いサングラスの奥にある目は肉眼では全く見えません。しかし、晴天の順光の状態で撮影したFOMAPAN 100 8×10ネガフィルムを現像してみると、サングラスの奥の目が写っていました。サングラスがカットしていない波長に感光しているように見えます。なかなか面白い発見のような、そうでもないような。まあ、サングラスを取ってね、とお願いすればいいだけの話なのですが。(香港からの観光客だそうで、有名人とかではなさそうでした)

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逆光の難しさ

陰に入れるかまたは逆光にして、顔の醜い影を防ぎましょう、というのがセオリーだと思います。バックが暗いと顔の写りが良くなります。戦前のノンコートのレンズを使う場合はなおさらです。今までそのような場所ばかり選んで三脚を立ててきたわけですが、ワンパターンになりがち。なので、難しい条件で撮影を試みるのですが、やっぱり失敗した例を解説します。

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白川巽橋の南側にて。巽橋の上は混雑しているので、辰巳大明神のあたりから巽橋をバックにした構図。ほぼ真上からの直射日光を避けて木陰に入ってもらったのですが、これが失敗。日向の方が良かったようです。

・ 近寄りすぎたので巽橋が見えない
・ 顔に変な木漏れ日が当たっている
・ 顔よりバックの方が明るく、顔の滑らかさに欠ける

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嵐山の渡月橋の東岸南側で撮影。香港から来たカップルで、8×10のディアドルフに興味津々。しばらく中国語の練習にお付き合いいただいた後、記念撮影。木陰に入ってもらったのですが、桂川の水面が非常に明るくて、顔の写りが悪い。

・ カメラを引くと日向に出てしまうため、近づきすぎて渡月橋が見えない。
・ 顔にコントラストがなく、滑らかさに欠ける。
・ バックが明るすぎてハレーションを起こしている。

ksmt.com写真掲載方法

ksmt.comのトップページにある記事に中の写真は、長らく(2006年からですから、既に9年)左に縮小画像、右にピクセル等倍画像(サイズは800×533)を掲載してきました。デジタルカメラを使用した時のレンズの描写が分かるようにするためです。また、ksmt.comのディスク容量が小さいため、ファイルサイズを節約する必要がありました。

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最近はフィルムでの撮影が多くなり、フィルムを複写した後でピクセル等倍に拡大するのもいかがなものか、と思うことが多くなりました。

今後は、1200×950程度の画像だけで、ピクセル等倍を省略して公開することが増えると思います。

 

直射日光

モノクロフィルムでポートレートを撮影する時、顔に直射日光が当たると醜い影が出るので日陰で撮影していました。しかし、この日はどうしても都合の良い日陰が見つからず、直射日光下での撮影となりました。FOMAPAN 100 8×10フィルムは、予想外に良い結果を出してくれました。顔の影はあまり気になりません。

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嵐山の渡月橋にて。渡月橋が明るいので、人物も日向に出て頂いた方が良いようです。

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産寧坂の青龍苑にて。木陰に入ってもらえないこともないのですが、そうすると顔よりバックの方が明るくなるので、なかなかうまくいきません。また、まだらに木漏れ日が当たるのも困ります。結局、直射日光下が一番いい結果になりました。

無一居

無一居( http://www.photo-china.net )というレンズメーカーがあることに気づきました。マニアに人気が高く現在では入手困難なレンズを少量復刻して製造販売しています。無一居のホームページからラインナップを引用させて頂きます。

タンバールへのオマージュ「花影」S1 60mm f2.2 (販売中)
幻想的な肖像鏡 へクトール「花影」S2 73mm f2.0(検討中)
ベレク設計による幻のトリプレット「花影」S3 75mm f4.0(検討中)
ロモへの憧憬「湖楼」X1 32mm f2.4(販売中止)
「湖楼」X2 50mm f2.3 パン・タッカー (検討中)
「院落」P1 50mm f1.9 キノ・プラズマット 予約中
「院落」P2 38mm f4.5 ザッツ・プラズマット 検討中
「院落」P3 ?mm f? キノ・プラズマット Nr.1 検討中
「院落」P4 ?mm f? ドッペル・プラズマット 検討中
「院落」P5 ?mm f? マクロ・プラズマット 検討中
「香箋」G1 35mm f1.9 スーパー・シックス 予約中
「香箋」G2 50mm f1.0 アンジェニュー M1 検討中
「香箋」G3 90mm f1.6 ズマール 検討中
「香箋」G4 トポゴン 現在製造不可と回答いただいていますが、あまり画角をよくばらなければ可能かもしれません。
「香箋」G5 50mm f2.0 ヘリゴン 検討中
「清麗」T1 45mm f2.8 エクスプレス 予約中
「清麗」T2 28mm f5.6 ヘリアー 検討中
「朦月」D1 50mm? ダゴール 仕様検討中
「朦月」D2 アンギュロン 製造不可
「朦月」D3 アンチプラネット 製造不可
「朦月」D4 オルソスコープ 存在意義不明
「鼓灯」C1 80mm f3.6 ペッツバールの何か 製造可能か要検討
「鼓灯」C2 80mm f4.0 ニコラ・ペルシャイド 検討中
「鼓灯」C3 ?mm f? ピンカム・スミス 検討中
「鼓灯」C4 グラマツキの肖像レンズ 製造不可
「醉墨」E1 エルノスター 検討中
「醉墨」E2 プリモプラン 検討中
「醉墨」E3 ベレク設計のエルノスター 検討中
「醉墨」E4 ベレク設計のゾナー 検討中
「思茶」R1 15mm f8 ホロゴン 製造不可
「思茶」R2 25mm f2.8 スーパー・アンギュロン予約中
「思茶」R3 28mm f5.6 グランダゴン予約中
「霜枝」Z1 トランスフォーケーター 検討中
「霜枝」Z2 パン・シノール 検討中

”オルソスコープ 存在意義不明”というのが気になります。入手してテストしてみたいものです。

B.B. King

B.B. King 2015年5月14日死去。89歳。

B.B.はBlues Boyの略だそうです。誰が聞いても分かりやすい歌とギターでBluesの普及の立役者でした。映画ブルース・ブラザーズにも大御所として出演しています。

高校二年の時(1975年)、山本君からレコードをLive at Regal借りて聞いて気に入りました。1965年の録音ですから、録音後十年目に聞いたことになります。当時はブルースブームでFM大阪でも時々ブルース特集を放送していました。iPhoneに入っているので今でもたまに聞きます。

B.B.キングをもじったと思われるものに、踊るポンポコリンを歌う「BB.クィーンズ」、椎名林檎の歌「BB.QUEEN」などがありますが、真相はさだかではありません。

LED Viewer Excellence

ライトボックスの上にネガをのせてデジカメで複写するとき、最新のLEDと、28年前の蛍光灯ではこれくらい違います。

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LEDライトボックスを使用

 

 

 

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28年前のライトボックスを使用

28年前の蛍光灯5000lm vs. 最新のLED 5700lm

明るさのムラ

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ネガフィルム複写時に問題となるのはライトボックスの周辺部の光量落ちです。その点、LED(上)は28年前の非インバータ蛍光灯(下)より優れています。蛍光灯の方は経年変化もあります。

5000lx

蛍光灯は点滅していますので、ある時刻においては結構明るい。

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しかし、別の時刻においては消灯しています。1/640sで撮影すると、こんなふうに見えます。これがフリッカーです。一方LEDは連続発光ですので、フリッカーはありません。

LED Viewer 5000A4

進光社のLIGHTNING LEDビュアー5000A4をAmazonで注文。届きましたので、ちょっとレポートします。

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見た目はフジフィルムのST-A4に似ています。ちゃんと放熱対策をしているように見えます。

5700lx

5700ルーメンで使用。右辺の中央にLEDがあるようで、ここだけ明るさが違います。他は均一な光のようです。

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4600ルーメンで使用。ヒストグラムの山がほんの少し左に動くだけで、ほとんど明るさは変わりません。明るさのムラも同じ傾向のようです。長時間使用する時の省エネモードですので、短時間で複写する場合には、どちらでも問題なさそうです。

Light Box for digitizing monochrome negative film

28年ほど前に女房から誕生日プレゼントとして「フジカラー ライトボックス 5000」(フジカラー販売株式会社)というのをもらいました。当時はOlympus OM-4とPentax 6×7でカラースライドを使って撮影していましたので、頻繁にライトボックスを使っていました。

2003年にCanon EOS 10Dを買ってからはライトボックスの出番はなくなりました。去年の9月からまたフィルムを使い始めたので、毎週ライトボックスを使うようになりました。ライトボックスの上に載せたモノクロネガフォルムをデジカメで複写するのためです。

さすがに購入後28年を経過した蛍光灯はちらつきが出てきましたので、最新のLEDライトボックスの検討を開始。

フジカラーからA4の製品が二種類出ているようですが(8×10なのでA4が必要)、明るさと大きさと値段が微妙に違うだけで、これといった違いが見当たらないのが気になります。また、明るさ記載方法が違うのも気になります。さらには、フジフィルムではなくてフジカラー・ブランドというのが気になります。どこかのメーカのOEMっぽい感じですね。

LEDビュアー ST-A4, 1800/1400 cd/m2, 1.3kg, 照明面寸法:297x210mm, 27,615円(Amazon)

LEDビュアープロ HR-2, 1500±300 cd/m2, 1.4kg, 照明面寸法:300×240mm, 30,024円(Amazon)

ちょっと検索をすると、進光社という会社の製品だと分かります。HR-2は2011年3月、ST-A4は2011年12月の発売だと分かります。既に発売から四年たっていますので、古いですね。進光社の最新のライトボックスは2014年7月に発売されたものがあると分かりました。

NEW LEDトレーサーA4, 3400ルクス, 1kg, 照明面寸法:224x300mm,  6,980円(Amazon)

LEDビュアー5000A4, 5700(1900 cd/m2)/4600ルクス(1500 cd/m2), 1.3kg, 照明面寸法:297mmx210mm, 12,400円(Amazon)

明るさの表記がルクスですが、よく見るとcd/m2も併記してあります。だいたい 3ルクス=1 cd/m2のようです。

蛍光灯のライトボックスが5000ルクスのようですので、3400ルクスでは少し暗いと思い、5700ルクスの方を注文することにしました。フジカラーのものの半額以下なので割安感があります。

 

Deadorff small original plate

ほとんど未使用で美しいDeardorff 5×7ですが、どこにもDeardorffと書いていない。それに、レンズボード取り付け部分は醜いLinhoffアダプタに改造されていました。これらの問題を一気に解決すべく、eBayのDeardorffのショップからオリジナルプレートを3枚送ってもらいました。

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Linhoffアダプタを取りはずした後に紫檀(?)の板(中将姫光学さんにもらった紫檀の名刺入れが壊れたので板を再利用)を貼り、その上からDeardorffのオリジナルプレートを貼りました。これで誰でもDeardorffだと分かります。

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拡大するとこんな感じ。ビスの頭がプラスなのは幻滅ですので、後でマイナスのビスに変えたいと思います。

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Deardorf 8×10の取っ手の部分にもオリジナルプレートを貼り付け。これで閉じた状態でもDeardorffだと分かります。

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最後に8×10 –> 5×7/4×5バックアダプタにもオリジナルプレートを貼り付け。小さなプレートはどこかにしまい込むと見つけられなくなるので、とにかくどこかに貼っておこうという作戦。

Deardorff 8×10 Linhoff adapter

Deardorff 5×7に付いてきたLinhoffアダプタが余っているので、Deardorff 8×10のボードに取り付け。5×7のレンズボードは小さすぎてLinhoffアダプタを取り付けると不自然なのですが、8×10なら自然な感じです。

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ベニヤ板を15cm角にカッターナイフで切って、ビスでLinhoffアダプタを取り付けるだけ。至って簡単です。

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COPAL-No.3シャッターを買ったらおまけで付いてきたFUJINAR-SC 4.7/25cmがリンホフボードに入っていたので、これでテスト。8×10のピントグラスを覗いてみると、8×10をカバーしています。中玉が接着されていて外れないので叩き割ろうかと思っていたのですが、8×10をカバーするのであれば、ちょっと叩き割りにくいですね。

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レンズ構成は普通のTessarです。

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後玉のスクリューはTurner-Reichの後玉と全く同じで、スムーズにねじ込めます。何らかの標準ネジなんだと思います。このTurner-Reichのシャッターは完全に壊れているので、後でCopalに入れ替えたいと思います。

レンズの座金(フランジ)の代用品

レンズのマウント改造を既に300本以上行いましたが、座金またはフランジと呼ばれる金具を旋盤で作ってもらったことは一度もありません。座金なしでレンズを改造する方法は多数あります。

臨時の改造方法: ガムテープで固定、接着剤で固定(後で取り外したい場合には瞬間接着剤を使います)、段ボールに穴を空けてねじ込み(軽いレンズの場合にはこれでも間に合います)

恒久的な改造方法: 筒の中にガムテープなどで太さを合わせたレンズをねじこみ小さなビスで固定、筒の中に革を貼って太さを合わせレンズをねじ込む、ベニヤ板にぎりぎりの穴をあけレンズをねじ込む。(これらの方法はうまくやれば絶対に脱落しません)

ディアドルフのボードに入れる場合には、ベニヤ板に直接ねじ込む方法が便利です。強くねじ込んでいるだけですので、強くねじれば外れます。

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2.7mmくらいの薄いベニヤ板をカッターナイフで切断し、円切りカッターでぎりぎりの穴を空けます。穴を小さめに開けて、やすりで調整するのが現実的。薄いベニヤ板はゆがむので、裏から補強。段差が光線漏れ防止になります。

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レンズを強くねじ込みます。レンズで木材にタップを切っているような感じです。

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ベニヤ板のササクレがネジ山にかかるので、そう簡単にははずれません。

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安物のベニヤ板なので見た目は悪いですが、鉛筆で書き込みがでいます。このTurner-Reichのシャッターは50の指標に合わせると1/30sくらいのシャッターが切れるので、メモしています。

使ってみて使いやすいようであれば、ニスを塗る予定です。

Deardorff 8×10 -> 5×7 back adapter adjustment 2

何度か削りなおして調整を行った結果、スムーズに脱着できる8×10 -> 5×7/4×5バックアダプタボードができました。(写真は4×5)

以前作った縮小バックよりはかなりディアドルフらしい外観になりました。

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Deardorff 8×10 -> 5×7 back adapter adjustment

ディアドルフの8×10カメラの仕様が途中で変わっているようで、私の持っている非常に古い8×10は少しサイズが小さく、一般的なディアドルフのスプリングバックは取り付けられません。古いもの(前枠の下部が木製で三脚取り付け金具が真鍮製で非常に小さい(直径2.5cmほど))と一般的なディアドルフ8×10の違いは以下の通り。

1. 古いカメラはスプリングバックの外形が2mmほど小さい。一般的なフィルムバックを片側1mmほど少し削らない入りません。

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特に下側はちゃんと削らないと金具に収まりません。

2. ピンを打つ位置が違う。古いカメラはピンは前よりで、新しいカメラのピンは後ろより。一旦ピンを抜いて木で穴埋めをし、再度ドリルで穴を空けてから1mmほど前方にピンを打ち直す必要があります。

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上が新しいフィルムバックで、下が古いフィルムバック。新しい方は板の真ん中あたりにピンが打ってありますが、古い方は1mmほど上方にあります。また、ピンの形も違います。新しい方は丸いピンですが、古い方は釘を打ってからニッパーで釘の頭を切り取ったような形。

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銀色のが新しい金具。真鍮のが古い金具。古い方の穴がカメラよりなので、ピンを打ち直さないとこの穴に入りません。

3. フィルムバックの内側(カメラ側)の内貼り板(下の写真の情報の板)の寸法が0.5mmほど違う。バックの方が少し大きいので、内貼り板を無理やり古いカメラに押し込むと、ぴったり組み付いて抜けなくなります。彫刻刀でほんの少しだけ削ればスムーズに脱着できるようになります。

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できるだけオリジナルを残そうとしたのですが、かなり大胆に削らないと入らないことが分かりました。ちなみに、レンズボードもかなり違います。

古い時代のディアドルフ(前枠下部が木製のもの)の付属品を買う場合には、実物合わせをしたほうが良さそうです。今回は壊れた縮小バックを無料で頂いたので大胆な改造をしていますが、高価な部品ではそうもいかないので、注意が必要です。

たぶん、レンズボードやフィルムバックを頻繁に取り換えるようなカメラではないので、一台ずつ寸法が違っても問題ないのだと思います。

Deardorff 8×10 -> 5×7 back adapter

自作のDeardorff 8×10用5×7縮小バックが以前光線漏れを起こして失敗しました。これは縮小バックの平面性の問題でしたが、この記事を見た方がDeardorff純正の8×10->4×5縮小バックの壊れたのを送って下さいました。これを材料に使えば、(なにしろDeardorff純正ですので)、光線漏れは完全解決するはずです。

幸いDeardorff 5×7に附属に5×7/4×5バックがありますので、これを8×10で使えるアダプタを作ってみました。材料は頂戴した純正ボードと、ホームセンターで買った真鍮のL字アングル。

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8×10->4×5縮小ボードの開口部が小さすぎるので、鋸とノミで開口部を広げました。Deardorffの使っている木材は大変柔らかくて、版画用の彫刻刀で軽く削れます。桐よりちょっと硬いこらいの木材ですので、気をつけないと削れ過ぎます。

次に真鍮のアングルを加工して上下の金具を作り、木ネジで取り付けます。

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上の金具を横にスライドさせて、ボードのピンを引っかけます。

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5×7バックをロックしたところ。

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5×7バックのロックを解除したところ。

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4×5バックをロックしたところ。頻繁に脱着するものではありませんので、 これくらいの金具で十分だと思います。純正と同様に、板のかみ合わせは階段状になっていますので、光線漏れはしにくいと思います。

これで、8×10のDeardorffでも純正の5×7/4×5バックが使えるようになりました。

5×7バックの二分割と四分割

5×7フィルムで2.5×7 (6x17cm)、5×3.5(12x8cm)、2.5×3.5(6x8cm)の撮影ができるフィルムバックです。障子のようにスライドさせます。Deardorff 5×7の付属品です。

d52.5×7 (6x17cm)

d45×3.5(12x8cm)

d62.5×3.5(6x8cm)

噂ではうまく分割できるそうです。使うのはなかなか難しそうですが。

Deardorff 5×7

Deardorff 8×10は最も古い型なので、Deardorff 5×7/4×5の方は新しい方がよかろうと思い、割と新しいのを入手しました。レンズマウント部がリンホフにしてあったのですが、うちにあるレンズは大きすぎてリンホフのボードには収まらないものが多い。レンズマウント部の部品を買えば簡単にオリジナルに戻ると思ったのですが、簡単に買えるものではないようです。

d1

まずは、Zeiss Planar 4/205mmを載せてみました。フランジ金具が大きいので、ぎりぎりです。

とりあえず適当に復元。金具だけはeBayのディアドルフの店に純正の新品がありましたので注文。これが届けばもうちょっとましな復元ができると思います。

d2

5×7バック。ほとんど使われていないようです。

d3

4×5バック。こちらも新品同様。

d7

とりあえず、Zeiss Planar 4/205mmを取り付けてみました。座金がぎりぎりの大きさですので、純正の金具は使えないと思います。太いレンズが好きな人は、古い型のDeardorff5x7を買わなければいけないようです。古いのはもう少しレンズボードが大きいようですので。

本当に太いレンズはどうせ8×10じゃないと入らないので、5×7/4×5の方は細いレンズ専用にします。

Berlebach 木製三脚

古い木製三脚を探たのですが、重いのに強度が足りず断念。古くはありませんが、軽くて強度があるBerlebachの木製三脚を使ってみることにしました。

b2

脚を伸ばすと140cmくらい。エレベータも伸ばすと180cmくらい。

b1 縮めると70cmくらい。

b5 型番の表示はありません。現行品ではないようで、メーカーのWebを調べたのですが分かりません。

b3 b4

エレベータがボールヘッドになっていて、雲台機能があります。大判カメラだとこれくらいの機能で十分だと思います。カメラを載せる部分が小さいのが気になりますが、Deardorff 8×10カメラに重いレンズを付けても十分支えられそうです。ただし、バランスを崩さないように注意する必要はあります。

中古品ですが、ほとんど使われていなかったようです。重い雲台を取り付けたカーボン三脚と同じくらいの重さなので、しばらく使ってみようと思います。

Chevalier’s Petzval lens engraved as Photographe (English)

Four years ago, I bought a big lens engraved as “Photographe a Verres Combines Invente par CHARLES CHEVALIER Ingenieur” from a major lens shop in Germany.  I strobgly believed the lens is the Chevalier’s  Verres Combines lens which won a conpetition of lens development against Petzval in March 1842. I didn’t check the lend design by opening the lens because it’s engraved as “Verres Combines”.

Kingalake wrote in his book “A History of the Photographic Lens”:

———————-

I. CERVALIER’S PHOTOGRAPHE

Chevalier, always the empiricist, began experimenting with various combinations of lenses that he had available on the shelf and discovered that by adding another between the stop and the lens of his landscape objective, he could raise the apature to f/6, about six times faster than his original system. Furthermore, he found that he could use different added lenses and even turn the system around in the camera to adapt it for various uses,  landscapes, portraits, and so on (Fig. 3.1). He called it the Photographe a Verres Combines a Foyer Veriable, the word photographe reffering to the lens was not to the picture made with it.
Unfortunately, Chevalier’s new lens was not all that good, and although it was manufactured for some twenty years by Chevalier and his son,  it could in no way compete with the Petzval Portrait lens.

—————-

I made some sample pictures using the “Photographe a Verres Combines” lens. I was happy with the soft image produced by the historical lens.

http://www.ksmt.com/panorama/110213atafilm/110213atafilm.htm

Last week, one of my friend showed me a sample picture of Chevalier’s Verres Combines” lens. It was very different. This encouraged me to check the lens again.

Ass soon as I opened the lens, I realized it’s a Petzval lens. The soft image was because the front lens element was reversed. After I assembled the lens as original Petzval design, it turned to a sharp Petzval lens. I appologize all readers that my messages of this lens were all wrong.

I’ll test lens as Petzval lens again using Deardorff 8×10.

c1Petzval design 3 group 4 element.

c6

Petzval design

c4 c5Hand writing by pencil on front element

c2c3Hand writing by pencil on rear element

GUNDLACH Turner-Reich ANAST F7.0

GUNDLACH MANUFACTURING CORP. FAIRPORT, N.Y. 8×10 Turner-Reich ANAST. F:7.0 SER II 206013 (Front surface of front element)

EQ. 12″ 304.8 MM FR. 25″ 635 MM (side surfacr of front element)

Turner-Reich 206590 BACK 19.7″ 500.4 MM (rear element)

(Vade Mecumから引用)

Series 11 f6.8 5in [8+12in], 6.25in [11+14in], 7.5in [12+18in],
8.5in [14+20in], 10.5in [18+24in], 12in [21+28in], 15in [24+36in].

The foci of the individual cells are given in brackets. Here the components differ in focus, and either can be used but the
longer is better placed in front at infinity. Unusually all the convertibles here are marked as f6.8 max. with one
exception below. There may be variants: thus one noted has an aperture of f7.0 as 12in and this may be where
the different cell foci can lead to a slower lens.

(各レンズセルの焦点距離が刻印されている。どちらが前でも構わないが、長焦点のセルを前にしたほうが無限遠の性能は良くなる。普通はF6.8であるが、例外的に12inでF7.0のものがある。焦点距離が異なるため暗くなったものと思われる。)

t3

その例外のF7.0です。1/50sまでしかないBETAXシャッターに入っています。廉価版っぽい感じですね。このシャッターは一応動いています。(シャッター速度は表示よりだいぶ遅いようですが)

t1このレンズは5枚貼り合わせx2という大変ユニークな構成です。

t2

前後のレンズお製造番号が違います。多分、一方のレンズが壊れたので、他のものと入れ替えられたのだと思います。

t4

左側が以前からあるF6.8のもの(28″+21″=12″)。1/150sまである高級そうなILEXシャッターに入っています。右側が今回のF7.0。刻印は前玉25″、後玉19.7″、両方で12″なのですが、どうみても11″くらいしかなさそうです。

前玉の口径が43.6mmですので、計算上はF6.8と書いてあるレンズがF7.0程度で、F7.0と書いてあるレンズがF6.4程度です。多分廉価版として販売するF7.0の方が高級品より明るいと都合が悪いので、ほんの少し暗めに刻印したのだと思います。

t5 t6

レンズの直径自体は同じで、互換性があります。シャッターのスクリューの光景は廉価版の方が少し大きいので、金具で調整してあります。

高級版のILEXシャッターは1/150sを実現するため、合成樹脂のような軽いシャッター羽根を使っています。このシャッター羽根が一枚失われており、現在は使えません。

廉価版のシャッターは1/50sでいいため、シャッター羽根は薄い真鍮版が使われています。この羽根は耐久性があるようで、いまでもシャッターとして機能します。

Chevalier Photographeはペッツバール型だった

Photographe a Verres Combines Invente par CHARLES CHEVALIER Ingenieurと刻印されたレンズは当然シュバリエの可変焦点距離の組み合わせレンズだと思い込んでいました。なので、分解したこともありませんでした。

入手時の記事は以下の通り。

http://www.ksmt.com/eos10d/eos_nikki_body41.htm#110116

「写真レンズの歴史」(ルドルフ。キングズレーク著、雄倉保行著 朝日ソノラマ)から引用します。
「彼はそれをフォトグラフ・ア・ヴェール・コンビネ・ヴァリアーブル(Photographe a Verres Combines a Foyer Variable 訳注・可変焦点距離の組み合わせレンズによる写真術の意)と呼んでいた。彼によればフォトグラフをはレンズのことで、それにより写した写真ではなかった。しかし、シュバリエの新しいレンズの性能はそれ程よいものではなく、シュバリエとその息子により約20年間作られたが、ペッツバールの人物用レンズとの競争に勝てなかった。今ではほとんど残っていない。」

今ではほとんど残っていないレンズが入手できたと喜んでいたのです。

先日、某カメラ店で私のレンズを見てシュバリエを買ったという人に作例を見せてもらいました。そこには私のシュバリエとは全く別の画像がありました。今日、シュバリエのレンズを初めて分解したのですが、何とそれはペッツバール型のレンズでした。前玉が逆向きに取り付けられていたので、ソフトだったのです。

ペッツバール型レンズとして組み立て直してみると、絞り開放でもシャープです。焦点距離は350mm程度で、前玉の直径が約80mmですので、F4.5程度だと思います。絞り開放でも8×10をカバーするようです。

ということで、今までの私のChevalierのレンズの記事は全部間違いでした。謹んでお詫びし、再テストを行います。(しかし、一番権威のありそうなドイツの販売店なんだから、ちゃんと組み立て直してから出荷してほしい、とも思います)

c13群4枚のペッツバール型で間違いありません。

c6普通のペッツバールレンズです。

c4 c5前玉の鉛筆書き

c2c3中玉の鉛筆書き

Photographe a Verres Combines Invente par CHARLES CHEVALIER と刻印されたレンズをお持ちの方は、分解してレンズの型を再確認されることをおすすめします。

iPhone用露出計アプリ

iPhoneの露出計アプリとして、今までLight Meter Freeを使っていたのですが、なんか露出が変です。無料なので文句を言う筋合いではないのですが、F32がない。F22の次がF45なのです。シャッターのないカメラでキャップで代用する場合、一秒露出でF22, F32, F45というのはよく使う絞りなので、ちょっと厳しい。シャッターのあるカメラなら問題ないと思いますが。

そこで、Pocket Light Meterに切り替え。こちらは1/3絞りでF1.0からF512まで測定できます。ISO感度は0.8から。刻みが細かいのでいいのですが、その代り値が落ち着くまで時間がかかります。

念のため、ふたつのソフトで出る露出値、EOS 5D MarkIIのAEの露出値を比較してみたところ、そこそこ合っているようです。

screen322x572

 

Steinheil Gruppen Antiplanet 48mm

Steinheil in Munchen No 16960 Patent U.S. Patent No 241437 May 10th, 81 Gruppen Antiplanet 48mm

シュタインハイル博士は、レンズの収差論を確立したフォン・ザイデル博士の親しい友人だった。1866年(慶応二年)、ドイツでシュタインハイル博士が新しいレンズを設計しアプラナットと名付ける。ほぼ同時にイギリスではダルマイヤーがよく似たレンズを発表しラピッド・レクチリニアと名付ける。シュタインハイルはダルマイヤーが発明を盗んだと思うが、結局同時発明ということで決着。シュタインハイル博士は引き続き改良を続け、1879年のグループ・アプラナット、1881年にグループ・アンチプラネットを開発。キングスレークによると、「このレンズの非点収差は前の設計に比べて大差なかったが、コマは悪くなっていた」と書いており、あまり性能は良くなかったと思っていました。

ところが、二年ほど前にシュタインハイルのGruppen Aplanat 27mmと言うレンズを試してみると、非常に素晴らしい写り。シュタインハイルはこのシリーズでは焦点距離ではなく、前玉の直径が刻印されています。解放はF6.3程度ですので、27mmは170mm、48mmは300mm程度の焦点距離だと思います。

グループ・アンチプラネット 48mmは以前二本売りに出ていました。しかし、焦点距離が長すぎるので買わないでいました。そのうち売れてしまい、8×10をやりだしてから買わなかったのを後悔していました。ところが、このレンズが中将姫光学さんの手元にあることがわかり、幸運にも貸してもらえることになりました。

g5

g2

g1 g3 g4

このレンズの特長は後玉がやたらと厚く、円錐形をしていることです。Deardorff 8×10でテストしてみたいと思います。

Jamin Cone Centralisateur 1147は8×10だとケられる

JAMIN Cone Centralisateur No.1147は400mm近くもあるのに、8x10inchだと四隅が蹴られてしまいます。

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この写真を見て思ったのですが、フードが深すぎますね。当時の肖像写真は楕円形の額に入れていたので、四隅が蹴られても関係なかったのだと思います。あるいは、5×7用に設計されているのかもしれません。今度、フードをはずして撮影してみます。

ご協力頂いたのは代々木公園のOKINAWAまつりにて、恩納村の「琉球ダイニング さく来奈」のお店のお嬢さん。笑顔がステキです。ありがとうございました。

 

スーパープロドール現像液

ミクロファイン現像液を使って8×10のフィルムを21枚現像するには時間がかかりすぎるため、スーパープロドール現像液を使用。

フジフィルムの指定では、ISO 100フィルムを小型タンクで現像する場合、

ミクロファイン:20度 原液 10分

スーパープロドール:20度 1:1希釈 6.5分

テストしてみると、フィルムが上海100の場合、6分だと濃すぎたため、4分に修正。二枚ずつ現像しますので、4分x11回=44分で現像が終了する計算になります。

定着も4分あればなんとかなりそうなので、現像も定着も入れ替え時間を含めて5分としました。

割安だったので5リットル用の現像液の粉を買ったのですが、2リットルのボトルしか持っていないため、5リットル用の粉を2リットルに溶かすことにしました。一晩おけば問題なく溶けるようです。

皿現像するときに、1:1希釈液を使うのですが、2.5倍濃い原液なので、1:4希釈をしました。この方法だと小さなボトルですむので、保管が楽ですし、粉の値段が安いので助かります。

5分サイクルですと、定着皿からフィルムを二枚水洗皿に移し、現像皿からフィルムを二枚取り出して水で停止し定着皿に移し、袋から出してフィルムを二枚出して現像皿に入れ、現像皿と定着皿を交互に撹拌する、という作業をたえまなく行うことになり、飽きないですみます。前の皿が開かないと作業が進まないので、間違える可能性は少ないです。

現像と定着がすべて終わると、すべてのフィルムが水洗皿に集まります。後は電気をつけて、水洗が終わったフィルムから順にドライウェルをくぐらせて干します。21枚くらいだったら、洗濯用の物干しを借りてくれば一度に干せます。油断するとフィルム同士が貼り付いてしまいますが、ゆっくりはがせば大丈夫です。まあ、多少湿っていても、複写のためにライトボックスの上に置けばすぐに乾きます。

今の時期は水道の水温が20度前後なので、とても楽です。

ひとつの皿あたり8×10フィルム11枚なので、現像液が疲労する様子はありませんでした。また、ミクロファインに比べて粒子が荒いということもありません(多少は荒いのかもしれませんが、気が付かない程度)。

8×10フィルム21枚が約一時間で現像できることが分かりました。今後は現像時間のことは気にせず、バンバン撮影したいと思います。

8×10 film 21 sheets in a trip

今回の帰省では、8×10フィルムのホルダー4個、8×10フィルム25枚入り一箱、空き箱一箱を持参。ダークバックは持参せず。夜中に電気を消して暗闇の中で、

1.撮影済みフィルムをホルダーから取り出して空き箱に入れる

2.新しいフィルムを箱から出してホルダーに入れる

という操作を毎夜繰り返すことにしました。四日間で8×10フィルムを21枚撮影。光線カブリも、フィルムの傷もなく、うまくいきました。フィルムを袋に入れる時に、フィルムの角で他のフィルムが傷つくのを防ぐため、一度全部のフィルムを袋から出して、そこのフィルムを重ね、最後に袋に戻すという方法を採用。

fotoimpex.de

FOMAPAN 100 8×10 50枚を日本で買ったら約2万円だったのですが、FOTOIMPEX ( http://www.fotoimpex.de/shop/ )を見たら99ユーロだったので、二箱発注。これが最後の在庫だったようで、現在は品切れ。

送料は29ユーロ固定のようです。5×7も安かったので(50枚で47ユーロ)ついでに二箱発注。残りの在庫は一箱のようです。

4×5は50枚で26ユーロ。これもついでに二箱発注。こちらはまだ少し在庫があるようです。

Emil Busch Pantoscop/Pantoskop解説

p5

Pantoscop f22 100-110度 (Vade mecumから引用、翻訳)

(No1)2.375in

(No2) 3.5in

(No3) 5.5in (イメージサークル直径11.75in 5x7in用)

(No4) 7.25in (8x10in用)

(No5) 9.625in (16x10in用)

(No6) 14.5in

(No7), 21.625in

p9

1865年(慶応元年)発売。Pantoscopは最初のアナスティグマットととも言われる。設計はラピッドレクチリニアに似ているが、球面収差より非点収差の補正に重点が置かれており、好ましい結果を得ている。その代り暗い。焦点距離の短いレンズがF32固定。長いものはウォーターハウス絞りがある。初期のレンズにはプロシアの刻印があり、1871年のドイツ統一以前である可能性が高い。しかし、ドイツ統一後もプロシアの刻印がそのまま使われた可能性もある。

Vade Mecumでは長い解説がついていますので、機会があれば読んでみてください。私のPantoskopにはF32/F44, F64/F128の絞り板がついていましたが、一回目の撮影で早くも紛失してしまったため、作り直さなければなりません。非常に小さな絞り板ですので、紛失しやすいですが、作るのも簡単です。

EMIL BUSCH PANTOSKOP No 4 linear

EMIL BUSCH PANTOSKOP No 4 のサンプルはやはり適切なトーンカーブではないと思い直し、再度「リニア」でRAW現像。プロラボで聞いた、「古い白黒ネガは一度紙に焼いてからスキャンする」というのは、ネガの複写で悩むのを避けるためだたんだろうなぁ、と思います。p2_l2

拡大するとこんな感じ。

p2_l2s

EMIL BUSCH PANTOSKOP No 4

EMIL BUSCH PANTOSKOP No 4は175mm位の広角レンズですが、8×10をカバーすることが分かりました。F128 1秒の露出で撮影したのが下の写真。絞り開放でピントグラスを見ると、四隅が大きくケラレているのですが、F128の絞りを入れて撮影すると問題ないようです。絞るとイメージサークルが広がるタイプのレンズのようです。逆に絞るとイメージサークルが小さくなるレンズもあるようです。ちなみに、このような風景の場合、複写時のRAW現像で「リニア」を選ぶとコントラストが低い写真になってしまいます。「リニア」を選ばず、高コントラストに現像した方が雰囲気がでるようです。ポートレートを風景では、複写時の現像パラメータが全く違うようです。

p2p

引き蓋カブリ

下の写真の下の方に妙な光線カブリが出ています。これは多分フカットホルダーの引き蓋の扱いの問題だと思います。引き蓋は両脇が少し出ていて、真ん中が少し引っ込んでいます。引き蓋を抜いて、裏返して先だけホルダーに挿して撮影したのですが、これが悪かったようです。出っ張った引き蓋の両端がホルダーの入り口の板バネを押して、そこから光が漏れたようです。引き蓋を横にしてホルダーの入り口をふさいだ方がいいのかもしれません。

p3p

8×10 –> 4×5 reducing back

TOYO VIEWの4×5 revolving backを使って、Deardorff 8×10 –> 4×5 reducing backを製作。5×7 reducing backを作った時にノウハウがたまっているので、今度は簡単です。

b4

折り畳み式のフードが付いているので冠布なしで構図が取れます。

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回転するので、縦横切り替えが簡単です。

b1

横位置。ルーペでピントを見る時には、フードを跳ね上げます。少し右に傾いでいるようですが、実用上は問題なさそうです。

b2

縦位置。フードがちょっと邪魔ですが、まあ大丈夫でしょう。4×5のメリットはフィルムが安いことと、ホルダーが小さくて軽いことです。4×5しかカバーしないレンズもたくさん持っていますので、使う機会は多いと思います。

ちなみに、この模様の革がたくさんあったので使ったのですが、残り少なくなってきました。

FOMAPAN 100 8×10

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FOMAPAN ISO 100 8×10 50sheet。金19,600円也。一枚当たり約400円。

前回買った「上海」は16,000円ほど。一枚当たり320円。結構気に入っているのですが、今は既に売り切れ。

フジフィルムのACROS 100は20枚で14,000円ほどですから、一枚約700円。上海の二倍ですね。もうちょっと上達したら買ってみたいと思います。

http://www.fotoimpex.de だとFOMAPAN 100 8×10 50 sheetが99ユーロ+送料29ユーロ=128ユーロ (16,600円ほど)のようです。日本で買うのと3,000円の差ですね。大量に買うならこちらの方がよさそうです。

穴あけポンチ

ウォーターハウス絞りを作る時、小さな穴をきれいにあけることが難しいです。そこで革細工用のポンチを購入。これなら至って簡単。上から12mm(400円ほど)、4mm(百均)、4mm(300円ほど)。百均の安物とホームセンターで買った普通品の差がどれくらいあるかも興味があります。

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露出時間

歴史的レンズをデジカメで使う時には、レンズの性能を知るため、ブレを極端に嫌っていました。そのため1/1000秒以下の高速シャッターを切っていました。

歴史的レンズをDeardorff 8×10で使う時には、シャッターがありませんので、キャップを使って1秒程度のシャッターを切るしかありません。レンズの前にソルントン(ローラーブラインド)シャッターを取り付けるという手はありますが、まだ試していません。(直径10cmを超す太いレンズやら、細いレンズやらに対応し、かつ8×10でケられないようにするのは、それなりに投資と工夫が必要だと思われます)

最近、露出時間によって写真の作風が変わってしまう、ということに気づきました。風景だったら1/1000秒でも1秒でもそんなに変わらないと思いますが、ポートレートではどうしても作風が変わります。

まず、モデルさんに1秒間静止してもらうようお願いする必要があります。すくには理解してもらえないので、説明しながら撮影します。話が聞こえる距離での撮影になり、あまり遠く離れるとはありません。また、特殊な顔を一秒維持することは難しいので、必然的に普通の顔になります。このような事情から、1秒露出のポートレートはどれも似たような構図、似たような表情になります。ある程度のブレは避けられないので、気にしてもしかたありません。逆に適度なブレが、顔の皺やシミを隠してしまいますので、評判は良いかもしれません。

1/1000秒の写真は、特に何の制約もないので自由に撮れます。ポートレートでもバラエティーに富んだ写真が撮れます。ただ、歴史的レンズが趣味の人は「制約が好き」という場合が多いので「制約がなさすぎる」というのが欠点になります。

現在の現像方法

脱衣場と風呂場の窓を段ボールでふさいで暗室とする。(隙間から多少光がもれますが、特に問題ないようです)

8×10用の皿を6枚風呂場の床に並べる。

二枚の皿に現像液(フジ ミクロファイン)を適当に入れ、ほぼ同量の水で薄める。現像液は使い捨て。(一枚の皿で一枚しか現像しないので現像液は浅くてもいいようです。一枚の皿で複数枚現像してみましたが、フィルムの角で傷がつくのでやめました)

二枚の皿に定着液を(フジフィックス)を適当に入れる。キャビネで70~100枚の処理能力があると書いてあるので、同じ定着液をボトルに保存して何度も使っています。

二枚の皿に水を入れます。一枚は流水で水洗い用。一枚は停止用。停止が全部終わったら、この皿も水洗い用になります。

寒い時期には液温調節用にお湯を洗い桶にお湯を準備しておいて、適宜現像液にまぜて温度調整を行いましたが、4月半ばになると、何もしなくても問題ないようです。

以上で準備完了。消灯。

8×10または5×7のフィルムをホルダーから2枚出して現像液の皿に入れる。皿をゆすって適当に撹拌。しばらくすると目が慣れてくるので、現像の進捗がぼんやりとではありますが見えます。フィルムが黒く見えたら現像終了。約10分。一応脱衣場の時計で確認。当初iPhoneのタイマーを使っていましたが、濡れた手でiPhoneを操作するのは気が進まないので、やめました。希釈現像だと、そんなに厳密に時間管理しなくてもいいようです。

現像ができたら、それぞれのフィルムを軽く水ですすぎ、定着皿へ投入。3枚目と4枚目のフィルムを現像皿へ投入。現像皿と定着皿の計4枚を揺らして撹拌。

5分くらいして定着ができたら1枚目のフィルムを流水の皿へ移動。しばらく洗ったら、2枚目のフィルムを流水の皿へ移動。同時に移動してもいいのですが、少し時間を置いた方がきれいに洗えるような気がして。フィルムは水に沈むので、下のフィルムはよく洗えないような気がします。

3、4枚目のフィルムの現像が終わったら水ですすいで定着皿へ移動。5、6枚目のフィルムを現像皿へ移動。これを繰り返します。

最後のフィルムが定着皿に入って少し経ったら、電気を点けてもOK。停止用の水を捨てて、こちらでも水洗い。水洗いが済んだら、ひとつの皿にドライウェルを入れ、フィルムを投入。そのまま洗濯ばさみに吊るして乾燥。自然乾燥だと結構時間がかかります。1時間くらいのだと生乾きで、ライトボックスに貼り付きます。この状態では複写できませんので、よく乾かさねばなりません。

2枚ずつ処理することによって処理時間を半減できます。5×7だったら、皿の真ん中に仕切りを作れば、4枚同時に処理できそうです。適当な板をガムテープで皿の底に貼り付ければよさそうです。フィルムさえ重ならなければOK。後で試してみます。

何故2枚ずつ処理するかというと、もちろん時間短縮のためですが、中古カメラ屋で買った8×10用の安い皿が6枚あるからです。なぜ3枚ずつ処理しないかというと、8枚(現像x3、定着x3、水洗いx2)皿を並べると、風呂場のドアが開かないからです。

帯状疱疹

2日前に右耳の下が少し腫れたので耳鼻科を受診したら、急性のリンパ節炎との診断。抗生物質を服薬開始。昨日になって、右目尻と耳の間(頬の上部)に湿疹が二個。ひりひりと痛いので皮膚科を受診したところ、即座に帯状疱疹との診断。抗ウイルス薬を処方してもらいました。抗生物質は飲まなくてもよいとのこと。疱疹の細菌感染予防に軟膏。

疱疹が出る前に帯状疱疹と診断することは難しいのだそうです。幸い痛みはほとんどありません。

ネガの濃さ

現像後のネガは割と白っぽく見えます。もっとドーンとコントラストがついてくれるとうれしいのですが、そうはならないようです。

IMG_8740exp_n現像後のネガはこんな感じ。

IMG_8740expそのまま白黒反転すると、こんな感じのポジになります。

IMG_8740linearデジカメで複写し、「リニア」でRAW現像し、これくらいのコントラストに調整しています。Webの作例に掲載しているのはこちらです。こちら方が見栄えが良いので。フィルムに詳しい方には当たり前のことだと思いますが、素人には分かりにくい所です。

IMG_8740linear_pこのネガを白黒反転すると、こんなポジになります。以前フィルム屋さんからネガは見ないようにと言われて、そんなばかな!と思ったのですが、最近慣れてきました。

ちなみに、このネガの下部が黒いのは、カットホルダーの引き蓋を抜いて裏向きにした時、押し込みすぎたせいです。引き蓋を少し入れておいた方が光線カブリが少ない、というような話を聞いたことがあるのですが、どのくらい入れても良いのか分かりにくいです。

 

シャッタースピード測定装置

5×7縮小バックを作り直したので、3mmのベニヤ板で作った古いい縮小バックは廃棄処分になるところだったのですが、シャッタースピード測定ツールとして復活。GUNDLACH ANAST 8X10 F6.3 SER. IV のシャッター速度は1/30sと判定されました。

bb

測定方法:

1.デジカメのシャッターをバルブで開いて、測定対象となるレンズのシャッターを切る。デジカメの液晶にヒストグラムを表示する。ISO感度でひすとグラムの山をだいたい真ん中にもってくる。

2.測定対象のレンズのシャッターを開きっぱなしにする。デジカメのフォーカルプレーンシャッターの速度を調整し、1.のヒストグラムの山と一致させる。これがレンズシャッターの速度である。

Deardorff 8×10 reduced back 5×7 (new)

5×7縮小バックを再製作。以前のは3mmの薄いベニヤ板を使ったので、カメラとの間に隙間ができて、そこから光線が漏れていました。一度落下させてからはカブリが顕著になり、相当数の失敗写真ができました。今度は9mmの厚いベニヤ板を使い、さらに総革張りにしてカメラとの隙間を埋め、光線漏れがないようにしました。

b1

ちょうど似たような色の薄い革が合ったので、これを貼り付け。

 

b2

段差ができないように注意深く貼りました。

b3

裏にも革を貼り、きっちりはまるようにしました。

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本物のフィルムバックと同様に、釘を打った後、釘の頭をニッパで切断する方法にしました。

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ビスの長さを調整。以前はビスが長すぎて見栄えが悪かったです。

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カメラとの密着度合いの確認。ここから光線漏れがないことを確認しました。

5×7″ picture problem case 3

Deradorff 8×10 (home made 5×7 reduced back) + Ross petzval lens (1851) + Shanghai 5×7 ISO100 film

r4

問題点1 フレーミング。アムステルダムから観光に来たサングラスのご夫婦にモデルをお願いしました。一生懸命ピントは合わせたのですが、フレーミングを怠ったので人物が左すぎました。8×10のピントグラスはピント合わせは簡単ですが、どこまで写っているのかさっぱり分からない。もうちょっと慎重にフレーミングしなければいけません。

問題2 自作5×7バックの光線漏れ。ちょうど光線漏れのところに奥さんが入ってしまい、白っぽくなりました。室内で5×7バックを試した時には問題なかったのですが、明るい屋外ではひどくカブったようです。

わざと人物を端にして、画面に緊張感を与えた、といえないこともないのですが、明らかに失敗です。

5×7″ picture problem case 2

Deradorff 8×10 (home made 5×7 reduced back) + Ross petzval lens (1851) + Shanghai 5×7 ISO100 film

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問題1 露出オーバー。F22くらいが適正露出なのに間違えてF8で撮影。3絞りオーバーだとネガが濃すぎて諧調が失われています。少し濃い目のネガの方がいいかと思ったのですが、やっぱり適正露出がいいようです。

問題2 胸元の汚れ、右側の指紋など。先週現像した時にはよく手を洗ってからフィルムを触っていたのですが、今回は手洗いが不十分だったようで、定着液が(三回目の現像の時だけ特にひどいので、多分定着液が付いたのだと思います)汚れとして出てきたのだと思います。フィルムを触る時には素手の方が扱いやすいのですが、これだけ指紋がついてしまうと常に手袋をして触った方がよさそうです。

問題3 カメラのあたりの傷。8×10の皿で5×7フィルムをトランプ式の現像するのは傷がつきやすいと聞いていたので慎重に扱いましたが、それでもフィルムの角で傷ついてしまいました。上手く撮れたと思われるフィルム、失敗できないフィルムのホルダーには鉛筆でマークを書いておいて、そのフイルムだけ単独で先に現像した方が確実だと思います。

5×7フィルムを16枚現像した後で、現像液の中を見ると、フィルムから削り取られた黒い線状のゴミが見えます。6枚一度に現像する時、フィルム2枚が貼り付いてしまう時があります。これが妙な角度で他のフィルムに当たり、傷ついているのかもしれません。現在は500ml程度の現像液で現像していますが、もう少し現像液を増やすか、5×7用の小さい皿で幻想した方がいいのかもしれません。

5×7″ picture problem case 1

Deradorff 8×10 (home made 5×7 reduced back) + Ross petzval lens (1851) + Shanghai 5×7 ISO100 film

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問題1 自作の5×7縮小バックに光線漏れがあるようで、右側 にカブリが見られる

問題2 定着液が付いた手でフィルムをホルダーから出したようで、大きな黒い斑点(フィルム上は白い斑点)がある

16枚撮影して、6枚+6枚+4枚の三回に分けて皿現像。三回目にフィルムをホルダーから取り出す時に失敗したようです。(多分)

 

Gitzo P.L.5 tripod head

Kenko FP-120 PROという大型ボールヘッド雲台でDeardorff 8×10カメラを支えています。軽い力でも締められるので8×10でも特に問題なく、また持ち運び時にスペースを取らないので気に入っています。しかし、一方向だけの調整ができないので、普通のパン棒付の大型雲台を探しました。中古カメラ屋にGitzo P.L.5雲台が2,160円で売っていたので購入。塗装は剥げて外見は悪いのですが、動作に問題はありません。太ネジでしたので、Deardorff用に細ネジに交換してもらいました。

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かなり頭でっかちですが、この上にさらに大きなカメラが載ります。

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カメラ用のネジがすぐに落ちるので、革で詰め物をしました。

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パン棒の長さもちょうどいいようです。室内の撮影だとこの雲台の方がよさそうです。また将来木製三脚導入時にも使えそうです。

このような大きくて外観の悪い雲台はデジタル向きではないので、こんなに安くなっているのだと思います。

Voigtlander & Sohn in Wien No 3178 in 6″ board

Voigtlander & Sohn in Wien No 3178

1848年(嘉永元年)にウイーンのフォクトレンダー社が製造したペッツバール型のレンズをDeardorff 6″ボードに取り付け。voigt

5×7でもイメージサークルが足りず、四隅が蹴られます。それにバックフォーカスが短いので8×10のカメラでは使いにくい。数少ない1840年代のレンズですので、専用の4×5カメラを作りたいと思います。携帯時にはレンズの木箱になり、撮影時にはカメラになるように工夫しようと思います。指物師のようにきれいには行きませんので、革張りでごまかしたいと思います。

原宿ストリートポートレート

Deardorff 8×10に5×7の縮小バックをつけて(8×10だとホルダーが巨大で8枚が限度ですが、5×7なら2倍の16枚はいけますので)原宿で撮影していたら、原宿ストリートポートレート Harajuku Portrait の一色氏らが通りかかって、しばし立ち話。初対面でしたが、なかなか話が盛り上がりました。人通りの多い原宿でDeardorff 8×10を構えたら、(なにしろセットアップにも撮影にも店じまいにも時間がかかり、同じところに長時間とどまることになるので)知ってる人やら知らない人やら、日本人やら外人やら、カメラ好きが集まってきます。人通りの邪魔にならないところで奥ゆかしく撮影したせいか、特にクレームとかもなく撮影終了。